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2016年1月20日 (水)

ポラリエ極軸延長キットについて-その2

B16_01_201

昨日に続きポラリエ極軸延長キットの説明です。

延長部はポラリエの雲台ベースと交換するだけなので簡単に装着できます。
延長した極軸の周りを,両端にUNC1/4のカメラネジが固定された
クランプ部が回転します。
このクランプ部はスカイメモRなのように抜き差しもできますが
脱落を防止するためのネジをつけて出荷します。(写真左上の化粧ネジ)

延長部とクランプ部は小型・軽量を優先した設計ですが(この部分は170g)
スリ割り式なので軽く締めるだけで確実にロックされます。
ボディが小さな赤道儀に強い力をかけると赤道儀自体が動く恐れがあるので
安心です。
純正の雲台ベースは固定ネジがボディに近いので締めにくいのですが
レバーは固定位置も変えられるので大変使い易い設計です。

なお,回転部にはクランプフリー時の回転が極めて滑らかになる
特殊グリースを採用しているのでできればこの部分での分離(抜き差し)は
行わない運用をご推奨いたします。

B16_01_202


クランプ部の両端にはUNC1/4のカメラネジが固定されているので
付属するアームの接続部は,いずれもメスねじですが雲台側は異なります。
自由雲台はメスネジ接続なのでオスねじを固定していますが
薄型のパノラマヘッドはボルトで固定するのでメスねじ仕様にしました。

B16_01_203


写真は小型の自由雲台を直接クランプ部に装着した例ですが
小型のミラーレスカメラならこれで充分でしょう。
アーム側に簡単なウエイトをつければバランスがとれた状態で撮影できます。

このキットで極望内蔵のドイツ式赤道儀になりますが,極軸望遠鏡が短いので
カメラ側へ突き出ることなく全てを組み立てた状態で持ち運びができます。
極望の照明電源もポラリエ本体から供給するので外付けのケーブルは不要です。

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