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2018年3月

2018年3月29日 (木)

FSQ-85ED/106ED電動フォーカサー入荷

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ギリギリになりましたが3月の予定でご案内していたFSQ-85ED/106ED用
電動フォーカサーが入荷しました。
今回の入荷したのはここで予約いただいた方を対象とした30台で
近日中にご注文の案内メールを差し上げます。

 
今回,FSQ-85ED/106ED用は以下の2タイプを準備しました。
 【Aタイプ】 フォーカスコントローラー プレート固定タイプ
 【Bタイプ】        〃         手持操作タイプ

Aタイプの場合TP60-152などのトッププレートに固定する事も可能です。
パソコンからの操作のみ場合はこの方法が便利です。
コントローラーとモーターはナイロンコネクター接続になりますが安価です。

Bタイプは写真のようにモーターに専用金具がつきコントローラーとモーター
はメタルコンセントで接続します。眼視や惑星撮影にも使えます。

FSQ-85ED/106ED用電動フォーカサーの価格は以下のとおりです。
 ・Aタイプ:49,680円(税込)
 ・Bタイプ:59,400円(税込,ケーブル長は最大3mまで指定可)


フォーカスモーターはピニオン軸受部を固定している4本のボルトの内
片側2本を利用して取り付けます。
その際,前後のボルトを1本ずつ取外して固定する方法を採用したので
ラック&ピニオンの噛み合い状態が変わる事はありません。

以下の写真は手順5の状態です。
 手順1.後側のボルトのみ取り外し
 手順2.取外したボルト穴のザグリ部に専用のスペーサーを挟み込み
 手順3.少し回転した状態でモーター金具を完全に固定
 手順4.前側のボルトを取り外す
 手順5.取外したボルト穴のザグリ部に専用のスペーサーを挟み込み
 手順6.モーター金具を正規位置まで回転させ前側のボルトも固定


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TOA-130/150B用も基本的に同じです。
またその他の機種用をご予約の方も含め個別にご案内いたします。
今回入荷のフォーカスコントローラーは全てご予約分ですが
新たに次期ロットの予約をお受けします。
次期ロットの販売販は今後のご予約状況から判断させていただきます。

以下の左がBタイプで右がAタイプのモーターです。
いずれもケーブル長はご指定いただけます。 
(製品ではBタイプもAタイプと同じ青のケーブルになります)

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2018年3月23日 (金)

五藤3兄弟とモータードライブ

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先日からの6.5cm用赤道儀に加え8cm用とマークXを並べてみました。
五藤3兄弟と言ったところでしょうか。
全て基本構造は同じで両軸全周微動,赤経目盛環は恒星時を示します。

6.5cmと8cm用は極めて希ですがモータードライブのご要望があります。
個人的な感想ですが今後,この時代の五藤光学や高橋製作所などの
赤道儀を超える新製品の登場は期待できないと思います。
 

赤道儀のハウジングは,部品点数が増える切削加工や
金型の初期投資が大きい(=大量生産でない場合は高価になる)アルミ
ダイキャストにくらべ鋳物が適しているようです。
鋳物は中空の構造物を作るのに優れた工法で敢えて欠点を上げるなら
肉薄構造が作りにくいことですが,むしろ肉厚で振動を吸収する性質は
赤道儀のハウジング用としてプラス要因と感じます。


前置きが長くなりましたがこれら優れた赤道儀用のモータードライブなど
のパーツは可能な限りご提供予定です。

一例として今回紹介した五藤3兄弟用のTITAN TCSを使った自動導入
モータードライブは151,200円です。
(3機種同額,6.5cmと8cmは赤道儀の加工が必要です)
MTS-3仕様でもご提供可能ですので詳細はお尋ねください。

また6.5cmはマークXと同じウォームホイールなのでマークX用の
AMD-2Nも対応できます。

参考用にマークX(上段)と8cm(下段)のPモーションの実測データーを
添付します。Y軸一目盛は約10秒角です。
(個体差や測定条件などにもよるので参考程度とお考えください)

Mx_n_75mm

Goto8cm_75mm


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2018年3月22日 (木)

五藤6.5cm赤道儀の極望

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先日紹介した五藤6.5cm赤道儀へ極軸望遠鏡を取付ました。
極軸南端の与圧ナット部に簡単な加工を行っていますが
ここはクランプフリーで回転するので正確な光軸調整が可能です。

2軸ガイドが前提なので極望で合わせる程度で充分と思いますが
極望の接続部はPOLE MASTERと互換なので精度を要求する場合は
POLE MASTERも装着できます。
POLE MASTERの場合は機械的な光軸合わせは必要ありません。

 

1月の西オーストラリア遠征の際は八分儀座の台形を探すために
以下の写真のようにスカイサファリを使ってみました。

写真は北天ですが,同じ要領で南の極が画面中央になるように
赤道儀をセッティングすれば極望の視野内に台形は導入されます。

もちろんPOLE MASTERでも同様ですがPOLE MASTERの場合はカメラの
装着状態でモニターに映る台形の回転方向が変わるので注意が必要です。


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スマホの方位アプリは磁性体の影響が懸念されますがスカイサファリでは
感じませんでした。実際に使った赤道儀はスカイグラフです。

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2018年3月19日 (月)

五藤6.5cm赤道儀用 極軸高度・方位調整装置

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今月は月末まで出張続きですが今日は雨ということもありお休みです。
そこでパーツは完成していましたが忙しくてそのままになっていた
五藤6.5cm赤道儀用の極軸高度・方位調整装置を組み立てました。

