ハーモニックドライブ赤道儀の試写結果

先日紹介した知人のハーモニックドライブ赤道儀の試写結果をいただきました。
赤緯側分解能の限界を探る意味もあり,あえて過積載でのテストです。
そのために極軸側には補助的なバランスウエイトをつけています。
搭載した鏡筒はPENTAX105SDUFでこれにSTL11000を装着していますが
鏡筒バンドやファインダーを含めた重量は10kgほどでしょう。
以下はM13を700mmの直焦点(STL11000でセルフガイド)で撮影しています。
懸念された赤緯側の分解能(以下に説明)の影響が認められたそうですが
概ね良好なガイド結果です。特に極軸側は全く問題ないとのことでした。
このハーモニックドライブ赤道儀の分解能(計算値)は以下ですが,ステッピング
モーターとハーモニックドライブが直結された赤緯側は1秒角しかありません。
この1秒角はマイクロステップが理論どおりになった場合の計算値なので
実際の分解能はこの数倍になり,さすがに700mmは厳しいようです。
極軸:100×20×200×64=25,600,000=約0.05秒角
赤緯:100× 1×200×64= 1,280,000=約1秒角
数値は左から,ハーモニックドライブ減速比,伝達減速比,モーターステップ
マイクロステップ分割比
以前に紹介していますが,モーターと直結したハーモニックドライブの場合は
300mm程度が限度のようでそれ以上は伝達ギヤで減速する必要がありそうです。
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