南天でのハーモニックドライブ赤道儀テスト
出張のもう一つの目的はハーモニックドライブ赤道儀(以下HDEQと略)を
西オーストラリアへ持ち込み南天での各種動作や追尾テストです。
テスト用としてCRUX170HDが3台,CRUX200HDAが1台,それにお客様の
CRUX170HDが1台,合計で5台のHDEQが集結しました。
(写真はテスト用を3台並べた状態で,撮影用は別のエリアに設置)
夏場の西オーストラリアはシーイングが極めて良いのでHDEQ本来の追尾
状況が確認できます。
韓国や日本の空はシンチレーションが±2秒ほどあるのでその環境下では
追尾の振れがシーイングなのかHDEQの影響なのかを見極めできません。
また,CRUX用のスタンドアローン自動導入コントローラーTITAN TSCの
南天での実機試験やPEC機能の評価も行いました。
北天でもシミュレーションできますが実際に南天で行えば予期せぬ不具合も
洗い出せます。
ちなみにTITAN TSCは観測地を設定すれば北天/南天の追尾方向は
自動で切り替わります。
一枚目の写真は,手前から動作や PEC確認のためのFC50+CRUX170HD
中央が長焦点オフアキガイド確認用の25cmダルカーカム+CRUX200HDA
奥がFSQ-106ED+CRUX170HDです。(以下も含め写真は拡大します)
これらのテストの立ち会いは商用電源が得られるワディファームで3夜予定
していましたが悪天候のため最終日の金曜日だけしか行なえていません。
私の撮影もあったために詳しい結果は後日確認しますがCRUX200HDAの
OGA結果は±1秒角以下,170HDのPEC追尾は±3秒角ほどのようでした。
(私が実際に確認したときは大マゼラン星雲の撮影中だったので赤道付近
ではもう少し大きくなるかと思います。
韓国からはサイクロンの影響がなかった2日前からと私達が帰国後に
さらに2日滞在しているので多くのテストを行っています)
以下は25cmダルカーカム+CRUX200HDAとFSQ-106ED+CRUX170HDの
アップです。この25cm鏡筒は鏡筒バンドなどのパーツを取り外すと7kgほど
になり機内に持ち込み運んだそうです。(サイズ上は少しオーバーしますが)
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