デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-8
現在,いろいろな赤道儀への「PoleMaster」取付けアダプターを製作していますが
中でもご要望の多いのがスカイメモR(RS)用です。
以前の記事でも紹介しましたが,スカイメモR(RS)の極軸はクランプフリーでの
回転ができないので,そのままでは「PoleMaster」は使えません。
対策として2軸駆動改造で設置する赤緯軸北端に
専用の回転機構をつける方向で進めていますが
その場合,電動駆動する赤緯軸の追加などで改造コストが嵩みます。
そもそも2軸ガイドへの改造目的が極軸設定ズレに起因する赤緯修正なら
「PoleMasterの導入=2軸改造は不要」と考えた方が良いのかも知れません。
先のガイドグラフのように赤緯方向がずれないなら1軸ガイドで充分です。
そこでスカイメモR(RS)の改造は行わずに簡単に「PoleMaster」を取り付ける
アダプターを設計しています。
一番簡単なのは,上の写真のように純正のカメラアームに取り付ける方法です。
厳密に言えばカメラアームの回転軸と極軸は完全に同芯ではありませんが
無視できるレベルでしょう。
この場合他のアダプターと同じような価格で製作可能です。
精度を出すために,極軸中央のフィルターネジを利用する方法もあるので
もう少し検討し4月頃には製品化する予定です。
もう一件は要望は少ないのですがメリットの大きい三鷹のGN170とGN22用です。
さすがに量産するほどのご要望はないと思うので
他のアダプターを加工して対処する予定です。
この黒いキャップを取り外しそこにアダプターをビス締めします。
(一枚目の写真右に写っているのが採寸のために取り外したキャップ部です)
GN170,GN22用のアダプターは受注を終了いたしました。2016.2.10追記
ところで,このキャップ部はどこかでみたことあると思ったら以下のような
配電盤の扉などで使われる部品の流用ですね。
私も良く工業製品を流用しますがさすがに感心させられました。
「PoleMaster」のアダプターはロット当たり20~50個ほど製作していますが
完売後に次のロットを製作するかは動向を見て判断します。
従いまして全てのアダプターは途中で販売を終了する限定商品となる事を
ご了承いただけると幸いです。在庫状況はこちらにリンクしています。
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