6cmクラス鏡筒の見比べ
福岡も35℃越えの猛暑日が続いていますが夜になると透明度が良くなり
自宅からも夏の銀河がうっすらと見えます。
接近中の火星や土星などを見ていますがシーイングは良くないようです。
FC100DLで惑星を一通り見た後に,最近入手したビクセンのFL55SSと
タカハシのFOA-60やFS60CBの見比べを行いました。
焦点距離300mmのFL55SSはOr6mmを,900mmのFOA-60(1.7EX併用)
にはOr18mmをつけているのでいずれも倍率は50倍です。
星で見比べる前に碍子に写る太陽反射光で色収差を見比べましたが
FL55SSの色は僅かで,全く感じないFOA-60との差は小さいようです。
手放したので比較できませんがFC-60は明瞭な色収差を感じていたので
FC-60より優れているでしょう。
今回,FS-60CBは昼間比較は行っていませんがFC-60より劣っていたと
記憶しています。(後日FL55SSとFS-60CBの直接対決?を行う予定です)
肝心な恒星や惑星(主に土星)の比較ではFOA-60>FL55SS≒FS-60CB
と言った感じです。
同一倍率(50倍)ではFOA-60とFL55SSの差はあまり感じませんが
F15のFOA-60はOr6mmやSw4mm(TMB製)で150倍以上の倍率を掛けても
破綻せずさすがに良く見えます。
ほぼ同じ口径ですがF15とF5クラスの眼視性能を比較するのはナンセンス
かと思いますがFL55SSの眼視性能は予想以上のものでした。
軽量なのでフラットナーを装着(312mm)すれば日食用としても魅力的です。
また昨夜はFL555SSとNikonの古い300F2.8など望遠レンズの眼視比較も
行いました。
ちなみに写真の328はVR(手ぶれ補正)が入っていませんがレンズ構成は
現行と同じです。VR有無の差かMTFチャートは歴代328でトップです。
カメラレンズと望遠鏡の眼視性能を比べる事もナンセンスですが
F2.8ではFL55SSの圧勝,F4まで絞ってもFL55SSには遠く及びません。
写真性能は328をF4まで絞ればFL55SSと大差ないと思います。
F4で良ければ軽量な55FL(レデューサー併用)の方に魅力を感じますが
如何でしょう。
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