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2017年10月

2017年10月23日 (月)

QHY5LⅡM専用 保持バンドSR31.7B3の再販について

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望遠レンズでのガイド撮影に便利なL型ブラケットに装着できるガイドカメラ
サポートリングSR31.7B3を再販いたします。
以前のSR31.7B2はアルカスイスクランプ兼プレート(以下C/Pと略)側を
加工していましたがSR31.7B3は無加工で固定できるよう改良しています。
 

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SR31.7B3とC/Pの組み合わせは以下の3とおりです。
 1.L型ブラケット装着用としてC/Pをクランプで運用      (写真左)
 2.アルカスイスプレート装着用としてC/Pをクランプで運用 (写真奥)
 3.アルカスイスクランプ装着用としてC/Pをプレートで運用 (写真右)


SR31.7B3の固定ネジは以下のとおりで付属はLM6-12とM3-12各2本です。
中央UNC1/4,両端M6-17.5mm間隔,M3-30mm間隔
1の運用場合はSR31.7B3はC/Pに3点固定が可能です。(他は中央1点)
 
 
SR31.7B3の価格は税込み4,860円です。(50個限定)
紹介するC/PはDC-38Q などの商品名で市販されているものですが
これに上記3とおりの運用に必要な写真のインチネジ2本を加えたセットも
税込み7,560円で販売します。
(C/Pは市販品のため入手できなくなった場合はセット販売を取りやめます)

またQHY5LⅡMとLM75JCのセット(Q5L75GSS-3CP)は税込み49,680円です。

なお,SR31.7B3はスリ割り式のクランプでガイドカメラを固定する構造です。
他社より細めのQHY5LⅡM付属のCマウント部固定用として開発しているので
他社製ガイドカメラではご使用いただけません。


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2017年10月20日 (金)

PTP-C22カーボン三脚の再販について

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昨年単体販売を終了したPTP-C22カーボンを数量限定で再販いたします。
PTP-C22は市販品を流用したものでなく,赤道儀搭載用として全長や段数に加え
開脚角度までも特注した完全オリジナル商品です。

特に海外遠征用として大な評価をいただいておりますが,その強度や軽さは
複数展示した星の村スターライトフェスティバル会場でも実感していただきました。

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発売は2018.1.25日の予定で,仕様や価格は以前と変わりありません。
PTP-C22の詳細はこちらを参照ください。

今回はCRUX170HD日食遠征用GE140HD-GOTO専用三脚としても用いるため
単体販売数量は限られています。

なお,写真のMS-3n用赤道儀用など各種アダプターは僅かな在庫がございます。


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2017年10月14日 (土)

PM-1赤道儀の自動導入改造

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南天遠征用として入手されたPM-1赤道儀の自動導入改造依頼がありました。
機材の重さと信頼性を考慮してタカハシのPM-1を選択されたそうですが
初めての遠征なので自動導入がないと不安との事です。
スタンドアローンで自動導入できるキーコード付きのMTS-3をセットしています。
 

PM-1は1軸駆動なので赤緯側に小型のステッピングモーターを取り付けています。
遠征で使われるのでギヤカバーは必須でしょう。
コストを抑えるため一部に曲げ金物を使っていますがコネクターは全機種共通の
ワンタッチ式メタルコネクターを採用しています。

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一方,赤経側はコイル抵抗のみ異なった純正と同タイプに換装しています。
PM型ステッピングモーターなので導入速度は200倍速程度ですが
消費電流を抑えられます。(12Vで300mA程度)
なお,両軸モーター付のPM-1XYの場合,安価に自動導入改造が行えます。


PM-1(PM-1XY)赤道儀の改造費用は以下のとおりです。
・PM-1からのMTS-3自動導入改造:108,000円(税込)
・PM-1XYからのMTS-3自動導入改造:86,000円(税込)
・キーコード:12,960円(税込)
・PM-1赤道儀用PTP-C22アダプター:4,320円(自動導入改造時のみの対応)
バックオーダーが多いため,新規の改造受注は来年4月以降の予定です。

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2017年10月12日 (木)

CRUX200HDA発売

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CRUX170HD,320HDに加えてCRUX200HDAが発売されました。
CRUX200HDAはハーモニックドライブ内蔵のクロスローラーベアリングに加え
ボールベアリングなどで回転軸を強化したタイプで写真のように25cmクラスの
アストログラフを搭載可能です。

