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2018年7月

2018年7月29日 (日)

ビクセンFL55SS用電動フォーカサー

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先ほどの記事で触れたビクセンFL55SS用電動フォーカサーです。
コントローラーは準備できないのでフォーカスモーターのみの販売となります。
FSQ-85/106ED用として既にNanoFocusを所有(または8月分でご予約)の方は
コントローラーを共用いただけます。

FL55SS用フォーカスモーターの価格は21,600円(税込)で9月発売予定です。
諸般の事情で電動フォーカサーの計画は取りやめました。9/7日追記

FS-60CB用と異なりベルトは方側のみとなり反対側には手動ノブがつきます。
2.6倍ほどの減速微動装置としても使えます。

なお8月発売(予約で終了)のFS-60CB用などをご予約の方へは近日中に
ご注文の案内をいたします。

申し訳ございませんが,材料手配の都合などで10月で予定していたロットは
中止となりました。今後の再生産は未定です。
(本日時点でご予約の方,全員分のコントローラーは確保しております)
 

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ビクセンFL55SS用の鏡筒バンドについて-1

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先日発売されたビクセンFL55SSは標準でビクセン規格のアリガタを装着した
台座が付いていいるので赤道儀への搭載は容易です。

ただ,そのままではガイド鏡の搭載が難しいのでガイド撮影を行うなら工夫が
必要です。

そこで,FS-60CBと同じように鏡筒と接眼スリーブ部(レデューサー)の2点を
固定する専用バンドを準備しています。
FL55SSの鏡筒経はFS-60CBと同じ80mmで,接眼スリーブ部が55mmなので
TB-80ASと内径55mmのC型スペーサー装着したTB-55ASの2個セットです。

鏡筒には台座が附属(取外すには鏡筒内側から固定しているボルトを外す)
している事やピントノブが大きい事などで少し制限がでます。
写真のように鏡筒を裏返し,台座部にガイドカメラを搭載するのが良いでしょう。
その際ドローチューブ固定ノブが下部のDP38-190と干渉するので取り外し
ドローチューブのロックはTB-55ASで行います。


下はFS-60CBとの比較ですが全長はFL55SSの方が6cmほど短いようです。
(いずれもレデューサー併用状態でピントが合った位置で比較)
FL55SSはコンパクトで海外遠征用として魅力的ですがピントノブの側面への
出っ張りが気になります。

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なおFL55SS用の電動フォーカサーも開発中です。
FL55SS用の電動フォーカサーの開発は取りやめました。9/7日追記

ただフォーカスコントローラー(NanoFocus)は8月ご予約分で完売しているので
既にNanoFocusをお持ちの方や他社製フォーカサーが対象となります。
(申し訳ありませんが10月に予定していたFSQ85/106ED及びFS-60CB用など
のフォーカサーは諸事情で発売を延期しました。再販時期は未定です)

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2018年7月28日 (土)

早朝の皆既月食

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雲に邪魔されながらも早朝の皆既月食を捕らえる事ができました。
昨夜は雲が多かったのですが皆既になる頃にはほぼ快晴になりました。
ただ残念なことに月の方向だけ低空の雲が取れず雲越しの撮影です。

本命は真っ赤な火星と月の共演でしたが,皆既中の月よりずっと明るい
ハズの火星はみえないままで残念でした。

FC100DLでの直焦点撮影のみ何とかものにできました。

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FC100DL,D810A,ISO1600,2秒,90S赤道儀,2018/7/28 4:38:11
トリミング後,明るさとコントラストの調整,自宅屋上で撮影

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2018年7月21日 (土)

XY140の開発について

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ここで紹介したハーモニックドライブ赤道儀(GE1414HD)用として小型・軽量
低重心の極軸高度・方位調整装置を開発しています。

