日食撮影鏡筒の軽量化
色々悩みましたが今回の日食は動画撮影に挑戦してみます。
動画では次第に細くなってゆく太陽とダイヤモンドリングやプロミネンスなど
動きのある部分を拡大した方が面白いので長焦点のFOA-60に決めました。
ただFOA-60はしっかりした作りのため,6cmにしてはやや重たいです。
日食に不要なフードは取り外し,肉厚のある延長筒やカメラマウントなどは
軽量なボーグのパーツなどで自作しました。
取り外したのは写真左側のパーツですがこれで650gほど軽量化できています。
またアルミ削り出しの微動ツマミも取り外し,軽い樹脂製を持って行きます。
これは軽量化というよりピニオン軸の保護が目的で,ツマミがついていると
輸送中のリスクが大きいためです。
鏡筒は長くて重いのでこれまではスーツケースに入れて預け入れていました。
ただFOA-60は対物レンズをゴム紐?で押さえているので少し不安です。
上の写真のようにエクステンダー部で分離できるので
今回は対物レンズとエクステンダーが入った部分のみ機内持ち込みします。
この部分の重さは700gなので苦にならないでしょう。
FOA-60のフードを外してみて気づきましたが,こんなところに光軸調整機構が
ありました。
6cmなので光軸調整は省略されいると思っていましたがさすがに最高性能を
目指したタカハシの自信作ですね。
ところで動画の知識は全く無かったのですが,NIKONのD500は
4Kで撮影する場合,センサー中央の4K相当のピクセルのみを使うそうです。
これをクロップすると言うそうで,大きさでは16.2mm×9.1mmしかなく
フォーサーズセンサーより小さくなります。
アスペクト比も16:9なので縦方向はフルサイズの2.6倍ほどに拡大されます。
FOA-60はエクステンダー使用時の焦点距離は900mmなので
フルサイズ2,300mm相当の画角になり縦方向一杯に太陽が収まる計算です。
撮影中の構図変更は縦(赤緯)方向のみで良さそうなので何とかなるでしょう。
この写真は試しにPENTAX75SDHF(500mm)で動画撮影した月です。
これを撮ってみてあまりに大きく写るので取説を読み上記を知りました。
結果的に拡大されるので良かったのですが,大きくて重いD500でなくても
フォーサーズ機で良かったような複雑な気持ちです。
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