« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »

2016年1月

2016年1月28日 (木)

魚眼レンズ用リングヒーター

B16_01_28


NIKON D810Aが天体写真用としてブームになっていますが
最近になってSIGMA 8mm用リングヒーターの注文をいただいております。
NIKON純正には円形魚眼レンズがないのでSIGMA8mmを選ばれるためでしょうか。


このSIGMA8mm用はUSB5V仕様なのでモバイルバッテリーでご使用いただけます。
一般的な100,000mAh(37Wh)クラスのバッテリーで一晩使えるので便利です。

在庫は6台になっております。
円周魚眼レンズには必須アイテムと思うので完売前にご検討いただけると幸いです。
(CANONのEF8-15mm用は完売しました)

|

2016年1月27日 (水)

デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-8

B16_01_271


現在,いろいろな赤道儀への「PoleMaster」取付けアダプターを製作していますが
中でもご要望の多いのがスカイメモR(RS)用です。
以前の記事でも紹介しましたが,スカイメモR(RS)の極軸はクランプフリーでの
回転ができないので,そのままでは「PoleMaster」は使えません。

対策として2軸駆動改造で設置する赤緯軸北端に
専用の回転機構をつける方向で進めていますが
その場合,電動駆動する赤緯軸の追加などで改造コストが嵩みます。
 

そもそも2軸ガイドへの改造目的が極軸設定ズレに起因する赤緯修正なら
「PoleMasterの導入=2軸改造は不要」と考えた方が良いのかも知れません。
先のガイドグラフのように赤緯方向がずれないなら1軸ガイドで充分です。


そこでスカイメモR(RS)の改造は行わずに簡単に「PoleMaster」を取り付ける
アダプターを設計しています。
一番簡単なのは,上の写真のように純正のカメラアームに取り付ける方法です。
厳密に言えばカメラアームの回転軸と極軸は完全に同芯ではありませんが
無視できるレベルでしょう。
この場合他のアダプターと同じような価格で製作可能です。

精度を出すために,極軸中央のフィルターネジを利用する方法もあるので
もう少し検討し4月頃には製品化する予定です。


もう一件は要望は少ないのですがメリットの大きい三鷹のGN170とGN22用です。
さすがに量産するほどのご要望はないと思うので
他のアダプターを加工して対処する予定です。
この黒いキャップを取り外しそこにアダプターをビス締めします。
(一枚目の写真右に写っているのが採寸のために取り外したキャップ部です)

GN170,GN22用のアダプターは受注を終了いたしました。2016.2.10追記

B16_01_272


ところで,このキャップ部はどこかでみたことあると思ったら以下のような
配電盤の扉などで使われる部品の流用ですね。
私も良く工業製品を流用しますがさすがに感心させられました。


B16_01_273


「PoleMaster」のアダプターはロット当たり20~50個ほど製作していますが
完売後に次のロットを製作するかは動向を見て判断します。
従いまして全てのアダプターは途中で販売を終了する限定商品となる事を
ご了承いただけると幸いです。在庫状況はこちらにリンクしています。


|

2016年1月26日 (火)

デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-7

B16_01_26


「PoleMaster」の専用ソフトは南半球バージョンの開発が進んでいるようです。
画面はメーカーのHPに紹介されたものですが,この緑の点が南の極です。

ここでも紹介している,はちぶんぎ座の台形は2度ほど遠征を経験すれば
簡単に見つけられますが,いきなりでは難しいでしょう。
これで南半球遠征が身近になるかも知れませんね。


なお,「PoleMaster」は今月入荷分と来月入荷予定分は全て予約で終了しています。
次のロットは4月の予定で現在ご予約を承っております。

3~5月は夏の銀河の見え方から南半球遠征のシーズンですが
4月の入荷は確定ではありません。
紹介する南半球用ソフトも含め,この春の海外遠征としては難しいかも知れません。

|

2016年1月25日 (月)

大雪になりました

B16_01_250

一昨日から降り出した雪は今日になって勢いをましています。
昨日に比べると寒さは和らいだので自宅付近を散歩してみましたが
車には15cmほど積もっていました。

自宅は高台にあるので安全のため,今日までは出荷を止めました。
明日には再開できると思うのでよろしくお願いいたします。

B16_01_251


|

2016年1月24日 (日)

デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-6

B16_01_242

H-40(スカイキャンサー)用の初期ロット20個は終了しました。1/25日追記 


大変な人気の「PoleMaster」ですが,ご要望の多いEM400/EM500用アダプターも
追加しました。2月末完成予定で初期ロットは20個です。

現在ご予約いただいております,H-40やマークX用は2月上旬入荷予定です。
UNC1/4用はまだ余裕がありますが,上記2機種用は少なくなっていますので
ご検討の方はお早めにご予約いただけると幸いです。

全機種用とも完売後は状況を見て次のロットを製作するかを決めますが
H-40用は初期ロット限りで終了の予定です。

それから初代ATLUXの初期型は極望のキャップがねじ込み式になっています。
この機種はM32P1.0なのでマークX用がそのままご使用になれます。

また,三鷹光機のGN170やGN22用アダプターのご要望を受けています。
極望のキャップ部は製造時期によって異なるかも知れませんが
まずは情報をいただいているスライド式?から対応の可否を検討中です。

これら極めて追尾精度が高い赤道儀でこそ「PoleMaster」の
真価が発揮できると思うので,なんとしても実現したいと思っています。

 

昨日から降り出した雪は7~8cmほど積もりました。
写真は,三郡~宝満山の方向ですが頂上付近は雪雲に隠れています。
一日中氷点下で道路に積もった雪も溶けていませんが滅多にないことです。

B16_01_243


B16_01_244


|

2016年1月23日 (土)

PTP-C22への90S搭載について

B16_01_23

天文用カーボン三脚のPTP-C22は,最大でP-2クラスの赤道儀を用いた
海外遠征用として開発していますが国内で常用されるケースも多いようです。

以前の記事でも書いていますが車で移動するのなら頑丈で安定感のある
木製やメタル三脚がお勧めですがその重さを敬遠されるようです。
  

想定したP-2赤道儀用などは標準でアダプターを準備していますが
ここへ来て90S赤道儀での使用に関するお問い合わせをいただいております。

さすがに90Sに10cm屈折望遠鏡を搭載した観望にはお勧めできませんが
328~428クラスのカメラレンズでの撮影用なら十分な強度を有しています。

90S赤道儀は何台もPモーションを測定していますが300mm~400mmなら
ガイドしなくても追尾できる性能です。

今回,ご要望にお応えして90S赤道儀用のアダプターを10台製作中です。
まだ半数以上余剰があるのでご希望の方はご連絡ください。
PTP-C,C2,C22でご使用いただけます。価格は税込みで8,640円です。
 

なお,先日も紹介しましたがPTP-C22は在庫が少なくなっています。
初期ロットの100本は今年3月のインドネシア日食に間に合わせ
次のロットは来年8月の北米日食までには?と思っておりましたが
スケジュールを見直した方が良さそうです。
おかげさまで,嬉しい誤算になっています。


ところで,今夜から九州にも寒波が襲来し何年ぶりかの大雪になるそうです。
先ほどから降りだしたばかりですが既に雪化粧になっています。

B16_01_231

|

2016年1月22日 (金)

ポラリエ極軸延長キットについて-その3

B16_01_221


今回は極軸望遠鏡の照明用電源の引き出し方法についてご紹介いたします。

傾斜計の取り外しなどお客様での難しい作業を省くために
明るさ調整用のボリュームはつけていませんが
予めほどよい明るさになるよう減光しています。
実際に使ってみましたが暗視野照明なので特に調整の必要は感じません。


作業はポラリエを開放してから配線を内部に通し,コネクターを接続すれば
完了です。(一部プラスティック部を削る必要あり)
ボリュームをつける場合は,配線を通した後に
内部での半田つけ(または結線)作業が必要となるので見直しました。
20~30分で済む簡単な作業です。


最初の写真は専用の極軸望遠鏡と照明引き出し用配線です。
ポラリエのフロントパネルを外すためのトルクスレンチも付属します。
 
 
ここから順を追って作業内容をご説明します。

まずポラリエの極軸北端に貼ってある化粧板を剥がします。
写真のようにカッターなどの刃で簡単に剥がせます。

B16_01_222

化粧板を剥がすと,極軸北端部を固定するキャップスクリューが現れます。

B16_01_223


極軸北端部と,その周りの化粧リングを取り外した状態です。

B16_01_224

6本の特殊ネジを付属のトルクスレンチで取り外すとフロントカバーが外れます。

B16_01_225


北極星の覗き穴に照明用ケーブルを通しでコネクターを接続します。
覗き穴に灰色のスリーブを差し込めばケーブルは保持されます。
(上の写真では一番右の小さいコネクターには何も接続されていませんが
本来は傾斜計の照明用配線が接続されているのでそれと差し替えます)

