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2017年2月

2017年2月22日 (水)

2タイプのハーモニックドライブ赤道儀発表

HOBYM ObservatoryとK-ASTECで共同開発(主に電気系統を担当)した
ハーモニックドライブ赤道儀,2機種(CRUX170HDとCRUX320HD)を発表します。


まずは,アタカマ砂漠遠征星空研究会などで紹介していたCRUX170HDです。

B17_02_223_2

本体の重量は5.2kg4.9kg(2/23訂正)と軽量なので海外遠征にも最適でしょう。
搭載荷重はバランスウエイトなしで約8kg,3kgのウエイト併用時は約18kgです。
FSQ106EDクラスならウエイトなしでも運用可能です。


次は170HDを二回りほど大きくしたCRUX320HDです。

B17_02_22


30cmF4クラスでの移動撮影を前提に開発していますが重さは19kgです。
搭載荷重はバランスウエイトなしで約20kg,ウエイト併用時は約50kgです。


上の写真はスケールが異なりますが,並べるとこれほどの差があります。

B17_02_221


以下は,CRUX170HDをPTP-C22に搭載した状態です。

B17_02_222


詳細は今後何度かに分けて紹介しますが価格は以下のとおりです。
いずれも受注生産商品で次のロットは5月の完成予定です。
CRUX170HD: 600,000円(税別)
CRUX320HD:1,150,000円(税別)
(価格は為替レートにより見直す場合があります)


以下はCRUX170HDの初期ロット製作風景です。

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2017年2月20日 (月)

EM-100赤道儀の改造予定について

B17_02_201

EM-100赤道儀の自動導入改造は,ここで紹介したコストを抑えた方法
も評価していますが,その結果と今後の予定を案内します。

改造コストを抑えるためにモーターのみを交換する改造は
導入速度は異常に遅くなりますが(導入速度は30~50倍速(at12V)程度)
動作そのものは良好です。速度が遅くなるのはピニオン/スパーギヤの
都合ですが(減速比1:5)その分トルクは大きくなります。

価格はモーター交換作業費を含み83,800円で10月からの受注予定です。
また,同時に新型MTS-3を使った従来方法も受注を再開します。
こちらの改造は139,180円です。(同時にO/Hを行う場合は+18,000円)


なお,写真中央のEM-100は評価用として所有していたものですが
目的が完了したので手放します。
改造途中ですが従来仕様の改造を行ってからご希望の方へお譲します。
使用するMTS-3はディスプレイの無い従来タイプですが
パソコンからの操作なら新型より便利です。
(旧型は南北駆動方向切替スイッチがあるので素早く操作できます)

赤道儀は以下の写真のようにあまり使われていない綺麗な固体で
三脚(直脚又は伸縮脚)や6.8kgのウエイトが付属し220,000円です。
FSQ-106EDなど,10cmクラスの撮影用としてちょうどいい大きさでしょう。

お譲り先が決まりました。2017.2.21日追記


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2017年2月16日 (木)

QHY16200Aタカハシ接続アダプター

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QHY16200Aをタカハシ鏡筒に接続するM54アダプターを製作しました。
FSQ-106ED(645RD併用)やε-180EDなどバックフォーカス56mm用です。
CAリング(M54ワイドマウント)とバックフォーカスを合わせています。2/17追記

QHY16200AはOAG使用時でも,フランジバックが44mmと短いので
56-44の12mm間隔にスケアリング調整機構も組み込めます。

構造上の制約で,さすがに冷却CCDカメラをつけたままでは
スケアリングの調整はできませんが,鏡筒との接続部(M54)は
テーパーリング式なのでカメラを回転せずに分離できます。
冷却CCDの場合,パソコンとの接続を保持したまま(電源やUSBを接続)
でないと不便ですが,ねじ込み式では不可能です。

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なお,バックフォーカスの56mmは,NIKONのカメラレンズを装着して計測した
値(ピントリング∞位置で合焦した位置を46.5mm)を基にしています。
光路上にフィルターや保護ガラスが入るため,光学上の光路長と物理的な
距離は異なりますがこの方法なら正しく合わせられるでしょう。

なお,スケアリング調整部で+1mmの調整代があるので
実際は0.5mm短く製作しています。55.5~56.5mmで調整可能です。

このQHY16200Aタカハシ接続アダプターは余分に製作したので5台ほどの
余剰があります。価格は15,120円(税込み)です。
(写真のFC100DL+35RDは参考用でバックフォーカスは56mmではありません)
FC100DL専用のCAリング側でM54ネジからのバックフォーカスが
56.5mm(10+46.5)に設定されているので,FC100DLでもそのまま使えます。
ワイドマウントを使ったM54ねじ込み接続であれば他機種でも同様です。
2/17追記

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2017年2月14日 (火)

NEW ATLUX赤道儀の改造状況について

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先月紹介しましたNEW ATLUX赤道儀のMTS-3自動導入改造が完了しました。
今回は,新型MTS-3の入荷数量などの都合で3台のみです。

NEW ATLUX赤道儀のウォームホイールは90mmで,それほど大きくありませんが
極軸保持部などは大変強固な構造です。スペックの搭載重量22kgは余裕でしょう。
初代ATLUX同様にホイールとギヤの噛み合いは搭載荷重の影響を受けない
構造なので無理もききそうです。

MTS-3を使った改造では,ギヤヘッドの無いステッピングモーターとベルトドライブの
特徴を活かしたレスポンスの良い赤道儀に生まれ変わります。

NEW ATLUX赤道儀の次の改造は夏頃の予定で,ご予約を承っております。


以下はスターブック仕様NEW ATLUX赤道儀のケーブル接続状況です。
極軸望遠鏡の視野照明用のボリュームを側面パネルに設置しています。
スカイセンサー仕様のケーブル接続はこちらを参照ください。
いずれの場合もMTS-3と赤道儀は柔らかいケーブル1本で接続されます。