最終的には以前の写真にある極軸体を両側から挟むタイプか今回紹介
するXY140を選択いただく予定です。
 

XY140の詳細は何度かに分けて紹介しますが,GE1414HD用に併せて
写真のようなポラリエ用などを受注生産いたします。

XY140は高度調整ピンの位置を変えるだけで極軸と設置面との間に
傾斜角がない機種と,傾斜角を持った機種共用です。

受注の詳細は後日紹介しますが,ポラリエ,マークX,スカイメモR
スカイグラフ用などを対象とする予定です。
全機種ともにPTP-C22専用で価格は税込み29,700円の予定です。
(お手持ちのPTP-C22附属のUNC3/8台座への組み付けとなりますが
別途台座を追加購入いただく事も可能です)


以下はポラリエ用ですが固定面の形状に合わせた構造を採用して
いるので回転を防げます。

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XY140の最大の特徴は高度に加え方位も完全にロックできる構造です。
側面の高度とPTP-C22開口部で操作する方位ロックレバーを締めれば
ひと塊の金属のようになり今までのXYシリーズとは別次元の強度です。
重さはPTP-C22の台座込みで約600gです。

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2018年7月16日 (月)

90S-GOTOでのFC100DLガイドテスト

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透明度はイマイチですが晴天が続くので色々なテストを行っています。
本日紹介するのは先日紹介したFC100DL(RD焦点,590mm,OAG仕様)を
搭載した90S-GOTO赤道儀のガイド状況です。
590mmにOAGガイドですが,赤緯側も赤経同様に修正信号に対する引き
戻しが早いため±1秒角以下に収まっておりハーモニックドライブのメリット
を発揮できているようです。
なおPHD2はカメラ情報などの設定のみで他はデフォルトのままです。

90sgoto_fc100dl_oag2

以下は今年の1月に西オーストラリアで撮影した大マゼラン星雲の一部です。
300秒露出の10枚を恒星基準でコンポジットしていますが冷却CCDの輝点
ノイズは線状になっています。
実害はないかも知れませんが気持ちいいものではありません。
これを無くすにはオフアキシスガイドしかなさそうです。

撮影データー:Nikon200mmF2→F2,Atik16200,Ha,QHY5L2M+75mmレンズ
でガイド撮影,Pixel等倍で1600×1200Pixelを切り出し

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参考までに200mm+16200の写野です。大マゼランが綺麗に収まりますね。
(鏡像になっています)
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2018年7月14日 (土)

CAリングにオフアキを組み込む

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梅雨明け後スッキリしない天気が続いていましたが昨夜は良く晴れました。
預かったお客様の赤道儀の追尾テストを行う傍ら題記のテストを行いました。

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FC100DLはレデューサーを使用する場合でも専用のCAリングを使うので
CAリングを加工してOAGを組み込みました。

ギリギリですがカメラボディとの干渉はありません。
OAGユニットは少し対物側に傾いていますがこれはピックアッププリズムに
対して光が斜めに入射するためです。

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以下はこのOAGのキャプチャー画面ですが星像は概ね良好です。
ガイドカメラはQHY5LⅡMですがガイド星が見つからない事はなさそうです。

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こちらはカメラレンズの例ですが傾いていないためか星像が伸びています。

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以下はOAGユニットを加工しているところです。
CAリングの外周に密着するよう治具に装着して旋盤加工しますが
この際に固定が悪く傾いてしまいました。
直ぐに気付きましたがもしかして?と思いそのままでテストした次第です。
角度は適当ですが真っ直ぐより良さそうです。怪我の功名ですね。

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2018年7月12日 (木)

MS-3用PoleMasterAD,P.C.D.35アダプターの再販

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写真はAMD-2Nで2軸電動駆動化したPENTAX MS-3nです。
カメラレンズで撮影を容易にするために,.PC.D.35アダプター経由でSDS38を
装着しています。

MS-3は電動追尾中に両軸の手動操作ができるので眼視には極めて便利な
赤道儀ですが本格的な写真撮影もできるよう2軸駆動改造を行っています。
2軸駆動の場合,M-GENなどでデザガイドできるのが大きなメリットです。


