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2016年10月25日 (火)

P-2GOTO赤道儀-1

B16_10_250


写真は昨日の記事でふれた赤緯軸をハーモニックドライブ化したP-2赤道儀です。
数回に分けてご紹介しますが,まずは,なぜP-2をハーモニックドライブ化か?
その背景から紹介させていただきます。
 

タカハシのP-2や90Sは精度,強度,デザイン全てにおいて素晴らしい赤道儀ですが
赤緯側が部分微動なので,2軸ガイド撮影や自動導入には不向きです。
眼視観測では赤緯の微動ハンドルが常に観測者を向くなど優れた設計ですが
撮影派の方からは2軸ガイドや自動導入化のご要望を多くいただいております。


P-2の2軸ガイド化を検討している事は,何度か紹介していますが
POLEMASTERが登場した事で,2軸ガイド化の意味合いが薄れてしまいました。
POLEMASTERで正確に極軸セッティングができれば
2軸ガイドのためだけに難しい改造する必要はなくなったと感じられるからです。


一方,ハーモニックドライブの赤道儀への適合については以前から評価しており
ここで紹介したように満足な結果を得ています。
ハーモニックドライブは大変高価ですが,その強度,レスポンスや信頼製は
ウォームギヤ式とは別次元です。

ハーモニックドライブでP-2を2軸化すれば,単なる2軸ガイドにとどまらず
最高のガイドレスポンスと自動導入を両立できるので密かに?開発していました。


星空研究会で実演しましたが,対恒星時5,000倍速でも駆動できます。
(必要性はないでしょうがパフォーマンスとして,消費電流は12Vで約550mA)
綺麗な外観のP-2を台無しにしたくないので美観にこだわりましたが
以下のように極望も使えるようにしたのが最大のポイントかも知れません。

B16_10_25_2


なお,90Sでも同様な改造を行っています。
いずれも,2軸ガイド改造を予約いただいた方を対象にご案内しているので
申し訳ありませんが当面は一般受注の予定はありません。

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