ポラリエ極軸延長キットについて-その4
ポラリエの極軸延長関連記事は最後になりますが
今回は極軸望遠鏡の光軸調整方法についてご紹介いたします。
以前の記事で紹介したとおり,照明装置の配線は北極星の覗き穴側から
内部に通し傾斜計の照明用コネクターと差し替えます。
途中の黒いスリーブはポラリエの北極星覗き穴に強く差し込んでください。
これからが本題ですが,ポラリエを水平にした状態で極軸望遠鏡をねじ込みます。
出荷状態でねじ込んだだけでは,内部の時角目盛りは傾くので
ねじ込み後に極望の回転を固定しているネジを緩めて極望を回転させます。
(極望を回転させる時は抜け出ないように,対物側に押した状態で回してください)
照明装置をねじ込む位置を下の写真の位置(時計の3時の位置)にすれば
極望の時角目盛りは概ね5枚目の写真(12時が真上)のようになります。
より正確にセッティングするためには,ポラリエのホットシュー?部に水準器をつけ
水準をとった状態で,時角目盛りの12時と6時の線を鉛直にすれば完璧でしょう。
次に,下の写真のように極軸を延長した部分でポラリエを三脚に固定し
この状態でポラリエ本体を回転させて
十字線の中心と遠景の位置がずれないよう極望のレチクルを調整します。
(頒布品をご購入の方へは他機種用ですが詳しい資料をお送りいたします)
この方法で調整すると極軸望遠鏡の光軸は延長した回転軸と合致しますが
構造上,極軸そのものと光軸があったと見なしても問題ありません。
ポラリエ本体を通常使用状態にして,極望の目盛りを目標に合わせた状態
この状態で据え付けますが,北極星の導入位置はこの記事を参照ください。
ポラリエ本体を上下逆転状態にして極望の目盛りと目標がずれた状態
これをずれないように調整します。
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