完全復帰の南阿蘇ルナと清和高原天文台
今週は南阿蘇ルナ天文台と清和高原天文台へ出張していました。
ルナ天文台ではドームなどの本格復旧作業や極軸の調整などを行いましたが
数十トンもある赤道儀の極軸調整は大変で深夜(早朝)まで及びました。
写真は昼間に恒星を使った自動導入テストのあと
シリウスを長時間追尾してズレを確認しているところです。
焦点距離が12,300mmもあるので,6mmのアイピースで2,000倍ほどの倍率に
なりますが導入や追尾のズレもなく良好でした。
82cmで自動導入後にファインダーを覗いて気づきましたが,昼間のシリウスは
ファインダーでも見えるのですね。(ファインダー本来目的とは逆ですが)
その後,ルナ天文台に引き続き清和高原天文台の作業も行いましたが
こちらは震災で断線したハンドコントローラーの修理なので簡単な作業です。
これで両天文台ともに修復作業のお手伝いはすみました。
ちなみにルナの82cmはジンデン鏡で,清和高原の50cmは苗村鏡です。
いずれも大変シャープな見え味です。
南阿蘇と清和高原は車で1時間ほどの距離です。
清和高原天文台にはレストランやロッジが併設されているので宿泊もできます。
「九州ふっこう割」の効果もあり,両施設ともお客様が増えているとのことですが
まだ,夏休み期間中でも空室があるそうです。
なお,8月11日にはジャズライブもある「清和高原スターフェスタ」が開催されます。
清和高原天文台は広大な芝生内に,持ち込んだ赤道儀を据え付ける
基礎もあるので便利です。(赤道儀の据え付けは施設への確認が必要)
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