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2015年1月15日 (木)

AP赤緯モジュールを使ったポータブル写真儀の方向性

B15_01_151

ちょっと大げさなタイトルになりましたが
AP赤道儀の各モジュールを採用したポータブル赤道儀の方向性を定めました。
今まで方向性が決まらないまま様々な記事を掲載していますが
複数のお客様からご質問をいただいていますのでその概要を紹介します。


一言で言えば,300~500mm程度までのカメラレンズや望遠鏡(重量で5~6kg)を
2軸ガイドができる,ドイツ式海外遠征用赤道儀です。一言にしては長いですね。

当然極軸望遠鏡(標準仕様は他社製で純正の場合は1.5万円ほど価格アップ)は
内蔵ですが,ケーブルなども含め極力現地で取りつけるもの排除し
電源のみ接続すれば追尾します。ガイド撮影時もガイドケーブルを
引き回さなくて良いように接続ポートは赤緯体に設置します。

写真のPTP-C2三脚やウエイトシャフト,1kgのウエイトまで含んで6,5kg
なので海外遠征用として充分軽量です。
(1kgのウエイトでバランスが取れるのは2kg強の機材の場合です)

純正のSTAR BOOK仕様の構成と大差ないと言えばそれまでですが
敢えて上げれば2.5kgほど軽い,ケーブルの引き回しが少ない,それと
電源接続がUSB Micro-B型でないことですがこれが一番大きいかも知れませんね。

逆にマイナス面は(不要な人にはマイナスではありませんが)恒星時追尾のみ
なので日食観測時の太陽時や1/2恒星時などを必要とされる方には不向きです。

B15_01_152

現状は純正の赤緯体に写真の2軸駆動回路(AP赤緯モジュール用AMD-2)を
内蔵していますがカバーなどの都合でこの部分は新規に作る予定です。
純正でも空間がありますが,新規に作る赤緯体は空間を有効利用し
ここに駆動用のリチウム電池を内蔵できたら理想的と思っています。

現在上記構成で5kgほどの荷重をかけて追尾などのテストを行っています。
APユニットは軸受けにボールベアリングが採用されているので
外気温の影響は殆ど受けずレスポンスの良いガイド特性です。
ウォーム回りの大きさはSXPなどと同じなので同程度の追尾性能でしょう。


既にアナウンスしているAMD-2改造との兼ね合いでAP赤道儀関連は
この夏以降の対応ですが,興味のある方はお問合せいただけると幸いです。
まずは10台分の材料を準備しています。

AP赤道儀のユニット類にPTP-C2三脚やステンレスウエイトまで含めると
20万円強になりますが,10万円ほどのポータブル赤道儀を
ドイツ式にするためにパーツを追加する事を考えると高くはないと思いますし
トータルの重さでも負けないでしょう。
光軸ズレの心配がない極軸望遠鏡が内蔵されている安心料も加味すれば
むしろ安いと言えそうです。

赤緯モジュールを使う都合上,ウォーム周りの最調整を行ったうえ
全品モジュール単位で追尾確認を行ってからお届けする予定です。
Pモーションに突出した異常があった個体は赤緯側に回します。

AP赤道儀のコンセプトはユーザーが色々なスタイルで使う事なので
それにマッチしたカスタマズではないでしょうか?


以下は上記構成で行った追尾テスト時のガイドグラフです。
(75mmガイド鏡,Y軸1目盛り=10秒角。途中の乱れは外乱です)

Guide_2

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