天文用2段式カーボン三脚について-2
昨日に引き続きPTP-C22の紹介ですが,この三脚は来年のインドネシア日食や
2017年の北米日食を視野に入れて企画しました。
昨日は延ばした時の高さについてご紹介しましたが今日は縮めた時の収納長です。
日食遠征では航空機を乗り継ぐことが多く,預けた機材が迷子になってしまう
リスクを減らすために機内持ち込みを望まれる方もおられます。
そのために収納長を機内持ち込みサイズ内(60cm以内)に収めました。
また機内に持ち込まないにしても,三脚などは長尺物として扱わるようで
ベルトコンベアーに載って出てこないことがよくあります。
スーツケースだけ出てくるので不安になって尋ねると
別のカウンターまで取りに行くよう指示されます。
また,航空会社によっては預ける際のカウンターが違なることもありました。
三脚がないと全く撮影できないのでそのようなリスクは減らしたいですよね。
写真は日食撮影用として一般的な例で7.5cmの望遠鏡を搭載しています。
この構成で三脚も含め10kg強ですが,身の回りのものを加えても
一つのスーツケースに余裕で収まり,重さも20kg程度になるでしょう。
三脚だけで5~6kgある赤道儀用の三脚では
別に預けるしかなく機内持ち込みも含めると3つ荷物になってしまいます。
写真の状態で三脚の強度不足は全く感じられません。
このカーボン三脚は台座部の形状など天体望遠鏡を搭載するために
企画したもので,カメラ用三脚の流用とは別次元のものです。
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