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2016年4月 7日 (木)

TB-60ASのターゲットはBORG 55FL !

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たびたび紹介しているTB-60や80ASは,小口径望遠鏡の前後バランスと
ヘリコイドやドローチューブの撓み防止用として製品化しましたが
最も意識したのはBORGの55FLで,メッキの色や質感も合わせました。

2軸ガイド対応に改造した五藤光学製スカイグラフに搭載してみましたが
よくマッチしていますね。
TB-60ASはDP38-110に固定していますが前後のバランスもとれています。


ヘリコイドやドローチューブの撓み防止用としてのTB-60/80ASは
FS-60CB用も含め既に20本分ほど出荷しています。
先日,BORG55FL用としてお求めいただいたお客様からは
「ヘリコイドの撓みが解消され,この鏡筒本来の性能が発揮できるようになった」と
たいへん嬉しいご報告をいただきました。


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ヘリコイドは構造上,駆動時(ピント合わせ時)は圧縮や引張りで
真っ直ぐに伸びますが,時間が経つと撓みが発生するので
長時間露出の天体撮影ではその影響は避けられないでしょう。

グリースの粘度を変えても根本的な解決策にはならないので
その両端を保持するのが一番の解決策と思い今回のバンドを開発しています。
TB-60/80ASは押しネジで鏡筒を固定する方法ではないので
ヘリコイドの両端を優しく保持します。
もちろん片側のクランプを緩めれば滑らかなピント合わせができ
締めればピント位置を保持します。(ヘリコイドのロックは不要になるので取去ります)

 

以下はビクセンVSD100のヘリコイドでPENTAXの技術力が投入されています。
それでも重たい冷却CCDカメラを搭載すると撓みが発生し
ヘリコイドの回転が重たくなりますが,両端を保持することで解消しています。

ヘリコイドはラック&ピニオンに比べコンパクトなことなどメリットも大きいので
その欠点を補えば天体撮影用としても便利な合焦装置になるでしょう。


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