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2016年12月

2016年12月31日 (土)

2016年もありがとうございました

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昨年同様に年末・年始のお休みを利用して昨日から観測所にきています。
先ほど近くから撮った阿蘇の山々ですが,4月には大きな地震がありました。
なんと言っても今年を振り返ってみて一番の出来事でした。


昨日は夕方に観測所に着きましたが少し明るくなった45Pを撮ってみました。
時間が無かったので道ばたで簡単に撮影しましたが
今日は敷地内から狙う予定です。庭木が邪魔になるので伐採したところです。

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下の写真はSIGMAの50-100mm F1.8 (50mm端)で撮影した昨日の45Pです。
そのままでどこに写っているかわかりませんが,中心部を100%で切り出した
写真では特有の色で確認できます。

来年はあまり明るくならないようですが何個かの彗星が見れそうです。
予報では6~7等級ほどですが,もしかするともっと明るくなるかも知れません。
そうなることを期待したいものです。

2016年一年間お世話になりました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。


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2016年を振り返って-4

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ハーモニックドライブの赤道儀への適応は数年前から評価していましたが
今年は写真のP-2や90S赤道儀で実用化の目処が立ちました。
赤緯軸側のみですが,赤緯軸が部分微動のため自動導入改造ができなかった
これらの赤道儀には大きなメリットです。

以下は実証テスト機として数年前からテスト中の赤道儀です。
これも赤緯側のみハーモニックドライブですが素晴らしいレスポンスが得られます。


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来年早々,ディスプレイ内蔵の新型MTS-3が入荷しますので
ご予約中のP-2自動導入改造は準備が整い次第着手予定です。

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2016年12月30日 (金)

2016年を振り返って-3

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今年も残り時間が少なくなったので矢継ぎ早に更新していますが今回は
昨年末に発売されたPoleMaster関連商品です。

メーカーでは対応しない赤道儀用7機種分のアタッチメント製作しました。
100個単位で生産したスカイメモR用など一部は在庫がありますが
基本的に在庫限りで販売を終了します。(ポラリエ用のみ継続商品)


写真は個人用として製作中のポータブル赤道儀に装着した状態です。
まだ各部のカバーができていませんが実質上の軽量化を追求しました。


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ポータブル赤道儀も行きつくところはドイツ式になりそうです。
使い勝手から極軸のみの簡易タイプは赤緯軸を買い足す事も多いようです。
ただ箱状のハウジングの場合,干渉を避けるために首の長い赤緯軸が
必要となり結果的にバランスウエイトも重たくなります。
 

紹介するポータブル赤道儀はPENTAX75用の極軸のみ流用していますが
この赤道儀は極軸が北側に突き出た形状なので干渉はあまりおきません。

写真のカメラボディとレンズで約2.8kgありますが,1kgのウエイト1個で
バランスが取れます。(シャフトは200mm)
赤道儀(シャフト含む),ウエイト,三脚など全てで6kg程度なので気軽な
撮影用として便利でしょう。

本来7.5cm用の赤道儀なのでウエイトを追加すれば328クラスも余裕です。
強度に加え追尾精度も高いので望遠レンズでも不安はありません。


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2016年を振り返って-2

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昨日の記事とよく似た写真ですが,3月末に発売したアルカスイス規格プレートに
対応した鏡筒バンドTB-60/80ASです。

主にボーグの55FLでの需要を想定していましたが,FS60CB用の80φと52φ
(60φバンドに52φC型スペーサー組み込み)のセットの方が人気だったようです。
9ヶ月間で150本ほど出荷しています。(単品販売した都合バンド1本の数量です)


なお,TB80AS(60AS+嵩上げスペーサー)は昨日紹介したApo Sonnar T*2/135
用のバンドと同じ高さです。
以下のように冷却CCDカメラの保持バンドとして使用することを想定し合わせて
います。
(以下の写真はイメージで光路長の都合上冷却CCD側はバンドではありません)

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昨日の記事で「殆どは実験的なもので終わっている」と書きましたが
今年もカメラレンズ用フォーカサーなどは色々試作しました。

以下は機能性では完成の域に達していると自負していますが問題はコストです。
駆動系でのバックラッシュを排除するために超小型のハーモニックドライブを
レンズの下に配置していますが大変高価です。

冷却CCDカメラとカメラレンズでの撮影では,フィルター毎にピント位置が異なる
ために電動フォーカサーは必須と思えるほど便利です。
ただコストに加え,レンズの形状差などを考慮すれば受注は難しいようです。


