Dithering撮影効果-その2
先日からご紹介しているデジタルカメラでのDithering撮影効果です。
今回はノイズの多いEOS5DM2(IR改造機)で撮影したものを
20枚コンポジットしました。コンポジットした画像と元の1枚画像の比較です。
20枚コンポジットなので,明瞭なノイズも完全と言ってよいほど消えています。
上の写真は500%拡大画面です。
こちらは別の場所を200%拡大したものですが
Dithering撮影は大マゼラン星雲のザラザラした部分の色がなくなり
スッキリしていますね。(1枚目とは上下が逆で上が1枚画像です)
赤い縞状のノイズも消えているようです。
当然ですがガイド撮影しているので500%拡大でも星は丸く写っています。
Dithering撮影(デザガイド撮影と略)自体は
パソコンとMaxImDLなどのカメラ制御ソフトを使って行えますが
それを気軽に行えるガイダーのテストや周辺機器を準備しています。
紹介する一連の記事はそのガイダー+50mmレンズで行ったものですが
これらは近いうちに発表しますのでご期待ください。
デザガイド撮影を行うには2軸駆動の赤道儀+Dithering機能を持った
オートガイダーが必要ですが,星が丸く写ってノイズも消せます。
これを簡単に行えるのなら画期的な製品でしょう。
撮影データー
・EOS5DM2,ISO1600,180S×20枚,JPG画像を恒星位置基準でコンポジット
・Carl Zeiss Apo Sonnar 135mmF2→F4で撮影
・90S AMD-2(2軸電動改造)でガイド撮影
以下に参考用としてコンポジット時のズレ量を示しておきます。
撮影毎の移動はもう少し小さくてもよさそうです。
この移動(約10Pixel)の場合,3分撮影後に写野を変え
次のガイドに移行するまで30秒ほど要しているのが読み取れます。
| 固定リンク
「オートガイド/ガイドシステム」カテゴリの記事
- 撮影鏡とガイド鏡の焦点距離の関連について(2019.05.09)
- CCA-250などのオフアキシスガイド装置について(2018.09.14)
- 90S-GOTOでのFC100DLガイドテスト(2018.07.16)
- CAリングにオフアキを組み込む(2018.07.14)
- QHY5LⅡM専用 保持バンドSR31.7B3の再販について(2017.10.23)