B16_01_226


そのままではフロントパネルの北極星覗き穴部とケーブルが干渉するので
以下のように黒いプラスティック部を少しカッターで削る必要があります。

B16_01_227

以上で配線引き出し作業は終了です。
ポラリエのスイッチを照明位置にすると極望照明のLEDが点灯します。
分解とは逆の手順で組み立ててください。


次回は極軸望遠鏡の光軸調整についてご説明いたします。


|

2016年1月21日 (木)

PTP-C22,お客様からのレポート

B16_01_211

お客様から天文用カーボン三脚(PTP-C22)のご使用感をいただきました。
このような高い評価をいだくのは開発者としては嬉しい限りです。

この三脚の開発に当たっては台座部の大きさを決める際などに
対象とした赤道儀がタカハシのP-2赤道儀でした。
今回,P-2赤道儀を搭載された写真をいただきましたが
改めてそのマッチングの良さを実感しています。
お客様も書かれていますがP-2の精度なら,500mmでも追尾できるでしょう。

なお,PTP-C22の初期ロットは在庫が1/4ほどになりました。
次期ロット生産の都合上,完売後は暫くのあいだ欠品します。
3月のインドネシア日食用としてご検討の方は考慮いただけると幸いです。

 

以下にお客様からいただいたメールを転載させていただきます。

PTP-C22を購入・使用させていただいたので感想と使用写真をお送りします。
タカハシP2赤道儀にFC50鏡筒を載せて、キャノン60Daカメラで直焦点撮影しました。

小型軽量で設営が楽なPTP-C22三脚と、P2赤道儀の組み合わせは機動性抜群でした。
強度も十分で、焦点距離500mmくらいでしたらノータッチで追尾できそうです。
純正木脚はネジが多く設置が面倒でしたので、これからはPTP-C22三脚を使用して
気軽に撮影に行けます。

初心者の直焦点撮影ですが、拙作も添付いたします。
撮影データは以下の通りです。

キャノン60Da
タカハシFC50鏡筒(レデューサー使用:焦点距離290mm F5.8)
露出時間2分、ISO1600
タカハシP2赤道儀でノータッチガイド
ワンショット、JPEG撮って出し。画像処理はサイズ変更のみ


B16_01_212


|

2016年1月20日 (水)

ポラリエ極軸延長キットについて-その2

B16_01_201

昨日に続きポラリエ極軸延長キットの説明です。

延長部はポラリエの雲台ベースと交換するだけなので簡単に装着できます。
延長した極軸の周りを,両端にUNC1/4のカメラネジが固定された
クランプ部が回転します。
このクランプ部はスカイメモRなのように抜き差しもできますが
脱落を防止するためのネジをつけて出荷します。(写真左上の化粧ネジ)

延長部とクランプ部は小型・軽量を優先した設計ですが(この部分は170g)
スリ割り式なので軽く締めるだけで確実にロックされます。
ボディが小さな赤道儀に強い力をかけると赤道儀自体が動く恐れがあるので
安心です。
純正の雲台ベースは固定ネジがボディに近いので締めにくいのですが
レバーは固定位置も変えられるので大変使い易い設計です。

なお,回転部にはクランプフリー時の回転が極めて滑らかになる
特殊グリースを採用しているのでできればこの部分での分離(抜き差し)は
行わない運用をご推奨いたします。

B16_01_202


クランプ部の両端にはUNC1/4のカメラネジが固定されているので
付属するアームの接続部は,いずれもメスねじですが雲台側は異なります。
自由雲台はメスネジ接続なのでオスねじを固定していますが
薄型のパノラマヘッドはボルトで固定するのでメスねじ仕様にしました。

B16_01_203


写真は小型の自由雲台を直接クランプ部に装着した例ですが
小型のミラーレスカメラならこれで充分でしょう。
アーム側に簡単なウエイトをつければバランスがとれた状態で撮影できます。

このキットで極望内蔵のドイツ式赤道儀になりますが,極軸望遠鏡が短いので
カメラ側へ突き出ることなく全てを組み立てた状態で持ち運びができます。
極望の照明電源もポラリエ本体から供給するので外付けのケーブルは不要です。

|

2016年1月19日 (火)

ポラリエ極軸延長キットについて-その1

B16_01_191

以前の記事で頒布をご案内した「ポラリエの極軸延長キット」と
「暗視野照明の極軸望遠鏡」についてご紹介いたします。
仕様変更で出荷が遅れておりますが今月中に全てのお客様へ発送いたします。
 
