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2017年2月 7日 (火)

3タイプのP-2赤道儀改造機

B17_02_06

P-2赤道儀用2軸モータードライブのAMD-2Nについては先日紹介しましたが
この機会に,2012年のケアンズ日食用して改造したポータブル改造
赤緯側にハーモニックドライブを組み込んだGOTO改造と比較してみました。


右側のポータブル改造は大胆に赤緯軸を切り取り,コの字型のプレートと
パノラマヘッドで赤緯体を構成しています。

ポータブル赤道儀として不要な赤緯微動を取り去り,軽くするのが目的ですが
同時に微動用のスプリングや軸がなくなるため携行性も良くなります。
また,不動点から鏡筒(カメラ)取り付け面までの距離がオリジナル状態の
半分以下になるので,大幅なバランスウエイトの軽減化も図れます。
ケアンズではPROMINAR500mmF5.6FL(350mmF4で使用)を搭載しましたが
満足な結果が得られました。


一方,左側はハーモニックドライブで直接駆動する自動導入仕様です。
ハーモニックドライブはバックラッシュがないので圧倒的なレスポンスです。
ポータブル仕様ほどではありませんが,不動点から鏡筒取り付け面までの
距離が短縮されるので,ウエイトを30%ほど軽減できます。
リンクしたVSD100+D810Aを搭載した場合3.6kgのウエイトで運用可能です。

写真で中央に配置したAMD-2Nでの2軸駆動仕様は機能的にも
1軸駆動のポータブルと2軸自動導入仕様の中間的な性格です。


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