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2017年3月

2017年3月30日 (木)

ロスマンディ規格のアリガタ/アリミゾについて

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現在,ロスマンディ規格としてはアリガタ(DP75-250とDP75-294)のみ
販売していますが,新たにDS75シリーズのアリミゾを商品化します。

第一弾としてタカハシEM-200やビクセンSXPなどとのマッチングが良い
DS75S(写真のレバーハンドル仕様のみ)を4月1日から販売開始します。
価格は税込み15,120円(低頭M8-12,M8-16ボルト各2本付属)です。
赤道儀への取り付けは4xM8P.C.D.35及び1xUNC3/8です。

写真のように,DS75S(写真左)はDS80L(写真右)と比べると二回りほど小さく
重さも半分ほどです。(DS75S:100X110X20,360g,DS80L:150X125X22,680g)
DS45やDS65Nをそのまま幅を広げたイメージで,EM-200やSXPへ
10cmクラスの屈折望遠鏡を搭載するのにちょうど良い大きさです。


今後の展開ですが,ロスマンディ規格のアリガタ/アリミゾを充実し
それに伴い現行のDS80/DP80シリーズは2017年末で販売を終了します。

DS80Lに替わるDS75は6月,DDS80Lに替わるDDS75は8月に発売予定です。
またアリガタは現行のDP75-250,294に加え,DP75-150,DP75-200も
ラインナップします。

なお,DS/DP38,DS/DP45,DS/DP65シリーズは販売を継続します。

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2017年3月28日 (火)

Carl Zeiss VS SIGMAの135mm

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Carl ZeissのApo Sonnar T*2/135は生産終了になりましたが
SIGMAから同じようなスペックの135mm F1.8 DG HSMが発表されました。

個人的にSIGMAのArtシリーズは,写真の50-100mm F1.8 DC HSMなどを
所有しています。どれも高性能なので,この135mmも期待してしまいすが
天体写真として評価の高いApo Sonnarとの性能差が気になります。


公開された両者の性能データー(MTF曲線)を見比べるとSIGMAの方が
良さそうに見えます。
ただ,手持ちのSIGMAのAPO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
MTF曲線上ではApo Sonnarより高性能ですが周辺像に限っては
Apo Sonnarに遠く及びません。
MTS曲線は”1”に近いだけでなく,Apo Sonnarのように中心から周辺まで
フラットなのが良いのかも知れませんね。

個人的には色収差ではSIGMAが優位で周辺像ではApo Sonnarが勝るのでは
と予想していす。

ところで,写真の50-100mm F1.8 DC HSMは三脚台座があるので大変便利です。
残念ながら135mm F1.8 DG HSMは三脚台座はありませんが,このレンズは
大口径で明るいので前玉は曲率の大きな分厚いレンズになっています。
トップヘビーと思いますがレンズの形状上,Apo Sonnarのようなバンドは採用
できません。天体写真用としては何らかの対策が必要かも知れませんね。

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2017年3月27日 (月)

新型Apo Sonnar T*2/135用バンドについて

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昨年末にご案内した,新型のApo Sonnar T*2/135用バンドは全てのお客様への
出荷が完了しました。今回も多くのご注文いただきありがとうございました。
初期型も含め100台以上出荷しています。


既にApo Sonnar T*2/135は生産を終了し,Milvus 2/135に移行されていますが
両者は外観が異なるだけでレンズ構成や光学性能は変わりないようです。
天体撮影用としては保持しやすいApo Sonnarが魅力的でしょう。


新型はフォーカサーの構造を変更しましたが,以下の写真のようにストロボが
内蔵されたNIKON D810Aでもバンドとの干渉を防ぎました。

新型はロックを緩めるとスムーズに回転するのでレボルビングも容易です。
北天のモザイク撮影では構図を回転しないと「糊代」が無駄に大きくなりますが
その対策としても便利でしょう。

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ご予約のお客様へは1月末にご注文の案内を行いましたが
一部のお客様からはその後のご連絡をいただいておりません。
当方からのご案内に不具合があったかも知れないので
引き続きご購入を検討いただいている方はご一報いただけると幸いです。


なお,NIKON用のみ10台ほどの余剰があります。
CANON用は予約のキャンセル状況によりますのでお問い合わせください。


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2017年3月 9日 (木)

Marx-X専用アリミゾの販売について

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先のブログで紹介していた,Marx-K専用アリミゾDS65MXが完成しました。
価格は通常仕様のDS65Nと同額の12,960円で,20台限定販売です。

8cm~10cmの鏡筒をDP65-150などのアリガタ経由で固定するのに最適ですが
以下のように極軸体につければポータブル赤道儀用としても便利です。
極望の視野を確保するために開口したアリガタも開発していますが
極望の明視野視野照明を内蔵します。(写真はイメージとして置いただけです)


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それから第2ロットの新型MTS-3の入荷が確定しました。来月になりますが
現在,Mark-X用自動導入モータードライブを予約のお客様全員へお届け予定です。
近日中にご注文の案内をいたします。
なお,次のロット分は6月頃の入荷予定です。

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2017年3月 4日 (土)

GOTO8cm赤道儀とEM-100赤道儀

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久しぶりにGOTO8cm赤道儀のMTS-3自動導入改造を行いました。
2012/8月以来でその時は極望が内蔵されていないのが残念と紹介していますが
POLE MASTERが登場した今となっては大した問題ではなくなりましたね。
同クラスのEM-100と並べてみましたが,ローラーベアリングを使っていない分
EM-100より3kg以上軽量で,モーター後付けも容易な構造です。
がっしりとした砲金製のウォームホイール(両軸とも152枚)が採用されていますが
ウォーム軸の太さも目を引きます。

ウォーム軸とホイール噛合い部の曲率は異なるので,太くても擦動部分はさほど
変わらないでしょうが,軸の太さと保持スパンは赤道儀の強度に影響するようです。


手元にあった他機種用も含め4機種のウォーム軸を並べてみました。左から
11φのSP,15φのATLUX,18φの90S(EM-100も同じ),19.5φのGOTO8cmです。
こうしてみると歯面や軸受け部を研磨した90S用はこだわりを感じますね。

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2017年3月 1日 (水)

CRUX170,320HD入荷

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ハーモニックドライブ赤道儀のCRUX170,320HDが入荷しました。
受け入れテストを行い,ご注文のお客様へは近日中にお届けいたします。

ハーモニックドライブ赤道儀には数々の特徴がありますがなんと言っても
レスポンスが良いことでしょう。

以下はCRUX170HDと320HDのガイド状況です。
短い(0.2秒ほど)サンプリング間隔ですが適切に追従している状況がわかります。
CRUX170HDは300mmのガイド鏡,CRUX320HDは25cmF3.6のオフアキガイドで
いずれもバランスウエイトなしでテストしています。

CRUX170HDのガイド状況
CRUX320HDのガイド状況


ところで,2月から自宅の塗装などを修理していましたが本日完成しました。
マスキングなどの都合で,1ヶ月間ほど屋上に出られなかったので久しぶりです。

偶然にも新しい壁の色とCRUX170,320HDの色がよく似ています。

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