CRUX200HDAのコントローラーは先日紹介したTITAN TCSが採用されます。
従来MTS-3だった,CUUX170と320もTITAN TCSに変更されています。
またCRUX170は軽量ハーモニックドライブに変更され400gほど軽くなりました。
これらに伴い,CRUX170HD,320HDの価格は改定されています。

価格は以下のとおりです。(税別価格)
 ・CRUX170HD     700,000円
 ・CRUX200HDA  1,000,000円
 ・CRUX320HD    1,345,000円

CRUX200HDAに搭載した鏡筒はここで紹介した15cmコレクティッドダルカーカム
の上位機種となる25cmF4.5アストログラフです。
15cm同様,海外遠征用として超軽量設計(CCA250の1/2以下)されており
次回の西オーストラリア遠征に持ち出す予定です。

F値を4.6→4.5に訂正しました。また重量は約10kgとの事です。10/13日追記

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以下はCRUX170HDのPEC効果確認のため3分露出で7枚写した画像です。
TITAN TCSのPECを有効にした後,ガイドをOFFにしています。
(WO 7cmF4.9 350mm,EOS 6D,上下が赤経方向,北アメリカ星雲付近を
撮影していますが撮影領域が解るよう適当に強調処理しています)
なお,ここでPECの学習は2周期と記していますが,24分は長すぎるので
1周期に変更しています。

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2017年10月10日 (火)

星の村スターライトフェスティバルに参加しました

10/8,9日は福島県田村町で開催された「星の村スターライトフェスティバル」
に参加しました。

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天文ハウストミタのブースに展示した,ハーモニックドライブ赤道儀の解説や
QHY367Cのデモ撮影などのお手伝いを行いました。
また,日食遠征用して企画したGE140HD-GOTOなども参考出品し
その軽さと剛性を直に体験してもらえました。
三脚が倒れない範囲程度で赤道儀の両軸を捻ってもらいましたが
ガタは皆無でビクともしない剛性にみなさん驚かれていました。


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天文ハウストミタのブースはタカハシ製作所ブースの直ぐ前だったので
いろいろなお話を聞かせていただきました。

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タカハシさんは大勢のスタッフと展示機材で参加されていましたが
中でも発表間近なMeridian仕様のEM-11赤道儀が目を引きました。
高性能のカメラレンズでモザイク撮影などには最適でしょう。

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Meridian仕様は極軸が北に突き出ていますが,実際に触れた感じでは剛性が
落ちているとは感じられませんでした。
オリジナル仕様に比べ搭載質量を控えめに発表されているのはバランスの関係
かと思いますが誠実さを感じます。
タカハシの搭載質量は,創業当時から「ユーザーが安定して運用できる重さ」と
聞いていますがそれを守られているようです。

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今回は移動の都合で短い滞在時間になりましたが赤道儀改造などでお世話になった
多くのお客様とも直接お話ができ大変楽しい時間を過ごせました。
イベントを開催いただいた星の村天文台長の大野様,スタッフの皆様に感謝いたします。

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2017年10月 6日 (金)

ハーモニックドライブ赤道儀用コントローラー TITAN TCS

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ハーモニックドライブ赤道儀用として開発された多機能なスタンドアローン
自動導入コントローラーTITAN TCSを紹介します。

TITAN TCSの最大の特徴はハーモニックドライブ特有の角度伝達係数
(一般的な赤道儀のPモーション相当)をアクティブに抑えるPEC機能※1や
マイクロステップ分割量(1/128)をも補正するパーキング機能※2を有し
両者を組み合わせる事で極めて安定した追尾を実現できます。
またマイクロステップを最適化することでステップムラに起因する小刻みな
進み遅れも克服しています。

※1オートガイドで2周期分のモーションを学習すれば,その後は恒星時パルスに
   逆方向のモーション分を重畳させるのでモーションそのものを抑制します。
   モーションを検出してからガイドする場合にくらべ高い効果が得られ
   オートガイドとの併用することで極めて安定したガイド撮影が行えます。

※2マイクロステップで駆動されたステッピングモーターは電源を遮断すると
   磁気力に支配された位置に引き戻されますが,その量までも補正しています。
   このことで,※1のPECは一度学習すれば記憶を元に再現されます。


そのほかの特徴は以下のとおりです。

・発展性を考慮したそれぞれ2系統のRS-232CとUSB(Type-AとMicro-B)
 加えてBluetoothモジュールも内蔵しているのでPCやスマホから無線操作可能

