GE1414HD光軸調整アングルと極軸望遠鏡
ツイン鏡筒の場合,基本的には並列同荷を推奨しておりますが今日紹介
するのはL型の光軸調整アングルを利用したツイン搭載です。
赤緯軸は半回転に制限されますが日食撮影では問題となりません。
L型構造なので2本のボルトを調整すればX-Y方向に振れます。(要工具)
なおこの光軸調整アングルの取付部にはガイドカメラも搭載でき,その際は
赤緯軸の回転制限はありません。
(光軸調整アングルに対応する鏡筒取付プレートは標準附属でM8-35及び
PENTAX75の鏡筒バンドに対応します。
側面につける光軸調整アングルやガイド鏡取付プレートはオプションです)
写真(試作品)では光軸調整アングル側にFOA-60+D810Aを搭載していま
すが強度的な不安は感じません。
次は極軸望遠鏡についてですがこの1年間試作を繰り返し最終結論に
達しました。最後まで苦労しましたが事実上の内蔵を実現しています。
この極望はI-Optlonの極望とCanonのアングルファインダーBを組み合わ
せており正立像です。
試作段階では天頂プリズムを利用する計画でしたが鏡像になるために
スケール上で北極星を導入する位置が混乱します。
最終的には真上から覗く方法にしていますが側面から見る場合はさらに
混乱します。
正立の場合はスマホのアプリなどを利用した北極星の時角を12時間補正
するだけで使えます。
高度方位調整装置は極望を内蔵したために腰が高くなっていますが
最初の例のような7.5cm+6cmツイン鏡筒でも十分な強度です。
極望と連動して高度方位調整装置も試作を繰り返した末,最終的には
基本的な形に落ち着きました。
重心が三脚台座の真上にくるので安定性が高い(三脚の固定クランプ
を緩めても回転するだけで脱落の危険性は低い)事や高度調整の支持
位置に偏荷重がかからず微動ノブの小型化が図れるためです。
これで微動ノブと極望の干渉を防げます。
(高度調整範囲は10~75度,40度以上では南側の微動ノブを取り外します)
以下は対物レンズ側です。
正立プリズムの仕様上,有効経は13mmになりますが北半球での使用なら
問題ありません。南半球ではポールマスターを併用します。
試作機にはありませんが本体から暗視野照明装置の電源が供給されます。
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