公共天文台の自動導入改造
このところ更新が滞っていますが公共天文台の自動導入改造を行っています。
公共の場合は運営スケジュールの合間をぬって工事を行いますが
次の開館日までには仮のシステムで立ち上げるなど切り替えには気をつかいます。
写真は今回自動導入改造のため交換したモーターですが
528枚のウォームホイールを最新のステッピングモーターで高速駆動します。
ところで,今回は最新のステッピングモータードライバーを採用しましたが
従来の同等機種と比べると,駆動電流が半分に(1.4A→0.75A)なっています。
ステッピングモーターのトルクは流す電流と
コイルの巻数(抵抗)の積になりますが
省エネの観点でコイル抵抗を増やし,電流を抑えたようです。
同じトルクを出すには巻数を2倍にすれば電流は半分ですみますからね。
ただ,コイルの巻数(抵抗)が増えた分,高速特性が落ちますが
そこは供給電圧を高くすることで補っているようです。
今回のドライバーは最大で340Vの電圧をコイルに印可して
良好な高速特性を得ています。
小型赤道儀の場合は12~36V程度なのでまさに桁違いです。
一般的な使用では,高速で回るのは極短時間で
ほとんどは停止しているので大きな省エネ効果が得られるのでしょう。
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