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2017年2月 7日 (火)

3タイプのP-2赤道儀改造機

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P-2赤道儀用2軸モータードライブのAMD-2Nについては先日紹介しましたが
この機会に,2012年のケアンズ日食用して改造したポータブル改造
赤緯側にハーモニックドライブを組み込んだGOTO改造と比較してみました。


右側のポータブル改造は大胆に赤緯軸を切り取り,コの字型のプレートと
パノラマヘッドで赤緯体を構成しています。

ポータブル赤道儀として不要な赤緯微動を取り去り,軽くするのが目的ですが
同時に微動用のスプリングや軸がなくなるため携行性も良くなります。
また,不動点から鏡筒(カメラ)取り付け面までの距離がオリジナル状態の
半分以下になるので,大幅なバランスウエイトの軽減化も図れます。
ケアンズではPROMINAR500mmF5.6FL(350mmF4で使用)を搭載しましたが
満足な結果が得られました。


一方,左側はハーモニックドライブで直接駆動する自動導入仕様です。
ハーモニックドライブはバックラッシュがないので圧倒的なレスポンスです。
ポータブル仕様ほどではありませんが,不動点から鏡筒取り付け面までの
距離が短縮されるので,ウエイトを30%ほど軽減できます。
リンクしたVSD100+D810Aを搭載した場合3.6kgのウエイトで運用可能です。

写真で中央に配置したAMD-2Nでの2軸駆動仕様は機能的にも
1軸駆動のポータブルと2軸自動導入仕様の中間的な性格です。


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2017年2月 5日 (日)

P-2 赤道儀用のAMD-2Nについて

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昨日紹介しましたMark-X同様,日食遠征用として人気なのがP-2赤道儀ですが
これも3月には2軸モーターを販売いたします。
Mark-X同様にモーター周りは完成していますが,コントローラー(AMD-2N)用の
ケース(アルミ削り出し)の完成が遅れてしまいました。


P-2赤道儀の赤緯軸はスプリング式の部分微動のため,2軸駆動化には
様々な試作を行いましたが,コストや赤道儀をの改造を要しないことなどから
最終的に以下のように微動ハンドルをモーターで回す方法に行きつきました。
手で回す部分をモーターに置き換えただけなので原点に帰った感じです。


スプリング式なので,微動軸がスラスト方向に移動しますがそれを吸収できる
カップリングを使っています。
概ね±2度ほど駆動できるのでガイド撮影や日食の撮影には支障ありません。
日食を動画撮影する場合,画像の揺れ対策としても電動は便利でしょう。

構造上,バックラッシュはモーター内蔵のギヤに起因する分だけになるので
ガイド撮影にはメリットかも知れません。

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P-2用のAMD-2Nは59,400円で,AMD-1からのアップグレードは44,280円です。
若干数ですが遠征用として便利なPTP-C22カーボン三脚も在庫ございます。
PTP-C22とP-2用アダプターのセット価格は64,800円です。

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2017年2月 4日 (土)

Mark-X 赤道儀関連アイテムの開発状況について

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今年になって,この夏の北米日食用としてMark-X赤道儀関連アイテムの
お問い合わせが増えていますので開発状況を紹介します。


開発が遅れましたが2軸モータードライブ(AMD-2N)を3月に発売します。
コントローラ-はコンパクトな上,モバイルバッテリーで駆動できるので便利です。
なお,新型MTS-3を使った自動導入モータードライブは3月入荷の第2ロットまで
予約で終了しています。次のロットは6月頃なので日食用としては微妙です。
(AMD-2NとMTS-3を使った自動導入仕様は共通のモーターなので
いずれのコントローラーでも駆動できます。写真のコントローラーはMTS-3)


モーター以外では,Mark-X専用のDS65を20台限定生産しています。
また,極少量ですがPTP-C22とMark-X用XY65のセットも準備しました。

本日紹介した商品の価格は以下のとおりです。
・Mark-X用AMD-2N:45,360円(3月発売,限定商品ではありません)
・Mark-X専用DS65:12,960円(2月末発売,20台限定)
・PTP-C22とMark-X用XY65のセット:74,800円(在庫品,3セット限定)
完売しました。2017.4.25追記


以下はAMD-2N,MTS-3自動導入共通のモーターユニットです。

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2017年2月 3日 (金)

Nikon D500で星を撮ってみました

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Nikon D500はこの夏の日食用として購入しましたが,星空を撮った場合の
性能も気になるのでテスト撮影してみました。
といっても,正月にD810Aで撮ったオリオン座と比較する程度です。
撮影日は異なりますが場所は同じで,いずれも外気温度は0~-2℃程度です。
いずれもISO1600,180S,50mm絞りF4で撮ったままのJPEG画像の中心部です。


写真の左がD500,右がD810Aですが,D500はホワイトバランスを
AUTOのままで撮ったためかバックグラウンドが青緑になっています。
ノイズに関してはD810Aと比べて極端に劣ることはないようです。

実は,D500はSIGMA Artシリーズ単焦点の50mm F1.4 DG HSMで
D810Aは同じく Artシリーズズームレンズの50-100mm F1.8 DC HSMで
(50mm端)撮っていますが,中心部はズームの方がシャープに感じます。
単焦点はピント合わせ精度の問題かと思い,過去にD810Aで撮った画像も
参考にしましたが同じような星像です。

メーカー発表のMTF曲線では単焦点の50mmより,ズームの50-100mmの
方が優秀ですが,まさか星の実写でもズームレンズの方がシャープとは
驚きました。(あくまでもAPS-C相当で撮影した写野中心星像の比較です)


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