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2016年12月29日 (木)

2016年を振り返って-1

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今年も残すところ3日なりましたが2016年を振り返ってみたいと思います。
今年も昨年同様にカメラレンズ関連アイテム力を入れました。
ただ,商品として販売にこぎ着けたのは写真の新型Apo Sonnar T*2/135
用のバンド程度で,他は殆どが実験的なもので終わっています。


最近のデジタル対応カメラレンズは驚くほど高性能ですが
その中でもApo Sonnar T*2/135は大変な人気のようです。
紹介のバンドやフォーカサーは今回も50台ほどのご予約をいただきました。
構成が複雑なので,ご予約をいただいた分のみの受注生産としましたが
1割分ほど余裕を持って外注中です。
余剰分なのでご希望の構成にお答えできない場合もありますが興味のある
方はご連絡お願いします。

来年は赤道儀関連に力を入れたいので,しばらくはカメラレンズ関連などの
新アイテム開発は休止予定です。(実験レベルは続けますが)
時折ご要望いただく電動フォーカサーについても予定はありません。


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2016年はAP-GOTOも含め30台弱ほどをMTS-3での自動導入化しました。
MTS-3は新型への更新が2年ほど遅れるなか,昨年12月に入荷した分
全て使い果たした状態でしたが,先日新型完成の朗報が入りました。
来年はスムーズな入荷となることを願うところです。


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その準備も兼ねてNew ATLUX赤道儀の新たな改造を評価しています。
従来New ATLUXはハウジングの形状上,換装できるモーターの大きさが
制限されためAGS仕様での改造になっていました。

今回ハウジングの一部を切削する事で,MTS-3との相性が良いモーター
への換装が確認されました。2017年からの改造はMTS-3で行いますが
素晴らしいレスポンスの赤道儀に生まれ変わります。

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なお,来年早々に入荷するディスプレイ一体型の新型MTS-3 20台は
2年以上前からご予約されていた方への引き当て分です。
今後新規のご注文は来年4月頃から受注開始できる予定で進めています。
まだ工事中ですが,状況は都度こちらにアップしますのでご参照ください。

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2016年12月24日 (土)

カメラ2連制御基板

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先日紹介した,M-GENでNikonのカメラ2台を制御する基板をケースに
入れてみました。
スカイメモのガイドケーブルより一回り大きいケースですが窮屈だったようです。

この2連シャッターコントロールは,ケース内に電池を内蔵しているので確認用
LEDをつけられます。露出中に点灯するようにしています。
Nikonのカメラは露出中に背面のLEDが点灯しないので
Canonのカメラから移行した場合,戸惑いますがそれを補えるようにしました。

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今回はM-GEN用として作りましたが,下の写真のUSB→シリアル(TTLレベル)
ケーブルを使えば,パソコンから2台のカメラを制御することも容易です。
NikonとCanonのカメラでデザガイドを行った同時撮影などに使えそうです。

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2016年12月22日 (木)

限定生産中のXY50Dの残数について

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XY50Dを限定で追加生産することはこの記事で紹介しましたが
たくさんのご予約ありがとうございました。
残りは7台になりましたが,15度以外の組み合わせがお選びいただけます。


緯度の表示ですが写真の
スカイメモRやマークXなど,極軸がプレート接続面と平行な機種は35度を
スカイグラフのように35度傾いた機種は0度を
ASTRO TRACのように背面を固定する機種は55度を選択ください。

今回分は2種の緯度プレートをご指定できますのでXY50D-35(0)などと指定ください。


XY50Dの価格は21,600円でSDS38とのセットは26,460円です。
納期は来月中旬のお届けです。

なおスカイメモR関連のオプションはM12-UNC3/8変換ネジの在庫が僅少です。
ポールマスターアダプターやガイドケーブルはそれぞれ30台ほど残っています。


スカイメモR(RS)関連のオプション開発を終了したため,写真のセットなど
「開発試作品」のコーナーで売却中です。
今後商品を追加しますので興味のある方はご覧いただけると幸いです。

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2016年12月21日 (水)

タイマーコントローラーの改造

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今まではCanonのカメラを使っていましたが,全てNikonに切り替えたため
タイマーコントローラーをNikon用に改造しました。

