赤緯を全周微動化された90S赤道儀
写真右側は天文ショップの中古コーナーで目に留まった90S赤道儀で
赤緯の扇型ギヤを使った部分微動を全周微動に改造されていました。
改造された90Sはほぼジャンク状態だったのでウォームホイールのみを
手持ちの90Sに付け替えています。(写真左)
赤経側に付けられていたモーターから,改造の目的は2軸ガイドと
推測しますが2軸ガイドだけなら敢えて全周微動にする必要はないので
もしかしたら自動導入も見据えての事だったかも知れません。
中~大型赤道儀では自動導入を目的として今回のような改造事例を
見かけますが小型機では初めてです。
ウォームホイールの場合,軸偏心が懸念される事や改造が大がかりになるので
今後行う場合はハーモニックドライブを採用する事になるでしょう。
改造状況からウォームホイールの加工精度が懸念されましたが
自動導入には支障ない精度でした。
失礼ながら一般的には中古と言うよりほぼガラクタですが
このような改造が好きな私にはお宝で是非復活させたいと思っています。
赤道儀側は加工せずに一般工具だけでホイールを交換できるので
再生後はホイール部だけを西オーストラリアに持ってゆき
現地に預けている90S赤道儀を自動導入改造できたらと夢が膨らみます。
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