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2017年4月20日 (木)

P-2赤道儀AMD-2Nでのガイドテスト

B17_04_20

昨日紹介したP-2用AMD-2Nですが,P-2に搭載できる上限と思われる
10cmクラス鏡筒を搭載して追尾テストを行いました。

AMD-2Nは消費電流を抑えるために赤緯側は駆動時以外は電流を
遮断しています。P-2の赤緯微動は固いのでその影響が出ないかを
確認するのが主な目的です。


結果は全く問題ありませんでした。スプリング式の赤緯微動は
構造上バックラッシュは無いので予想以上の好結果を得られました。
ピッチが小さいネジで押すので微動部の減速比が大きくなりますが
(約1.5度/1回転)その分モーターのバックラッシュの影響は軽減できます。


B17_04_202_2


グラフの後半がガイドしています。(いつもと同じでY軸一目盛は約10秒角)
赤緯(赤の線)はガイド開始直後,修正に少し時間を要していますが
その後はほぼ一直線です。小刻みな振れはガイドしていない時の赤緯側と
変わらないので気流の影響でしょう。
こうして比べると高精度のP-2といえども2軸ガイドしたくなりますね。


B17_04_201

今回はモバイルバッテリーでテストしましたが消費電流は5Vで330mAです。
写真のモバイルバッテリー(20,400mAh at3.7V)で40時間ほど駆動できる計算です。
 

以下の写真は赤緯側モーター部をコンパクトにするために微動軸を加工した
例で下がオリジナルのままで,上がカットした状態です。
4cm短くなるので携帯には大変便利です。
改造費用は2,700円です。金具も異なるため5月末以降の対応となります。

なお,次期ロットは9月と案内しましたが2ヶ月ほど前倒しできそうです。

B17_04_203
 

微動軸周りを短縮改造した写真を追加しました。
これくらいなら収納時でも気にならないようです。
(製品のモーターコネクターは標準仕様と同じくアーム部に配置されます)
B17_04_204


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