デジタル式の極軸望遠鏡 「PoleMaster」 その-10
このところレーザー加工されたディスクを使った,薄型ポータブル赤道儀での
PoleMaster使用に関するお問い合わせが多くなっております。
PoleMasterの原理上,極軸そのものがクランプフリーで回転しない赤道儀では
使用できませんが,写真のように高精度な回転軸(黒い工業用回転ステージ)が
極軸に延長されれば,実用上極軸の回転と見なしても問題ないでしょう。
(写真の銀色の回転ステージはホブ盤で切削されたウォームホイール式です)
延長される回転軸が旋盤加工されていれば,加工の原理上極軸に対して
傾きは無視できると思えますが,安価な回転軸やフライス加工品の場合
精度に疑問があるのでご注意ください。
直径50mmの面が0.1mm傾けば角度の7分もの誤差になるためです。
(電動で極軸を早回しする方法もありますが,大きな回転角度が必要なため
恒星時に対して数百倍ほどで駆動できないと実用的ではないでしょう)
お問い合わせの多い,UNC1/4(メス)仕様のPoleMasterアダプターは
完売しましたが追加製作中で3月末の入荷です。
今月中旬入荷予定のPoleMasterと併せてご予約をお受けしております。
(海外遠征のため,メールの回答が遅れる場合もございます)
なお,当方で販売している赤道儀側に装着する各種PoleMasterアダプターは
(メス,写真の一番上に装着した銀色の部分)QHYCCD社製の
(オス)アダプターが必要です。
写真のPoleMasteにつけた赤い(オス)アダプターがないと装着できませんので
ご注意ください。天文ハウスTOMITAや当方で販売しているPoleMasterには
各社製純正アダプター(ご注文時に指定)をセットしています。
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