FC-100DLの試写
FC-100DLの眼視性能の高さは2年前の「星を求めて会場」で実感し
100本限定につられて入手していました。
入手後使わないままでしたが,再販が決定したので(今回も限定)
参考用として気になる写真(星野)性能も評価してみました。
以下は写野中央付近を1,200×1,200ピクセルで,四隅を400×400ピクセルで
切り出した写真です。(追尾エラーで少し星像が伸びています)
色収差は感じられずフルサイズ周辺まで良好な星像です。
FSQ-106EDは使用した事はありませんが,メーカー発表の
FC-35レデューサーを併用すれば「FSQ並みの性能」は間違いないでしょう。
ただ以下のように四隅に強いケラレが発生しています。
これは開口径の小さいニコンマウントの影響ですが,同じNIKONマウントでも
VSD100ではここまで強いケラレは発生しません。
PENTAXの設計が踏襲されているVSD100はカメラレンズに近いからでしょう。
(そのためか小さな後玉の口径食により輝星の割れが発生するようです)
【撮影データー】
使用カメラ:NIKON D810A,ISO3200,60秒,FC-35レデューサー併用(F5.9)
屋上設置の五藤光学8cm赤道儀搭載
NIKONマウントでのケラレは気になりますが,個人的には長焦点を活かす意味でも
DXフォーマットで使いたいと思っています。
焦点距離が伸びる訳ではありませんが,フルサイズ1,000mm相当の画角となるので
大型の銀河や球状星団などに適すでしょう。
比較的軽量な上,2枚玉なので輸送中の光軸ズレの心配がありません。
次のオーストラリア遠征ではタランチュラ星雲をアップで狙ってみたくなりました。
眼視と写真性能を高い次元で両立できる鏡筒なので遠征で使うのも面白そうです。
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