2016インドネシア日食について-1 SP赤道儀
2016年3月9日の皆既日食まで8ヶ月となりましたが
何回かに分けてこの日食の観測機材について紹介いたします。
今回の日食帯は,スマトラ島付近から始まり,太平洋上を通りますが
陸地ではインドネシアなどの低緯度地域に限られます。
多くのツアーは赤道直下の観測地になっている模様です。
赤道直下で赤道儀を使う場合は写真のように極軸を水平にしますが
極軸が水平にならない機種も多いので注意が必要です。
今回インドネシア日食用として紹介するのはビクセンSP赤道儀で
この赤道儀は軽いので海外遠征用として常用される方も多いようです。
極軸を水平にすると不安定になる機種もありますが
SP赤道儀は安定感があります。
赤道直下では極望は意味がないので取り外して自由雲台などをつければ
広角レンズをつけたカメラを同架でき便利です。
シャッターショックが伝わっても良ければビデオカメラの搭載も面白いでしょう。
ただSP赤道儀の場合,GP赤道儀のガイドパック用プレート的な商品が
ないので,GP用を取りつけるアダプタープレートを製作しました。
適当なパノラマヘッドをつければ軽量且つシンプルで実用的なシステムです。
緊張する日食撮影では両方のクランプを緩めてもそのまま止まっていないと
予期せぬミスを起こします。
ポータブル赤道儀と自由雲台の組み合わせは避けた方が無難でしょう。
ウエイトは ここで紹介したもの をセットしています。
(写真の状態ではウエイトは不足しています。ペットボトル等を補助に使い
ステンレスウエイトは微調整用として最小限を持参をお薦めします)
このSP赤道儀にガイドパックプレートをつけるアダプター(SP-GPAD)は
20枚ほど作りました。売り切れる事はないと思いますが今回だけの製作です。
価格は送料込みで3,240円です。
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