これに伴いMS-3用のPoleMasterとP.C.D.35mmアダプターを準備しています。
各20個限定で10月発売予定です。価格は以前と変わりありません。

 ・MS-3(3n)用PoleMasterアダプター(M25-P1.0):3,780円
 ・MS-3(3n)用変換アダプター(M5-PCD43→M8-PCD35):4,320円
 

MS-3とは関係ありませんが以下はM-GENをDP38-86に装着しています。
小さいレンズではDP38-110よりDP38-86の方がコンパクトにまとまります。

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MS-3(n)のAMD-2N改造(初期ロット10台)は予約で終了しました。
次回は11月から受注再開で,このロット10台で改造を終了します。
改造費用は56,160円(税込み)です。


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2018年7月11日 (水)

P-2,90S赤道儀の極望レチクル交換について

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ハーモニックドライブを採用した自動導入改造時のみの対応になりますが
P-2及び,90S赤道儀の極望レチクルを交換を行います。
写真はレチクル交換中の90S赤道儀の極軸です。


個人的にはP-2,90S共に1974-1986年の古いレチクル(外円51'-内円48')を
目測延長で使っていますが,改造を機に交換を希望される方が多いためです。
改造では極望を抜き取るので交換費用が安価(レチクル代実費+5,400円)です。

現在実施中の90Sは全台分,来年実施のP-2は半数分を準備しました。
なお,90S用は1985-2015年,P-2用は最新の2000-2030年用になります。
(いずれも改造の受注,予約受付は終了しました。今後の予定はありません)


この夏に行う90S-GOTO改造については既にご希望を伺っていますが
P-2GOTO改造をご予約いただいている方へは近日中にご案内します。
いずれも製造終了機種なので今後手配がつかなくなる恐れもあるため
ご希望数量のレチクルを事前に確保しておきます。

またEM-11のように赤緯体に水準器を取付るサービスも実施予定です。
詳細は後日案内しますがリングレベルを必要としないので便利です。

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2018年7月 9日 (月)

μ-180C/210用ファインダーバンド

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μ-180C/210のファインダーにDS38経由で小型ガイド鏡を装着するための
ファインダーバンドを製作しました。μ-180用がFB45,μ-210用がTB53です。
FB45とFB53の価格はいずれも8,640円(税込み,1個の価格)です。


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幅広のスリ割り式バンドなので小型ガイド鏡はバンド1本で保持できます。
バンドとDS38の嵌合部は小ネジで回り止めを行っていますが取り外せば
以下の写真のようにDS38の両側に2本のバンドを装着する事もできます。

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以下はH-40やスカキャンサーのガイド鏡をFB45で固定した状態です。
これらの鏡筒経は44φですが0.5mmの敷物を使えば容易に固定できます。

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写真はTSC-225のファインダーに装着した状態です。
μ-210の場合もファインダーの対物レンズを一旦取り外す必要があります。

この商品はμ-180/210で手軽にガイド撮影を行うために開発したものです。
100mm程度のガイド鏡でも,ガイドを行わない場合と比べれば劇的な効果が
得られますが,このクラスの焦点距離では各部の撓みなどの影響で微少な
ガイドエラーは防げません。
これらはガイド鏡の焦点距離に係わらず発生するため完璧なガイドを求める
場合はオフアキシスガイドを推奨します。

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2018年7月 3日 (火)

Nano Fucusと制御ソフトについて

Bsgr

FSQ-85/106ED用などの電動フォーカサーとフォーカス制御ソフトのご紹介です。

採用しているNano FocusはASCOM対応なのでフォーカス制御ソフトでは
メニューに現れる「Nano Focus」を選択するだけです。
当方で確認しているβ-SGRとMaxIm DLの設定画面を紹介いたします。
 

ただ上記以外のソフトではドライバーをインストールする必要があるとの情報も
寄せられていますのでご不明な場合はお問い合わせください。

なおFSQ-85/106ED用,FS60CBなどの汎用接眼部ともに8月ロットは予約で
終了しております。第3ロットは10月の予定です。

これらブログで紹介する限定品はサポート都合で直販のみです。
申し訳ありませんが決済の都合上、海外からのご注文はお受けしておりません。


Maxim_dl


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