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2016年11月 4日 (金)

ハーモニックドライブのレスポンス試験

B16_11_04

このところ九州北部は良い天気が続いていますが,昨夜は風が強かったので
ハーモニックドライブ(赤緯のみ)のレスポンスをテストしてみました。
500mmの望遠レンズを使いQHY16200Aのオフアキテストも兼ねています。
 

以前も紹介しましたが,自宅は風が強いと僅かに揺れるためオートガイドの
大きな外乱になり,特に赤緯側はハンチングを起してしまいます。
このような状況の中,ハーモニックドライブはチューニングの効果が出るのか
試してみたので記録として残しておきます。
 

以下は露出時間1秒で,赤緯の最大動作時間を100mSに設定しています。
かなり振られいますが,ハンチングは起こしません。
焦点距離が500mmなのでY軸1目盛が約1.5秒角になりますが概ね±1秒角に
収まっています。(PHDのRMSは0.2なので,平均では0.3秒角になります)

B16_11_04_100_2


次に赤緯の最大動作時間を1/10の10mSにしてみました。
風の影響はシーイング同様にガイドでは追えないので動作を緩慢にするためです。
ハーモニックドライブはバックラッシュがないので10mSでも制御できていますが
少し改善した程度です。
風の影響は赤経も同じように出ているハズなので,赤経の振幅より大きな動きは
不必要な修正動作によるものでしょう。
動作を緩慢にすれば抑えられると思いましたが劇的な変化は見られないようです。

 
ただ,風にあおられる環境下でも赤経と大差ない振れに収まっています。
ハンチングを起こさないのはハーモニックドライブの大きなメリットでしょう。


B16_11_04_10_2


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