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2018年6月

2018年6月18日 (月)

海外出張に伴う休業のご連絡

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6/19~26日は海外出張のため,出荷業務やメールのご回答ができなくなります。
6/27日以降となりますが順次対応しますのでよろしくお願いいたします。
 

今回の出張はちょうど2年後の2020.6.21 に起きる金環日食の現地踏査です。
この日食は,アフリカ大陸に始まり~アラビア半島~インド北部~中国,台湾を
経て太平洋で終わります。
日本からのアクセスの容易さや食分やなどを考慮し,観測地の候補を中国
西部の四川省付近に絞りました。
 

金環日食は皆既日食ほどドラマチックでありませんが,この金環日食の食分は
0.997と皆既に近い日食です。

この「食分が1に近い金環日食」のサイトで「西暦1901年から西暦2100年までの
200年間ベスト20」で11位になるほど細い金環日食です。

候補地の四川省付近の食分は0.996で金環の継続時間は40秒ほどです。
皆既日食の場合,皆既の20秒ほど前にフィルターを外せることから
もしかすれば金環中はノーフィルターで撮影できるかも?と思っています。
 

写真は2012.5.21日の金環日食で清和の観測所で撮影しました。
絶望的な天気でしたがちょうど最大食分の頃に雲越しに撮影できました。

この日食の最大食分は0.95ほどで2020年は0.996です。
大差ないようですが,残りは0.05と0.004なので2020年は1/10の細さです。
リング状のベイリー・ビーズがみられないかと期待が膨らみます。

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2018年6月17日 (日)

VSD100でのフォーカサーテスト

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梅雨入りしていますがここ数日は乾燥した良い天気が続いており
先日から紹介しているフォーカサーのテストを行っています。

紹介するのはビクセンVSD100(F3仕様)でステップ送りした際の星像です。
ピント位置を55μmずつずらした写真を右下から左上に並べています。
ファイル番号が若い順に0007~0013,0014はピントが合った位置です。
使用したカメラはD810A,ISO1600,各30秒の露出です。

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写真からわかる事は
①55μmのステップ送り量は実際のピント合わせには少し荒すぎる
②ピントが内ずれると顕著な赤ハロがでる
③ピントが外にずれると中心部でも星像のボケが円形にならない

この結果から
①実際のピント合わせは20~30μm程度のステップ送りが適量
 (FSQ-85/106ED用フォーカサーは30ステップで約20μm送ります)
②数10μm程度のズレで赤ハロが発生する
③スケアリング調整に伴う星像確認はピントを外にずらすと解り易い

今回のテストは事前のスケアリング調整は行なっていません。
また,ビクセン純正のカメラマウントを使用していないので
(スターベースのM60-M54接続リング+タカハシ製カメラマウントを使用)
0.79Xレデューサーのバックフォーカスが推奨値から2.3mm短くなっています。
③についてはその影響が出ているかも知れません。


以下はピントが合った写真(上の0014)の中央,四隅の等倍写真です。
フラットエイドの「等倍星像チャート」で作成しましたがこれは便利ですね。
バックフォーカスが2.3mm短い状態ですが隅でもほぼ点像です。
下方の星像がやや甘くなっていますがステップ送り写真から推測すると
外側にズレているようです。

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今回の写真は現在屋上に据えたままの90S赤道儀を使いました。
ここで紹介したジャンク品でしたが追尾精度は極めて高く±2~3秒角です。


Jk90s3


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2018年6月12日 (火)

眼視目的ならヒンジ式の鏡筒バンド

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火星の大接近までいよいよ1月半ほどになりました。
その日だけの天文現象みたいな取り上げ方も見受けられますが盛り上がる
のはいいことでしょうね。
私は惑星の観測はしませんがチャンスあれば見てみたいと思っています。
 

ところで眼視目的で使用する鏡筒バンドへの問い合わせをいただくことが
ありますが、当方の鏡筒バンドは写真撮影用なので眼視目的ならメーカー
純正のヒンジ式をお勧めしています。
 
長時間のガイド撮影においてはバンドは鏡筒につけたままにしておき
アリガタ/アリミゾを使って赤道儀への着脱する方法を推奨しています。
金属面での接触なので搭載直後から安定しています。

これに対して厚めのフエルトが張られたバンドは固定直後から少しずつ
フェルトが潰れるためにガイドミスの原因になる場合もありますが
眼視の場合影響ありません。むしろ軽く締めておけば前後のバランス
調整やファインダー位置を変えるための回転ができるので便利でしょう。


