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2015年3月 2日 (月)

Dithering撮影効果-その2

Lcm_20xrd_4


先日からご紹介しているデジタルカメラでのDithering撮影効果です。
今回はノイズの多いEOS5DM2(IR改造機)で撮影したものを
20枚コンポジットしました。コンポジットした画像と元の1枚画像の比較です。

20枚コンポジットなので,明瞭なノイズも完全と言ってよいほど消えています。
上の写真は500%拡大画面です。

Lcm_20xrd_2

こちらは別の場所を200%拡大したものですが
Dithering撮影は大マゼラン星雲のザラザラした部分の色がなくなり
スッキリしていますね。(1枚目とは上下が逆で上が1枚画像です)
赤い縞状のノイズも消えているようです。

当然ですがガイド撮影しているので500%拡大でも星は丸く写っています。


Dithering撮影(デザガイド撮影と略)自体は
パソコンとMaxImDLなどのカメラ制御ソフトを使って行えますが
それを気軽に行えるガイダーのテストや周辺機器を準備しています。

紹介する一連の記事はそのガイダー+50mmレンズで行ったものですが
これらは近いうちに発表しますのでご期待ください。


デザガイド撮影を行うには2軸駆動の赤道儀+Dithering機能を持った
オートガイダーが必要ですが,星が丸く写ってノイズも消せます。
これを簡単に行えるのなら画期的な製品でしょう。


撮影データー
・EOS5DM2,ISO1600,180S×20枚,JPG画像を恒星位置基準でコンポジット
・Carl Zeiss Apo Sonnar 135mmF2→F4で撮影
・90S AMD-2(2軸電動改造)でガイド撮影

以下に参考用としてコンポジット時のズレ量を示しておきます。
撮影毎の移動はもう少し小さくてもよさそうです。

この移動(約10Pixel)の場合,3分撮影後に写野を変え
次のガイドに移行するまで30秒ほど要しているのが読み取れます。


Hosinzure


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