スカイメモPとR
先日紹介したスカイメモRの2軸駆動化は思いのほかの反響で
既に数件の問い合わせをいただきました。
早速,お客様で駆動回路の換装が行えるかなどを確認するために
スカイメモRの中古品を入手しましたが
届いたのは極軸もウォーム軸も完全に固着して全く回らない個体でした。
長期間放置していたためかグリースが糊のように粘ったようです。
先日紹介したスカイメモPと一緒にオーバーホールしたので備忘禄を兼ね
記事にしています。
両者を比べるとRの方が二回りほど大きく
Pの内部は主要パーツがぎっしりと詰まった感じですがRはムダに大きく感じます。
上の写真はPのウォーム軸受ですが内側に潤滑油を溜める油溝が切られています。
Q以降は省略されたようです。
なお,PENTAX75用の赤道儀でも同様の加工がなされています。
これはRのウォームホイール(アルミ合金製,Pは砲金製)ですが
Q以降は,ウォームギヤを極軸方向にずらして噛み合いを調整する方式を
とっているので写真赤で囲んだ部分がギヤと接しています。
ホイールとギヤの曲率は異なり,一点でしか接しないため
これもでもいいのですが本来あるべき形とは思えないので手直ししました。
手直しはウォーム軸を保持するブラケットを写真で右側に2mmほどずらし
噛み合い調整はシムプレート(0.1mm×3枚,0.05mm×1枚)を挟んでいます。
ブラケットの移動に伴いモーターも動かす必要がありますが
何れも取付穴をフライスで加工しました。
肝心な駆動回路ですがモーターとはコネクターで接続されていました。
このコネクターが現行品として入手できるなら前に進めます。
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