Nikon用として同じような機能の商品もありますが,操作に慣れた
Canon純正のTC-80N3が使い易く,無駄するのももったいないですしね。
コピー商品はジョグダイヤルもどき?が使いづらいですが予備用に改造しました。

改造後も以前つけたLEDもそのまま機能します。
(回路上,Nikonのカメラで使った方が明るく点灯します)
 

今回は,Nikon純正のリモートコードMC-22を使いましたが
写真と同じように配線すれば簡単に改造できるでしょう。

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タイマーコントローラーの改造ではありませんが,M-GENで2台のカメラを
コントロールする手法のお問い合わせをいただきます。

基本的にはここで紹介したリモートコントローラーで2台制御するのと
同じですが以下は,フォトモスリレーを使い2台を完全に分離した例です。
この回路は元々スカイメモR用のガイド用として作ったものですが
2台のシャッターコントロールでも使えるような回路にしていました。
(単にCOMを分離しただけですが)

フォトモスリレーで完全に絶縁されるので,2台のカメラが
CanonとNikonなど異なったメーカーのボディでも連動可能です。


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M-GENでNikonのD810Aを2台同時制御する場合,前出のリモートコード
MC-22を使い以下のように配線すれば連動します。

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これらの改造はお請けできませんが,ご希望の方へはこの基板をお譲りします。
電池など実装した状態で送料込み1,620円で頒布します。(12/末で受付を終了)
Nikonの場合,写真の配線で動作します。Canonでも同様の配線で動作しますが
実機が手元にないため具体的な接続に関する質問などへはお答えしておりません。

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2016年12月20日 (火)

Apo Sonnarバンドの補足-1(初期型バンドへのフォーカサー適応)

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先日紹介したApo Sonnar T*2/135バンドについて補足いたします。
特に多くのご質問をいただいた,初期型バンドへのフォーカサーについて
説明させていただきます。

まず新旧バンドの相違点ですが,新型バンドは写真のように上を向けた時に
レンズが抜け落ちるのを防ぐために後ろ側のバンドに段差をつけています。

一方,初期型は段差はありませんが前のバンドがフードと接触するために
フードを装着すれば抜け落ちる事はありません。


初期型バンドの場合,前方のバンドを起点にフォーカサー対応の長さ
84mmのLP-S135(84)(写真銀色のプレート)で後ろのバンドを固定します。
このプレートは初期型用として販売した物より1mm短くなっています。

1mm短くしたのは,NIKON D810(A)の使用を容易にするためです。
当時はEOS6Dなど,ストロボが無いボディでの使用を前提として開発し
ストロボを内蔵したNIKON D810(A)などは考慮していませんでした。


新旧いずれでもストロボが内蔵されたNIKON D810(A)などでは原則的に
上の写真のようにプレート取り付け面をストロボ側に向けない運用
(時計の3,6,9時位置に向け)を推奨します。(新型のD810専用を除く)

プレートが12時位置でも今回1mm短くした事で何とか干渉を防げますが
目的はレンズ脱着を容易にするためです。

通常はボディ側から見て3時の位置にLP-S135(84)を取り付け
縦横構図切替のための固定は6時と9時位置での運用を推奨します。
 

以下は6時の位置にDP38-110を装着した状態ですがこの位置で
概ね前後のバランスがとれます。

初期型バンドをご購入いただいた方へはヘリコイドにつけるバンドと
LP-S135(84),微調整ネジなどをセットで8,880円で販売させていただきます。
以下の写真で銀色の部分です。

(従来の長さ85mmのプレートはご使用いただけなくなります。
EOS6Dでのご使用では1mm短くする必要はありませんが統一のため
ご了承いただけると幸いです。特別価格を設定しております)

なお,次にご質問多い,NIKON汎用とD810Aの相違点については
次回紹介いたします。

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2016年12月18日 (日)

新型Apo Sonnar T*2/135専用バンドなど

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新型Apo Sonnar T*2/135専用のバンドほか製品仕様が完成したので
ご紹介いたします。
まだメッキ前の確認用ですが,製品は黒の化学研磨処理を施します。

ご予約いただいておりましたお客様へは一両日中にご案内いたします。
(ご予約いただいていた方へは,12/1日に個別の案内を行っています。
恐れ入りますが不達の場合はご一報いただけると幸いです)


先日のご案内時点では,NIKON用とCANON用の2タイプ(汎用)でしたが
さらにNIKON D810(A)専用も製作します。

汎用タイプはバンドとレンズは固定したままで縦横構図変更ができるよう
プレート取り付け面は3面です。(初期ロットや今回紹介する写真の形状)