・スタンドアローンで自動導入用の内蔵天体は,NGC,IC,M,Plenetなど12,000以上

・内部昇圧機能により低電流駆動と高速駆動の両立
 駆動速度に比例してモーター供給電圧を12V→30Vにステップアップ
 恒星時は極めて低電流(0.3~0.4A at12V)でありながら高速導入が可能

・三脚干渉設定や子午線通過後の自動停止(最大3時間まで)設定が可能

・子午線を跨ぐ自動導入時の鏡筒東西入替は「許可」または「禁止」設定可
 

このTITAN TCSはHOBYM Abservatory社製のハーモニックドライブ赤道儀用
として開発されましたが極めて優れた自動導入コントローラーなので
今後当方で行う旧型赤道儀の自動導入改造用としても採用いたします。
NJP,NEW ATLUX赤道儀など適合できる機種は限定されますが
現在ご注文いただいている分につてもMTS-3からの変更も可能です。
(機種にもよりますが最大54,000円ほどの追加差額が発生します)

なお,このTITAN TCSはHOBYM Abservatory社CRUX170,320HDと伴に
今週末福島県田村町の星野村天文台で開催されるイベントに展示予定です。


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2017年10月 3日 (火)

2軸GOTO仕様の日食遠征用赤道儀

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先月の記事で紹介した日食遠征用ジンバルフォーク赤道儀(GF140HD)
は多くのご予約をいただきありがとうございました。
9/30日でご予約の受付を締め切らせていただきましたので
ご予約をいただいた方への頒布案内を目的とした記事となっています。


当初は軽量でシンプルなジンバル雲台仕様で計画していましたが
2軸仕様の要望も寄せられたのでドイツ式(GE140HD-GOTO)も追加しました。

日食の撮影では写真のような2連で撮影することも多いのですが
両軸ハーモニックドライブの場合,バランス調整が不要なので便利です。
片方をウエイト側に付ける事もできますが(写真は試作品なの未対応)
赤緯微動が効かないので並列同荷がお勧めです。
SDS38を使えば両軸の光軸合わせも容易です。


2軸自動導入仕様なので以下の写真のように328クラスを搭載した
星野写真にも使えます。そのためオプションの極軸望遠鏡も準備します。

開発のコンセプトは軽い,丈夫,信頼製が高い,それでいて安価なことです。
そのため安価で軽量なPM型モーターの採用やパネル構造を採用しています。

写真は試作機ですが細部を確認いただくため大きな画像で掲載しました。
頒布品は外形やメッキ品質などを変更しますがボルト累は露出します。

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【GE140HD-GOTOの仕様】
・導入速度:恒星時の300倍速
・追尾精度:対恒星時±20~25秒角程度
・電源電圧:3~12VDC,5V駆動時の消費電流は400mA。
・許容荷重:最大約10kg,推奨5kg程度
・機器取付部:UNC3/8及びM8PCD35。SDS38固定可
・適応三脚:PTP-C,C2,C22のみ,専用アタッチメント標準付属
・使用コントローラー:MTS-3キーコード付,単体自動導入可
・赤道儀質量:約2.4kg(計画値,35度±15度の極軸高度調整可)
・極軸合わせ:オプションの極軸望遠鏡またはPoleMaster(同時併用可)
・頒布価格:275,000円(税別) 

GF140HD,GE140HD-GOTOともに予約分のみの製作する頒布品です。
申し訳ありませんが今後の頒布予定はありません。
なおGF140HDの頒布価格は税別125,000円で決定しました。


雲が通過するなかガイドテストができたのでガイドグラフを追記します。

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2017年10月 2日 (月)

全国天文愛好者交流会 2017 in佐賀に参加しました

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9/30(土)~10/1(日)曜日に開催された「全国天文愛好者交流会 2017 in佐賀」
参加しました。

全国天文愛好者交流会(JAAA)は日本国内の天文愛好者のゆるやかな
連携ネットワークを目的として2010年4月18日(国立天文台)に発足されています。

興味深い特別講演や発表が行われとても有意義でした。

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その中でNIKONさんからは最近発売された超高級双眼鏡WXシリーズ
紹介され実機も展示されました。
昼間風景を見た方は「いいのはわかるけどこの価格ではねぇ~」との声でしたが
夜間行われた観望会で星を見て感想が変わってしまった方がおられたようです。
私も実際に星を見た感想は今までの双眼鏡とは別次元と感じました。

親睦会では開発に係わった方からいろいろのな話を伺いましたが
「売れるかどうかより良い物だから世に出す」と言うNIKONの姿勢に感銘しました。
D810Aもそうですが,できれば天体望遠鏡も復活してもらいたいですね。


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