PTP-Cシリーズ専用で以下が高度と方位調整部です。

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今回は個人用として製作しましたが,お問合わせの多いスカイグラフ用や
マークX用,スカイメモR(RS)用も限定品として製作中です。
ここで紹介したとおり,いずれも最終ロットのPTP-C22専用となりますが
低重心設計です。
赤道儀に30度の傾斜角を持ったスカイグラフ用は超低重心になります。


今回の6.5cm用の極軸高度・方位調整装置は3台ほど余剰があります。
価格はPTP-C用のアタッチメント込みで21,600円,PTP-C22とのセットは
75,600円です。(いずれも税込み)


本来,この赤道儀には左の写真のような三脚台座が付いていますが
ポータブルで使用するには大きくて重いことや方位の微調整がないために
PTP-Cシリーズ専用の極軸高度・方位調整装置を作りました。

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この赤道儀は主に公共用として販売されていたため馴染みは薄いのですが
構造やウォームホイールの仕様などはマークXと同じです。
ここで紹介していますが極軸の荷重がウォームホイールとギヤの噛み合いに
影響を与えない構造です。

マークXのように各部を分離できませんがその分小型で軽量なので遠征用の
自動導入改造用赤道儀としては最適です。(比較写真の右の状態で4.3kg)
ウォームホイールの仕様も同じなのでマークX用のAMD-2NまたはMTS-3
が使えます。(特注のモーター取付金物が必要となります)


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上の分解写真は初期型の6.5cm赤道儀のためウォームホイールは
亜鉛合金ですが後期型は両軸共に砲金性になっています。

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2018年3月10日 (土)

ドイツ式とジンバルフォークのGOTO写真儀

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以前から小型赤道儀2軸ガイド化のご要望をいただいていますが
最近はステラショットなどを使ったモザイク撮影用としてGOTO機能まで
持たせた改造への要望が多くなっています。

そのためには全周微動の赤緯軸が必要となりますが適当なものがなく
ネックとなっていました。
これは小型の回転ステージを採用した例ですが高価な改造になっています。

そんな中,最近になってオリエンタルモーターからハーモニックギヤ内蔵の
ステッピングモーター
が発売されたので試してみました。
これなら先のスカイグラフの例に比べ半額以下で改造できそうです。


タイトルのとおり,ドイツ式とフォーク式に適応してみましたが
個人的にはレビルビング装置を併用したジンバルフォーク式が好みです。
135mmまでなら固定部との干渉はないので車内からの遠隔操作もできます。
(現段階ではHDユニット回転方向の固定が確定していない状態です。
また,以下の写真は50mmのレンズを装着した状態で
135mmの場合はこれより50mmほど長いアーム延長プレートが必要です)

B1803102

以下のガイドグラフはAP赤道儀にこのハーモニックギヤタイプのステッピング
モーターを装着して得たものです。(前半がガイドONで後半はOFF)
モーター自体は300mmF2.8のカメラレンズ+D810Aでも実用になる事を確認
していますが,改造費用の面などで現時点では受注を行うかは未定です。


Aphd_guide_onoff

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2018年3月 9日 (金)

今週の出張と食事

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先週末の韓国に続き,今週は関東方面へ出張していました。
打ち合わせが目的だったので仕事の写真ではなく,帰りの羽田空港でお昼に
いただいたカレーうどんと,打ち合わせ後に巣鴨駅近くの居酒屋で一杯の写真。
どっちも美味しかったです。

来週以降も3月25日までは公共関連工事などで出張が続きます。
メールのご回答が遅れるかと思いますがよろしくお願いいたします。

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2018年3月 5日 (月)

韓国出張と美味しい食事

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先週末は特注のTAITANコントローラー仕様打ち合わせのために韓国へ
出張しました。写真は打ち合わせ後に見学したハーモニックドライブ
赤道儀の加工や組立て状況です。
(下のマシニングで加工しているのは他の製品です)

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韓国出張の楽しみは美味しい食事ですが今回訪れたお店には驚きました。
驚いたのはその配膳方法で,一品ずつ並ぶのではなくて
注文後間もなく全ての料理やお皿などが並んだ天板がおかれます。

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呆気にとられ写真を撮れなかったので他の席を撮影しました。
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2018年3月 4日 (日)

銀塩アストロカメラから20年

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今から20年ほど前の事ですが,マミヤプレスの6×7(6×9)フィルムバックを
利用したアストロカメラ(フィルム吸引式)を製作していました。
その後の4×5判も含め殆どはOEM供給でしたが70台ほど作っています。

35mm用は主に対角魚眼レンズを装着した全天カメラ用ですが,レンズの
イメージサークルを極限まで利用する円形カメラとしても使われました。
 

デジタル時代になってからも,35mm判レンズとラージフォーマットセンサーとの
組み合わせに興味が残りましたが,カメラ側のフランジバックの制約などで
なかなか実現できませんでした。


そんな中,StarlightXpressから条件を満たす冷却CCDカメラが発売されたので
早速入手してみました。
写真はまだフィルターホイールも無い状態ですが試写はでききます。

この冷却CCDカメラはKAF-16803搭載のTrius SX-56です。
フルフレームのカメラはシャッターが必須ですが特殊なシャッターにより
短いフランジバック(16mm,標準装備のスケアリング調整機構を含む)を
実現しています。
これならフィルターを併用してもレンズのバックフォーカスを満足します。

銀塩のアストロカメラから20年経ちましたが同じように楽めそうです。


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ところで写真マミヤプレスホルダーはご希望の方へ差し上げます。
(レンズマウント付は記念に残すのでお譲りする対象ではありません)
殆どが未使用品なのでどれも綺麗なものです。
もしも銀塩での撮影を続けられる方がいらっしゃったらご一報ください。
送料のみでお譲りいたします。
受付は2018.3.31まででその後は廃棄いたします。


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