Vixen AP赤道儀(赤緯モジュール)の追尾精度
私が購入した,AP赤道儀(赤緯モジュール)は伝達ギヤが追尾精度に影響を
与えていると記しましたが,昨夜本来の精度を実測できたので紹介します。
雲が多かったので途中で乱れたグラフですが精度の評価には問題ありません。
グラフは上から,個体1a,個体1b,個体2のもので
個体1は測定時の乱れが多いので2度の計測データー(aとb)を掲載しました。
何れもウォーム軸の与圧を強めに調整後
ギヤは使わずにウォーム軸とモーターを直結して駆動しています。
結果は個体1,個体2何れも±20秒角を下回っている(概ね±15秒)ので
GP2赤道儀などと同程度のようです。
私が所有しているSPやGP赤道儀(何れも旧カラー)よりずっと高精度です。
なお,先日の記事で紹介したスパーギヤ内径の異常はⅠ台のみでした。
もう一台は良好なので,たまたま片側の赤緯モジュールだけに
極軸用として使う場合で不具合が発生したようです。
一連のAP赤道儀に関する記事は
当初から赤緯用のモジュールを極軸側に使った場合と明記した内容ですが
精度が出ていないギヤを赤緯側に回されたのなら何ら不具合ではありませんので
先日のボアアップなどに関する記事は内容を訂正させていただいております。
以前,AP赤道儀を海外遠征用の小型・軽量赤道儀に仕立てる記事を紹介しましたが
こうなると5~6kgほどを搭載できる自動導入赤道儀用のパーツとして魅力的です。
Pモーションが±20秒角以下なら広角レンズでは安心して撮影できます。
50mmを超える場合は三脚の沈み込みなど,Pモーション以外の影響も受けるので
ガイドしないと不安です。
星景写真など広角レンズを使う時はもちろんガイドなし,それ以外はガイド撮影と
割り切れば,他にはない2軸ガイドの小型・軽量赤道儀として大変魅力的ですね。
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