別件ですが,これまで紹介したFSQ-85/106ED用とタカハシ汎用接眼部
用のフォーカサーは8月完成分まで予約で終了いたしました。
次のロットは10月頃の予定です。

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2018年6月10日 (日)

電動フォーカサーの予定について

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先日紹介しましたFS-60CBなど,タカハシ汎用接眼部用電動フォーカサー
多くのご予約ありがとうございます。
タカハシ汎用接眼部用の30台は8月の発売で進めておりますが既に80%ほど
のご予約をいただいております。

3月に紹介したFSQ-85/106EDについても引き続き問い合わせをいただきます
ので状況をとりまとめました。

【FSQ-85/106ED用】
 ・初期ロットの30台は完売しました。
 ・次期ロットは10月頃に20台準備する予定です。


【タカハシ汎用接眼部用】

 ・現在初期ロット30台のご予約をお受けしております。終了しました6/12追記。
 ・次期ロットは10月頃に20台準備する予定です。

当初からの計画数量は100台なので上記で一旦販売を終了いたします。

この製品は国内のみの限定販売です。
以下で紹介するQHY CCD社製品との関係上,天文ハウストミタでは
取り扱いいただきますが,その他での取り扱いはありません。


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今回紹介する写真は,このフォーカサーを装着したFS-60CBと冷却CCD
カメラの組み合わせです。(細部がわかるようクリックで拡大します)
滅多なことでは‘必須 ’は使いませんが,冷却CCDでの撮影においては
フォーカサー開発当初からは必須アイテムと言い続けてきました。
 

FS-60CBと冷却CCDの場合,固定するのは冷却CCD側のスケアリング
調整プレートで鏡筒バンド側はピント合わせでスライドします。
そのために摺動性のよいテフロンシートを貼ったTB-80ASを使っています。
スケアリング調整プレートとTB-80ASは同じ高さなので上下をDP38-190で
固定できます。側面にもDP38-190を取付れば縦横構図変更は容易です。


写真はNIKONマウントのATIK-16200ですがQHY16200A用のスケアリング
調整プレートも販売しています。(5枚フィルター,NIKONマウント,OAG非対応)
販売は当方または天文ハウストミタで当該QHY社製品を購入時に限らせて
いただきます。現在欠品中で再入荷は8月の予定です。
(バックフォーカスの都合上,CANONマウントは製作しておりません)

 
以下は初期ロットのFSQ-85/106ED用フォーカサーで月末出荷分です。

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2018年6月 7日 (木)

FS-60CB用電動フォーカサー

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こちらで紹介したε-130D/180EDなど,タカハシ汎用接眼部用の
電動フォーカサーは計画どおり8月の完成予定です。
現在ご予約をお受けしております。
 

紹介する写真はFS-60CBにコントローラーなど一式を装着した状態です。
鏡筒とレデューサー部をTB-80/52ASとDP38-190で保持していますが
上方のDP38-190にガイド鏡とフォーカスコントローラーをクランプしています。
(コントローラーに市販のクランプを装着するにはオプションが必要です)

フォーカスコントローラーには2系統のヒーター制御回路が内蔵されている
ので撮影側とガイド側鏡筒の結露防止が図れます。
個別にコントローラーで出力調整(PWM方式)ができるので結露の状態に
見合った加熱が行えます。

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このようにフォーカスコントローラーをDP38-190にクランプすればボタンでの
ピント調節も行えるうえ,配線の引き回しが少なくなります。

以下はフォーカスモーター部の詳細です。モーターとプレートの隙間が
異なるのは調整機構で両側のベルトの張りを合わせているためです。

B1806074

なおフォーカスコントローラーはASCOM対応なのでβ-SGRなどASCOMに
対応したソフトでコントール可能です。

お問い合わせをいただいておりますが,他社製用の開発予定はありません。
また,これらブログで紹介する限定品はフォローの都合で直販のみです。
申し訳ありませんが海外からのご注文はお受けしておりません。


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2018年6月 3日 (日)

伝達系の偏心によるPモーション相殺-3 効果確認

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先月から始めた「伝達系の偏心によるPモーション相殺」テストですが
効果が確認できたので紹介します。今までの経緯は以下のとおりです。

伝達系の偏心によるPモーション相殺-2ギヤへ戻す
伝達系の偏心によるPモーション相殺-1ギヤとベルトの比較

上の写真はウォーム軸とギヤの固定ネジの位置関係を示しています。
グラフが描くカーブがピークに達した時に軸側にマーキングし,それに合わせて
ギヤを固定すればモーションの周期に位相があった偏心を与えられます。
写真はその位置から30度ほどずらしてその影響をテストしている状態です。
 

