リモートコントローラーの改造
先日からご紹介しているデジタルカメラでのDithering撮影では
外部からシャッターをコントロールする必要がありますが
そのために各社カメラ用のコントローラーを入手してテストしています。
海外製のコントローラーが安価に入手できるので便利です。
ところで写真手前はCANON純正のタイマーコントローラーですが
大変便利で重宝しています。天体撮影には必須アイテムです。
ただ,撮影プログラムを実行する際に操作する
START/STOPボタンの位置が悪く,操作性は良くありません。
暗闇のなかで手探りで操作する天体撮影では他のボタンと間違ってしまいますよね。
そこでこのSTART/STOPボタンの機能を
中央の大きなシャッターボタンに移す改造を行いました。
改造と言ってもSTART/STOPボタンの接点から配線を引き出して
シャッターボタンに配線するだけです。
ただ,中央のシャッターボタンはCOM.が電源のマイナスも兼ねているので
(リチウム電池ホルダーのマイナス電極と一体構造です)少し細工が必要です。
写真のようにCOMと半押し接点間に紙を挟んで絶縁した上で
START/STOPボタンから引き出した配線を半押しと全押し間に接続すればOKです。
こうすると大きなシャッターボタンを一度押せばプログラムを開始し
もう一度押せば停止します。
構図取りなどで暫くシャッターを開くときもそのまま使用できるので大変便利です。
バルブでの撮影専用になりますが,他の目的で使ったことがないので不便はない
でしょう。
以前から改造しようと思いながらも,そのままでオーストラリアへ出かけ不便でした。
今回の他のコントローラーを改造することになったので思い立った次第です。
不便だったので吊り紐もつけました。
改造は簡単ですが,自己責任で行ってください。
なお,申し訳ありませんが業務多忙につき改造のご依頼はお請けしておりません。
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