2016インドネシア日食について-4 Mark-X赤道儀
インドネシア日食関連は随分間があいてしまいましたが
今日はMark-X赤道儀と日食関連アイテムをご紹介します。
Mark-X赤道儀は現在でも日食の遠征観測用として良く使われているようですが
その構造に由来する高い信頼性からでしょう。
ただ純正の架台(MX-3)や赤緯軸(MX-2)も含めると7kg近くなるので
遠征にはベースモデル(MX-1)のみを使われるケースが殆どと思います。
そこでベースモデルを遠征用として使い易くするアイテムを製作しました。
写真銀色の部分で,片方にアルカスイス規格のパノラマヘッドやAPモジュールを
もう片方はウエイトシャフトを装着できます。
これはアルミブロックからの削り出しなので大変頑丈です。
中央の窪んだところには極軸望遠鏡の照明装置を内蔵していますが
将来,2軸駆動回路(またはMTS-3のインターフェースプレート)の組み込みを
考慮しています。(側面の穴は極軸側モーターケーブル用)
下の写真は電動化したAP手動モジュールを装着した状態です。
個人的には日食の構図取りはクランプを緩めて対処しますが
やはり微動を望まれる方も多いようです。
AP手動モジュールのままでも良いのですが
電動化すれば赤道儀に触れずに微調整できますね。
このブロックは両面同じように見えますが,片面はBENRO製PC-1を
もう片面にはAP手動モジュールが2本のボルトで固定できます。
それぞれを両端に装着すれば2本の鏡筒を使った撮影も容易です。
この商品(まだ商品名が決まっていません)は来月から限定販売します。
写真のXY65やステンレスウエイトとのセットも予定しておりますが
単体(極望照明回路内蔵)の場合,12,960円の予定です。
(商品の性格上,10~20台程度の需要を想定しているため
初期ロットの10台強は完成していますが次期ロットの製作は未定です)
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