NIKON D810(A)専用はスマートな外観にするためプレート取り付け面は
上下(時計の12時,6時)2面のみです。
両側とも以下のような外観で,縦横構図変更はバンドを緩めて行います。

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D810(A)は実機で確認できるので,ストロボ部が干渉しないような専用品を
開発できますが,汎用品は干渉が懸念されるためバンドを緩めての回転はせず
初期ロット同様に3面(時計の3時,6時,9時位置)に付けたプレートの
取り付け位置で縦横を切り替えます。

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これは今回採用したヘリコイドを微動するためのフォーカス用バンドです。
極薄型ですがスリ割り構造なので軽い操作でヘリコイドの粗動(通常の手回し)
と微動の切替が可能です。
写真の物は爪が1カ所ですが製品は上下に付くので微動操作を上面でも
行えます。(特注の電動仕様も上面にモーターが設置されます)


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先のご案内と商品構成が異なりますが,価格は以下の通りです。

・LB-S135NN:17,820円(NIKON汎用,前後用の保持バンド2本セット)
・LB-S135NC:17,820円(CANON汎用,前後用の保持バンド2本セット)
・LB-S135N810:17,820円(D810A専用,前後用の保持バンド2本セット)

・HB-S135N:8,640円(ヘリコイドに装着するバンドと微動ネジのセット)
・LP-S135N:3,780円(バンド固定用のプレート)

フォーカサーの有無に関わらず,プレート(LP-S135N)は最低1枚必須です。
NIKON D810(A)専用はヘリコイドバンドとプレート2枚が必須になります。
NIKON汎用はD810(A)にも対応しますが,バンドを緩めて回転する場合
ストロボ部が干渉する恐れがあります。


最後になりましたが,一番の改良点は後方を保持するバンドです。
以下のメッキしていない方が新型ですが,NIKON用とCANON用では
このテーパーの角度が異なります。

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内側の形状をレンズ後方のテーパー部に合わせているのでレンズが
後方に移動するのを防げます。
NIKON D810(A)専用などはヘリコイドバンドで前方への移動も抑えるため
バンドを緩めてのレボルビングを可能としました。

なお一部制約がありますが,ヘリコイドバンドは初期型のLB-S135にも
対応します。ご希望の方は12/29日までにご連絡いただけると幸いです。
ヘリコイドバンドと初期型対応プレートのセットで8,880円です。
(上記は初期型を購入いただいたお客様のみへの特別価格となります)


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2016年12月16日 (金)

2017年北米皆既日食 観光付(B,Cコース) ツアーの募集

先日の弾丸ツアーでふれた北米皆既日食ツアーのB,Cコースをご案内します。

今回の西九州日食観測同好会の有志ツアーは,A(満席),B,C,Dの
4コースで総勢130名ほどを募集しています。

各コースとも8/19日出発で(D4日間コースのみ8/20日発)
日食観測はアイダホ州のボイジー(Boise)で行い,当日(8/21日)午後からは
コース毎に観光地に向かいます。(Dコースは帰路)

旅行費用は300,000円(弾丸ツアー)~550,000円(観光付9日間)程度なので
通常のツアーよりかなり安価です。
 

各コースの概要は以下のとおりです。

Bコース:日食観測後,グランドキャニオンやモニュメントバレーなどを観光する9日間
Cコース:日食観測後,パロマ天文台などを観光する6日間
Dコース:日食観測後,帰国する4(5)日間
(イエローストーンやグランドティートンを観光するAコースは募集を終了しました)
 

今回募集するB,Cコースは8/19日午前中にシアトル集合です。
原則的にシアトルまでの航空券は個人手配ですがご希望の方へは代行します。

シアトル空港以降の米国国内線やホテル,観光などはツアー側で準備します。
(シアトル空港では日本語が通じるスタッフがアテンドします)

【募集人数】B,Cコースとも4~5名程度(Dコースも引き続き募集中です)

【申込締切】2016年12月26日(月)
       申込時にパスポートの写しの提出と,申込金150,000円が必要

【旅行代金】 Bコース431,100円(9日コース,燃油税,空港税,航空保険含む)
         Cコース314,100円(6日コース,燃油税,空港税,航空保険含む)
         両コースともシアトルまでの移動費用は含んでおりません。
        (現時点での日本ーシアトル往復便は\110k~\150k程度です)