このキットの頒布は終了しましたが,その後もご要望が多いため
通常商品として販売を予定しています。
発売時期や価格については後日改めてご案内させていただきます。


これから数回に渡ってご紹介しますが,頒布品の説明が主な目的です。
ポラリエに手を加える頒布仕様の極望は商品化されないなど
今後発売する商品の説明ではありませんのでよろしくお願いいたします。

 
頒布品は以下の写真からポラリエ本体を除いたものです。(極望はオプション)
赤緯軸の両端に長さの異なるアームを付けて出荷しますが
以下の写真のように短い方は自由雲台で,長い方はパノラマヘッドでの
運用を想定しています。
短いとポラリエとカメラが干渉し,長すぎるとバランス上不利になるため
長短2本を標準付属としました。

B16_01_192


自由雲台の場合は短いアーム
Bh

パノラマヘッドの場合は長いアーム
Ph

いずれもEos60Daに重たい(810g)SIGMAの18-35mmF1.8をつけていますが
写真の状態で概ねバランスがとれています。
(自由雲台の写真はウエイトシャフトを50mm延長しています)

|

2016年1月15日 (金)

デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-5

B16_01_159

今夜やっと晴れたので「PoleMaster」を使ってみました。
ここで紹介した2軸駆動のPENTAX75赤道儀に装着してみましたが
グラフ(ガイドしていません)のとおり赤緯側(赤の線)はほぼ真っ直ぐです。
リンクした記事は換装した極望を使ってそれなりにセッティングしたつもりでしたが
赤緯のグラフは結構ずれています。(記事最後のガイドしていないグラフ)
 

今夜使った,PENTAX75赤道儀は方位微動がないので
「PoleMaster」は祖調整で済ませましたが,これでも完璧ですね。
祖調整に要した時間はほんの1~2分です。
以前のブログで「セッティングしやすい極望が内蔵された赤道儀なら不要?」と
書きましたが認識が変わってしまったようです。
これだけ赤緯がずれないなら,2軸ガイドの必要はないかも知れませんね。
 

PENTAX75赤道儀のPモーションは±5~6秒角ですが
これだけ正確にセッティングできると300mmでもガイドは必要ないかも知れません。
グラフのY軸は1目盛りが約11秒角ですが,2~3分の露出なら全体の2/3ほどは
3~4秒角ほどのズレに収まるでしょう。

B16_01_152


ところで,「PoleMaster」用のアダプターとして,スカイメモR(RS)用のご要望を
いただいております。
残念ながらスカイメモR(RS)の極軸はクランプフリーで回転しないので
そのままでは使えませんが,上のような赤緯軸を装着すれば対応します。
2軸改造ユニットでは対応予定ですのでご期待ください。
 

また写真右下はUNC1/4ネジを加工したRST400の極望キャップです。
この加工をすればUNC1/4アダプターを併用することで
マイナーな赤道儀でも「PoleMaster」をご使用いただけます。
MS-4やPENTAX75,初代ATLUXはこの方法で対処します。
「PoleMaster」をお求め時のサービスになりますが
キャップをお送りいただければ無償で加工いたします。
(ねじ込式キャップ限定)

 
最後になりますがオリジナルのアダプターの価格が決定しました。
今月末に発売する,マークX用,H-40(スカイキャンサー)用,UNC1/4用は
いずれも3,780円(税込み)です。
このアダプターは「PoleMaster」純正のアダプターも必要なので
お求めの場合,いずれかのアダプター+マークX用などとご指定ください。
「PoleMaster」は純正アダプター付で40,500円(税込み)です。

|

デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-4

B16_01_15


「PoleMaster」は大変な勢いで1月末入荷予定分は予約で終了しました。
次の入荷は4月でご案内しておりましたが,2月に若干数入荷する模様です。

このブログでも実際の使用方法をレポートするつもりですが
今月はほとんど晴れていません。
ここからは取説の情報になりますが(上の画像は取説の一部)少し紹介します。


「PoleMaster」を極望のキャップ部などに固定しただけでは
極軸と「PoleMaster」の光軸は合致していないので
極軸を回転させながらソフト上(画面の操作)で光軸を合わせます。

その都度赤道儀に装着する「PoleMaster」は
予め昼間の遠景で調整してもあまり意味はありません。
そのために据え付け時にモニターに映し出された
北極付近の恒星で合わせますが短時間(1~2分)で行える模様です。


光軸調整後は,赤道儀の高度/方位調整で極軸を合わせますが
画面に表示された北極星とその周りの星の配列で行うために
原理上,赤道儀や「PoleMaster」の水平出しは不要です。

