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2015年5月 9日 (土)

EM-200のモーター仕様について

B15_05_094

現行のMTS-3を使った自動導入改造については
2015年9月まで分をご予約いただいているお客様へご案内をすませております。
当方の手違いなどで
まだご案内が届いてない方がおられましたらご一報いただけると幸いです。

10月以降は新型MTS-3での対応を予定していますが
新型の発売時期などが確定次第ご予約いただいた方へご案内いたします。

 

現行のMTS-3を使った自動導入改造は
9月までに30台ほど予定していますがそのうち半数ほどはEM-200です。
EM-200の改造ではモーターの減速機に平ギヤを使った通常仕様が標準ですが
バックラッシュ補正機能付のギヤを使ったBLD仕様も承っています。
 
BLD仕様については一旦終了していましたがご要望が多く昨年再開しました。
ただ選択を悩まれる場合も多いようですので
以下の説明をご参考に選択いただければと思います。
(今後EM-200ではMTS改造を標準とするためパネルの印刷も変更しております。
写真左がBLD仕様のモーターとパネル,右が標準仕様です)
 


ここで言うバックラッシュはモーターギヤヘッドに起因するものを指しますが
赤道儀のウォーム減速機構には構造上比較的大きなバックラッシュが存在します。


バックラッシュが問題となる赤緯軸では,南北方向を故意にアンバランスにして
ウォーム系のバックラッシュを取り除く(小さくする)ことで
モーター系のバックラッシュが小さいメリットを活かせます。
BLD仕様をご選択いただいた場合は
南北方向を僅かにアンバランスにして撮影してください。

通常赤緯側はガイド速度(対恒星時50%程度)で南北に駆動した場合
時間で数秒間は反応しません。
BLD仕様で採用しているモーターは通常の平ギヤ仕様に比べ
バックラッシュは1/5ほどなので優れたレスポンスを示します。

通常の平ギヤの場合でももちろんガイドできますので
赤緯のより高いガイドレスポンスを望まれる場合はBLD仕様をお薦します。
 

BLDで採用しているTHギヤ仕様のモーター(PK243A1-T7.2)の
バックラッシュは約0.25度ですが
一般的なSHギヤを使ったハイブリッドモーターは1.5度ほどです。
EM-200純正のPM型モーターの場合はSHギヤのハイブリッドモーターより
さらに大きく,TH仕様の10倍ほどです。

B15_05_095

これだけの量のMTS-3が揃う事はないと思うので記念撮影しましたが
これから9月までの5ヶ月間で全てお客様へお届けする予定です。


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