旅行の詳細はHPからご連絡いただければ資料をお送りいたします。

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2016年12月14日 (水)

マーク-X他の2軸モータードライブについて-1

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マーク-X用の2軸モータードライブはモーターレイアウトが決まらず
開発が遅れていますが,最終的には写真の軸直結方法で進めています。
(モーター取り付け板などは試作状態です)

マーク-Xは初期型と後期型ではモーター固定部(ウォーム軸ブラケット)の
形状が異なるため,以前のご案内方法では両立できないことや
XY-50DやXY-65の併用が条件になっていたためです。

また,来年の日食遠征用として依頼をいただいているPENTAX75赤道儀と
パーツが共用できるためコストダウンも図れます。
P-2赤道儀の2軸化でも赤緯はこの方法を採用できます。

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このモーター固定方法はモーターが張り出すのが大きなデメリットですが
コンパクトなモーターを採用するためモーターどうしの干渉は防げます。
モーターは直接赤道儀に固定して,ウォーム軸とカップリングで接続するので
外圧に強くなっています。モーターを固定したまま保管しても支障はありません。

軸直結なので,偏心による追尾精度低下や赤緯側のバックラッシュが最小に
抑えられますが,最大のメリットは低価格で,自動導入仕様でも86,400円です。

対応するコントローラーはAMD-2または新型MTS-3(マークXのみ)です。
AMD-2は従来の赤道儀固定方式から,操作スイッチを内蔵した
ハンドコントローラー式に改良中で,電源はUSB5V対応です。
 

価格(税込)は以下の通りで,特注モーター確保数の都合上,合計25台です。
【マークX用】 AMD-2仕様:45,360円,新型MTS-3仕様:86,400円
【PENTAX75用】 AMD-2仕様:45,360円(別途赤道儀改造費用が必要です)
【P-2用】 AMD-2仕様:59,400円(AMD-1からのアップグレード:44,280円

AMD-2仕様は2017.2月末の発売予定ですが,MTS-3仕様は
ディスプレイ付の新型MTS-3の完成が遅れているため未定です。
上記価格はAMD-2又はMTS-3ともにモーター,ケーブルなど一式の価格です。 
 

以下の上段は写真のマークXを採用するモーターで駆動したPモーションです。
下段のようなモーターに内蔵された減速ギヤ精度に起因する小刻みな振れも
なく高い追尾精度が得られています。(Y軸の1目盛は約10秒角)

また,このモーターはPM型ですが,十分なトルクがあります。
オーバーホールを行っていない初期型のマークXでも200倍速で駆動可能です。
恒星時駆動周波数が高い(AMD-2:140PPS,MTS-3:560PPS)ので惑星観測用
としも便利でしょう。


Mx_n_75mm


Mx_2_75mm


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2016年12月13日 (火)

2017年北米皆既日食 弾丸ツアーのご案内

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(写真は2010.7月のイースター島日食です)


突然ですが,2017年8月北米皆既日食弾丸(Dコース)ツアーのご案内です。
航空券手配などの都合で,募集期間が短いため取り急ぎアップいたします。
(グランドキャニオンなどの観光付(B又はCコース,Aコースは満席)も若干
追加募集しますが,それらは後で加筆いたします)


Dコースは以下の通りで,4日間ですが5日間も選択いただけます。
8/19日出発の5日間コースは満席になりました。
興味がある方はHPからご連絡お願いいたします。

なお,このツアーは西九州日食観測同好会の有志で行うものです。
航空券やホテル,観測地までのバスなどは手配しますが
添乗員やパンフレットなど,旅行会社ツアーのようなサービスは一切なく
搭乗手続きなどはご自身で行っていただきます。(原則的にボイジー集合)


【募集人数】40名(最少催行人数20名)

【申込締切】2016年12月26日(月)
       申込時にパスポートの写しの提出と,申込金150,000円が必要

【旅行代金】4日間コース:298,000円(燃油税,空港税,航空保険含む)
        5日間コース:328,000円(燃油税,空港税,航空保険含む)
        食事:朝2食,昼1食,夜なし(機内食を除く)

【日  程】以下は4日間コースの場合で5日間は19日発となります。

     ・8月20日(日) 東京(成田・羽田),関空,福岡,各地発
               韓国ソウル(インチョン)経由シアトルへ

     ・8月20日(日) 12:30 シアトル着
               午後便 アイダホ州ボイジーへ  ボイジー泊

     ・8月21日(月) 午前 皆既日食観測
               観測地アイダホ州ワイザーまたはオレゴン州ハンティントン
               夕方 空路シアトルへ        シアトル泊

