SIGMA Art50-100mm F1.8 DC HSMなどのテスト
年末・年始期間中に題記他のレンズテストを行いました。
備忘録を兼ねてアップいたします。
赤道儀は,いつものPENTAX75赤道儀を改造したポータブル仕様です。
視野中央付近(目立つ対象を選択したのでかなり中心からズレています)
と四隅の400Pixelを100%で切り出さしています。
撮影条件は,絞りF4(Apo Sonnar 135mmF2のみF3.5)でカメラボディはD810A
ISO16000,180秒露出です。SIGMAのArt50-100mm F1.8 DC HSMは
APS-C用なのでD810AはDXフォーマットで撮影しています。
最初は,SIGMAのArtシリーズ50-100mm F1.8 DC HSMの50mm端です。
これは,上記の100mm端です。
これは,APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMです。
以下は,比較用のApo Sonnar T*2/135です。
(第一象限と第四象限の写真が同じになっています。後で訂正いたします)
次は明るい恒星の光条の出方を比較するために3本のレンズ(4種)を並べて
みました。いずれもオリオン座のε星(三つ星の中央)付近です。
左上,右上,左下,右下の順に
・50-100mm F1.8 DC HSMの50mm端
・50-100mm F1.8 DC HSMの100mm端
・APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
・Apo Sonnar T*2/135
SIGMA50-100mmとAPO MACRO180mm の周辺像は僅かに劣化しますが
四隅とも気持ちの良い均一な星像です。
四隅の星像は比較のApo Sonnar T*2/135にはかないませんが
星の周りのパープルフリンジは殆ど感じられずApo Sonnarを凌ぎます。
特にSIGMA50-100mmの100mm端の中心星像は
Apo SonnarT*2/135より色収差,シャープさ共に勝っているようです。
(左下のAPO MACRO180mm は写野が中心から外れているので恒星が歪です)
APO MACRO180mm とApo Sonnarの比較はこちらも参照ください。
SIGMAの2本はピクセル等倍での星像はApo Sonnar に及びませんが
Webにアップする25%ほどなら四隅までシャープで均質な星像です。
色収差は極めて小さいくいずれも期待どおりの性能に満足しています。
以下はレンズの性能とは関係ありませんが,今回PENTAX75ベースのポータブル
赤道儀で,APO MACRO180mmで3分露出した13コマ連続写真です。
約40分間の追尾ですが全てのカットで追尾エラーは殆ど感じられません。
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