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2015年5月26日 (火)

DS38,DP38-110こんな使い方も

B15_05_26


3年ほど前に,ポータブル赤道儀の極軸廻りアンバランス対策として
バランスウエイトをつけられる自由雲台(BBH-852)を商品化しましたが
雲台ボール部の加工が難しかったので数十台で生産を終了しました。
その後も時折再販のご要望をいただいたております。

今回紹介するのは,ウエイトシャフトとウエイトをつけたDS38です。
これをカメラボディに固定したDP38-110につけると
BBH-852のような使い方ができそうです。
(少し工夫すれば必ずしもDP38やDS38でなくてもOKです)

向ける方向や構図によってはウエイトがポラリエと干渉しますが
極軸が大きなアンバランスになる南の空の縦構図や(写真の状態)
南北方向が長辺となる構図(夏の大三角など)では有効です。
写真のようの回転軸が独立した自由雲台では
バランスの取れたドイツ式赤道儀のような感覚です。

南の空の横構図や東西方向が長辺となる構図ではウエイトが干渉しますが
この構図では軸廻りのバランスはあまり崩れないのでウエイトを外せば良いでしょう。


先日ご紹介したとおりポラリエは極軸廻りのバランスが取れれば
100mm程度なら安定してガイドできる性能を有しています。
構図によっては邪魔になりますが,簡単で大きな効果が得られると思います。


DS38とDP38-110は天文用のアルカスイス規格クランプ/プレートとして
昨年5月に商品化しましたが,一年あまりで1,000台ほど出荷しました。

このところ,ポータブル赤道儀と高性能カメラレンズを組み合わせて
星座や星景写真を撮られる方が増えていますが
そのようなお客様のニーズに合った結果と感じています。

紹介するDS38につけるシャフトとウエイトは先日紹介した
ポータブル赤道儀用も含め通常商品で販売します。
現在HPを作成中なので完成しだいアップいたします。


なお,以前紹介したポラリエ用の極軸望遠鏡(軸内設置)と簡易赤緯体は
商品化を検討していますが,今回のウエイトとシャフトは
それらが商品化された場合もそのままご使用いただけます。


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