2016インドネシア日食について-3 軽量三脚
皆既日食の撮影ではできれば400mmほどの望遠鏡(または望遠レンズ)が
欲しいところですが,そうなると赤道儀や三脚も含めるとそれなりの重量になります。
皆既日食の観測はほとんどが海外遠征になりますが
遠征先によっては移動も多くなるので重たい機材は大変な負担です。
また赤道儀や三脚を衣類などと一緒にスーツケース入れる事も重要で
これと機内持ち込みのカメラバックと合わせて2個にすべきでしょう。
そうなると一般的な望遠鏡用の三脚は難しくなるため
仕方なくカメラ用の三脚に重たい機材を搭載する方も多いようです。
大変不安定で震動も多いのでリスクの大きい機材と言えるでしょう。
前置きが長くなりましたが,現在販売中のPTP-C2三脚(写真右)は
天体望遠鏡(赤道儀)を搭載することを前提に特注したものです。
重さと強度を極限まで追求した無伸縮の1段仕様ですが
スーツケースによっては入らないため伸縮仕様のご要望も寄せられています。
そこで来年のインドネシア日食と2017年の北米日食をターゲットにして
2段伸縮式のカーボン三脚を準備しています。
この秋の販売開始予定ですのでご期待ください。
基本仕様はPTP-C2と同じですが,収納長を600mm以下にするので
その気になれば機内持ち込みも可能な長さです。
写真(左)は評価用サンプルなので1段当たりの長さはPTP-C2と同じですが
商品は,収納長:570mm,最大伸縮時の地上高:900mm,重さ:2,000g程度です。
赤道儀の接続部はPTP-C2と同じで,価格は57,000円(税込み)程度の予定です。
64,800円に改訂しました。2015.11.29日追記
以下は評価用の三脚にiEQ30Pro赤道儀とVSD100を搭載した状態です。
この程度の搭載なら実用上問題のない強度です。
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