ハーモニックドライブ,評価用赤道儀完成
ハーモニックドライブ赤道儀については度々紹介していますが
赤径側評価用の試作機が完成したのでご紹介いたします。
ハーモニックドライブを採用する目的などは以前のブログで紹介していますが
最大の特徴は赤道儀の重量に比較して重たい機材を搭載できる点です。
また基本的にバランスウエイトは不要なのでトータルでは大幅な軽量化が図れます。
両軸ともバックラッシュはゼロなので圧倒的なレスポンスです。
今日紹介する評価用は赤緯側が赤径に比べ小さなハーモニックドライブなので
写真のようなカメラレンズまでの搭載になりますが
最終的には10cm屈折クラスを搭載できるよう
両軸に赤径と同じハーモニックドライブを採用する予定です。
その場合でもウエイトなして運用可能です。
既に赤緯側については試作機でハーモニックドライブのすばらしさを
実証していますが,今回の評価機で赤径側の確認が取れれば製品化します。
なお,写真は評価用なので赤緯軸を保持したアーム(黒アルマイト部)が
短いですが,製品仕様はアームを北側に突き出した
エルボータイプのドイツ式を予定しています。
両軸クランプレスのパソコン制御専用赤道儀ですが
移動用なので軸貫通式の極軸望遠鏡を内蔵します。
また,必須の極軸の高度調整は標準仕様で35度±5度です。
その他は側板の交換で対処します。(製品では微動装置がつきます)
採用するハーモニックドライブ(SHD-25-160-2UH-LW)が高価なため
製品仕様の価格はカーボン三脚付で48万円(受注生産)ほどの予定です。
重量は三脚を含め6kg強の予定ですが,極限まで軽量化を追求する
海外遠征用としては魅力的なのかも知れません。
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