     ・8月22日(火) 午後シアトル発

     ・8月23日(水) 韓国ソウル(インチョン)経由
               東京(成田・羽田),関空,福岡,各地着

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2016年12月12日 (月)

シグマ50-100mm F1.8 DC HSMのテスト他

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先週末は5月に購入したままになっていた,シグマ50-100mm F1.8 DC HSM
テストを兼ねて観測所に行きました。
月齢10過ぎの大きな月がありましたが,あまりに澄み渡った空だったので
まずは超広角でいつもの観測所を入れた写真を撮影。
建物などの色は自然ですが,月があるとこんなに夜空が青く写るのですね。
(TAMRON SP15-30mmで撮影,星像を大きくするためにソフトフィルター併用)


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本題のシグマ50-100mm F1.8 DC HSMですが,以下は100mm側F2.8の
中心像です。(200%,クリックで拡大します)
周辺像はそれなりに流れますがどちらかと言えば50mm側が良いようです。
(掲載は月の小さい時に撮った写真です)

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夜空の写真にも写っていますが敷地境界のクヌギが大きく育ちました。
この土地を入手した時は伐採されていましたが11年間で10m近くになりました。
撮影の障害になってきたので少し伐採しましたが直径は20cmほどあるので
立派な薪になります。
根っこは大きいので,また10年経てば同じように育つてくれるでしょう。

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2016年12月 3日 (土)

タカハシFC100DL

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昨日はその後もよい天気が続きました。今朝まで快晴だったようです。
ちょっとだけ眼視にはまり?PENTAX75SDHFも引っ張り出しましたが
フォトビジュアル設計の鏡筒と眼視専用を比べるべきではなかったようです。

ただ,PENTAXのMS-3Nはモーター追尾中に手動操作ができます。
いちいちハンドコントローラーを探さなくて良いので操作性では勝っています。

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このマークXは初期型なので,後期型とはモーター取り付け部の形状が異なります。
初期型の場合,以前紹介した方法ではつかないので対策を検討中です。
今回は廃材で仮のモーターを作りましたが,この取り付け方法は出っ張っるので
保管が難しいようです。
 
タイトルの件ですが,実は昨年100本限定生産されたFC100DLを仕入れていました。
昨夜8cmと比較しようかと思いましたが,もったいないので開封は見送りました。
眼視用としては,五藤の8cmの内の1本とTSC225があれば充分でしょう。
(75SDHFは眼視性能は劣りますが,日食撮影用として出番がありそうです)


このFC100DLは買いそびれた方がおられましたらお譲りしますのでご一報いただけると幸いです。
メーカー販売価格+消費税+送料となります。もちろん未開封です。

また,五藤の8cmF15(アクロマート)鏡筒も手放す予定です。
ほぼ未使用で保管されていたものなのでコレクターアイテムとして如何でしょうか。
アイピースや太陽投影板はは未開封だったので,鏡筒も未使用かも知れません。
(私がチェックのため使用しています)価格は8万円です。(税,送料込み)

いずれも終了しました。


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2016年12月 2日 (金)

五藤光学8cm望遠鏡の天日干し

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今日は良く晴れているので,望遠鏡の天日干し?を行いました。
2本とも木箱に入っているので時々乾かさないとカビがはえそうです。

この2本の鏡筒は赤道儀とセットで入手しました。
モータードライブの設計が目的なので赤道儀だけでよかったのですが
両方とも昔憧れた望遠鏡なのでセットで大事にしています。


手前はおなじみのMark-X赤道儀(初期型)と8cmF12.5のセミアポで
奥が8cm赤道儀と8cmF15のアクロマートです。
奥の8cmの方は主に公共用として販売されたためかセミアポより
高価だったようです。

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せっかく出したので6kmほど先にある,三郡山のレーダーサイトの反射光を
使って光学性能を比較しました。
丸いレーダーサイトは一点で太陽光を反射するためテスト用として重宝します。
電線の間に白く写っているのがレーダーサイトです。

さすがに色収差はセミアポが勝っていますが,像のシャープさに
差は感じられません。いずれも大変よく見える望遠鏡です。
夜まで晴れそうなので,恒星像でもチェックする予定です。

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