Apo Sonnar T*2/135用MFAの評価
開発が遅れていたApo Sonnar T*2/135用MFAの評価テストを行いました。
Apo Sonnar T*2/135はヘリコイドが固い上に全長が変化するため
従来方式では若干の不満が残りましたが
送り機構やヘリコイドとの接触方法を見直してやっと目標に達したようです。
構造などについては後日このブログでも紹介しますが
Apo Sonnar T*2/135のバンドをお求めいただいた方へは別途ご案内いたします。
なおこのフォーカサーはバンド専用となっているので他ではご使用いただけません。
結果を比較するためにSIGMA180mmF2.8も同時にテストしました。
以下の写真は,カメラのモニターを使ってライブビューでピントを合わせた状態です。
左がApo Sonnar T*2/135(EOS60Da),右がSIGMA180mmF2.8(NIKON D810A)です。
何れもF4まで絞り,ISO800,60S露出で,中心の輝星ははくちょう座のγです。
クリックで拡大します。
SIGMA180mmF2.8はサッと合わせただけですが十分なピントが得られたようです。
やや暗い星ではピントがずれても殆ど色は出ないので
星像が最も小さくなるところに合わせました。
一方,Apo Sonnar T*2/135は赤い星の回りが滲む傾向があったので
ピント位置を変えて撮影してみましたが,その傾向は無くならないようです。
その傾向はライブビューでも感じられましたが
SIGMAと比べる全体的に星が赤く(紫色に)写るようです。
下の写真は一部を500%拡大したものですが
Apo Sonnarは赤い星だけ滲んでいるのでピントの問題ではなさそうです。
何れのMFAもカメラのモニターだけで紹介した程度のピント合わせができます。
私はバーティノフマスクやEOS Utilityっを使った経験がないので
何とも言えませんが,これらを併用すれば
さらに精密なピント合わせができるかも知れませんね。
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