以下に結果を示します。
またどの程度の偏心が最適かや,位相のズレがどの程度影響するかを把握して
いる段階ですが現時点でモーションを半分ほど抑制する効果が確認できました。
 

【対策前】
 P-Pで25~30秒角のモーションが発生しています。(ベルト駆動のグラフ)
No2_goto65cm_22


【5/100mm偏心後】 
P-Pで20秒角ほどに軽減できています。
G652_805mm_sift_2
 

【10/100mm偏心後】 
P-Pで10~15秒角に軽減できています。
G652_810mm_sift_2
 

【偏心0から5/100mm偏心に切替中】
 効果の定量性を証明するため追尾途中から5/100mmの偏心を与えた場合です。
G652_805mm_sift_1
 

【10/100mm偏心+位相を変えた場合】 
殆どモーションが出ない状態と急にモーションが出る状態が繰り返されます。
G652_810sift_1

【10/100mm偏心+位相がベストと思われる状態】
途中雲で中断していますがP-Pで10秒角ほどに収まっています。
G652_810mm_sift_3


テストは複数回行っているので概ね傾向を捕らえていると判断します。
この赤道儀では概ね5/100mmの偏心が10秒角ほど追尾に影響する模様で
以前の経験値と変わりありませんでした。

まあモーションの絶対値云々より,明らかに傾きが緩やかになるのでノータッチ
追尾精度が向上するのは間違いないでしょう。

なお,今回のテストは圧力角20度(モジュール0.5)の平ギヤの場合です。
タカハシ製赤道儀では圧力角14.5度のギヤが使われているので偏心量の
影響は小さくなります。

以下左が,圧力角20度(M=0.5),右が圧力角14.5度(M=0.75)の平ギヤです。

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2018年6月 2日 (土)

P-2,90S,EM-100赤道儀の改造予定

B180602_2


先日から紹介していますが現在,集中的に90SとEM-100赤道儀の自動導入
改造を行っています。
90S,EM-100共に注文いただいている分は今月末で全て完成する予定です。


既に案内した内容と重複しますが今後の予定をとりまとめました。

【ハーモニックドラブを使ったP-2赤道儀の自動導入改造】
今月末まで来年実施分のご予約をお受けいたします。
既にご予約いただいている分も含め,施行は2019年夏頃の予定です。
 

【ハーモニックドラブを使った90S赤道儀の自動導入改造】
本日で改造の予約受付を終了いたしました。今後の予定はありません。
本日までにご予約いただいた分は9月完成予定です。
 

【EM-100赤道儀の自動導入改造】
今月末までご予約をお受けいたします。施行は2018末~2019年春の予定。
 

なおその他の赤道儀の改造(ご予約も含め)も休止しています。
販売しているのは,お客様で取り付けいただけるNJP赤道儀用のTAITAN
TCS自動導入コントローラーのみです。


ハーモニックドラブの調達について
現在,ハーモニックドライブの調達に10ヶ月ほどを要すため,ご予約分全てを
一括発注しますが,受注生産品のため発注時点で代金を支払っています。

来年用のP-2と90Sに加え,進行中のGE1414HDを合わせると40台以上に
及ぶため資金運用の大きな負担となり継続が難しい状況です。

ハーモニックドライブ社からの資料によれば設備増強により現在の月産
95,000台から2021年春には200,000台になるとのことで,そうなると納期は
短縮され資金運用上の制約は大きく改善できそうです。
そうなればP-2,90S共に再開できるかも知れません。
 

写真は自動導入改造した90S-GOTOとEM-100です。
90S-GOTOはEM-100に対して一回りコンパクトですが不動点から鏡筒
までの距離が2/3ほどなのでバランスウエイトも軽減できます。

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2018年6月 1日 (金)

北アメリカ星雲の季節

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早いもので今日から6月ですね。
九州北部は梅雨入りしたそうですが清々しい青空が広がっています。
 

自宅屋上では相変わらず機材のテストばかり行っていますが
暖かくなってきたので撮影用機材のセッティングを行いました。

今年からイタリア製の片持ちフォーク赤道儀を導入しましたが
鏡筒の短いRH-200との相性は抜群です。
操作性だけでなく,赤道儀や鏡筒に加え冷却CCDカメラまでもが
赤と黒を基調した色合いで統一感があります。

この組み合わせでは、南の水平線下に向けた時だけフードと
赤道儀が干渉するだけであとはどこを向けても干渉せずに
長時間撮影が可能です。リモート撮影にはとても便利です。

例によって北アメリカ星雲でも撮ろうかと思っていますが
その気になれば一晩中撮影することも可能です。


B1806012


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