晴れ次第,どの程度の精度で据え付けできるか評価する予定です。

なお,お問い合わせの多いレーザーカットディスク式のポータブル
赤道儀用として,UNC1/4(メス)仕様のアダプターも製作中です。

これらK-ASTECオリジナルのアダプター価格は近日中に決定します。
ご予約いただいている方へは来週末を目処にご案内いたしますので
よろしくお願いいたします。

|

2016年1月12日 (火)

デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-3

B16_01_12


1月末入荷予定の「PoleMaster」は予定数量に達しました。
次の入荷時期は4月でご案内しておりましたが,2月に若干数入荷する予定です。
2016.1.15日追記


1月末入荷予定の「PoleMaster」は,予想以上のご予約をいただいたために
年末に一旦終了しましたが,代理店から追加供給をいただく事ができました。
引き続き1月末入荷分のご予約を承っております。
なお,次の入荷は4月の予定になっています。


極望が内蔵されていないタカハシのD型赤道儀に「PoleMaster」を装着しました。
D型はP-2や90S,EM-100などと同じくM34P1.0のキャップがついているので
QHY純正の「TAKAHASHI」アダプターでご使用いただけます。
D型同様に極望のないシステム160赤道儀(J型)でも有効なアイテムになるでしょう。


なお,メーカーに確認していた大気差補正については近日中に対応されるとの事です。南天対応も含めメーカーHPからダウンロード(無償)できますので完成したら改めてご案内いたします。

|

2016年1月 3日 (日)

2軸駆動ポータブル赤道儀の試作機

B16_01_021


11月のブログで紹介した2軸駆動ポータブル赤道儀は試作機が完成しました。
記事で紹介したとおり,昨年中に動作テストまで完了し満足な結果を得ています。

最大の特徴はバランスウエイトを軽減できるよう,駆動部をウエイト側に配置し
極望の視野を確保するための穴を開けた赤緯軸でパノラマヘッドに連結しています。

この構造の場合,穴を開けた赤緯軸は電動駆動で回転するだけなので
クランプフリーで目標天体に向けても常に極望が使えます。
撮影中に極軸のズレを確認できるので大変便利です。
(自動導入仕様の場合は,視野確保のために電動で赤緯軸を回す必要があります)
またバランスシャフトも電動で回転するので,ウエイト側にガイド鏡を設置することを
可能にしています。


このポータブル赤道儀は300mmF2.8(以下328と略)クラスを
2軸ガイド(デザガイド)撮影するのが目的なのでドイツ式を採用しました。

極軸のみのポータブル赤道儀と自由雲台では
重さの都合で328クラスでの撮影は事実上不可能でしょう。
対策として赤緯軸を付加してドイツ式での運用になると思いますが
その場合は箱状の極軸体とカメラの干渉を防ぐために
赤緯軸を伸ばす必要があり結果的に重いウエイトが必要になります。

デザリング撮影でノイズを抑えるのが目的の一つなら
ガイドは必須なので極軸側は追尾精度より
コンパクトさを優先した方が使い易い赤道儀になると考えました。

 

海外遠征の場合,トータルでの軽量化が必要なので
基本構成は,三脚などすべてを含んだセット販売を予定しています。
PTP-C22三脚,1kgウエイト2個,バランスシャフトにパノラマヘッドを
含んだ一式の重さは約7kgです。
(方位微動の構造上,使える三脚はPTP-C,C2,C22のみです)
 
このセットは5kgほどまでの機材を安定して搭載できますが
極限まで小型・軽量化しているので,使い勝手やコストを犠牲にしています。
車で移動するのが前提であれば,2倍以上の重さになりますがEM-11など
普通のドイツ式赤道儀とメタル三脚の組み合わせが遙かに有利でしょう。


なお,11月に紹介した時点では「PoleMaster」は考慮していませんが
試作機では赤緯体の北端を平面に加工し取り付け面を確保しています。

B16_01_022


この2軸駆動のポータブル赤道儀は試作と性能評価まで完了しましたが
本年はご予約いただいている,P-2赤道儀やスカイメモ2軸化が優先です。
そのために現時点では商品化の時期や価格などは決まっておりません。


|

2016年1月 1日 (金)

新年あけましておめでとうございます

B16_01_011_2

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

この年末・年始は観測所で過ごしていますがとても穏やかな天気です。
きれいな初日の出も見られ2016年はさい先がいいようです。

B16_01_012_2


|

« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »