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2018年10月

2018年10月31日 (水)

ナローバンドフィルターによる写りの違いについて

B1811011l

このところ天文リフレクションでナローバンド撮影に関する記事を見かけますが
フィルターによる写りの違が取り上げられていました。
気になったので今年の1月に西オーストラリアで撮影した写真を紹介します。
 

写真は左からS2,Ha,O3のフィルター(バーダー製)で撮影したものです。
200mmF2(解放)のカメラレンズとATIK16200Aで300秒撮影した1カットで
全てレベルを200-2000に切り詰めています。
(中央の写真はファイル名がLとなっていますがHaです。また全て鏡像です)
 

大マゼラン星雲のタランチュラ付近を撮っていますがこの領域はHaとO3の
写りにあまり差はないようです。
以前自宅で北アメリカ星雲を撮った時はO3の写りは良くなかったと記憶して
いますが対象によってかなり変わるようです。

ちなみに未改造のデジカメでタランチュラ星雲を撮ると青緑に写りますが
色々な波長の光を発しているのでしょうね。


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2018年10月29日 (月)

ASI120MM Mini用のサポートリングなどについて

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ZWOから安価な31.7スリーブ用ガイドカメラASI120MM Miniが発売されました。
5年ほど前にQHY5LⅡMが40,000円ほどで発売されてからオートガイドが
一般的になりましたが,ASI120MM Miniは半額以下の18,000円ほどです。

紹介するSR31.7やDP38-86とLM75JCなど含めた一式でも43,000円ほどで
数年ほど前では考えられない出費でオートガイドが行える時代になりました。


ASI120MM MiniはSR31.7で保持できる事を確認しています。
前後2カ所の保持をSR31.7,それを固定するアルカスイスプレートは
DP38-86をご推奨いたします。


推奨するASI120MM Mini関連の小型ガイド用品は以下のとおりです。
・SR31.7:3,240円×2個
・DP38-86:4,860円
・コーワLM75JC:13,824円
以上3点セット:25,164円(セットにはビニル製フードが附属します)


なお写真コーワ製LM75JCをASI120MM MiniにCマウント仕様で装着した場合
ヘリコイドが∞位置近くではレンズ後玉部とASI120MMの接続部が干渉します。
ただ,ピントが出る位置は∞位置よりずっと手前(目盛環の1m付近)になるので
支障はありません。

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2018年10月22日 (月)

QHY163MとATIK製FWセットカメラについて

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先日紹介したQHY163MとATIK製FWをセットしたLRGB撮影用のカメラですが
ナローバンドフィルターの一部もあったのでセットしました。

セット品は以下のとおりです。
・QHY163M本体
・ATIK製電動EFW-USB-1 31.7枠無し対応(殆ど使っていないもの)
・ATIK製電動EFW-USB-2 31.7枠有り対応(加工して遊んだもの→ジャンク)
・タカハシM54接続リング(スケアリング調整機能付き)
 

EFW-USB-1にはIDAS製のゴーストレスLRGBフィルターを装着
EFW-USB-2にはバーダー製のO3,S2    〃
また,EFW-USB-2は色々な穴加工や,FW本体側のケーブルをコネクター
脱着に改造しています。(本体からケーブルが分離できるので便利です)


EFW-USBは両端がM42ネジ仕様なので,FW毎入れ変えればLRGBと
ナローバンド撮影の切替が容易です。

価格は先に紹介した一式158,760円から変わりません。
QHY163Mのみの価格で,接続リング,FW×2,LRGB,O3,S2フィルターは
おまけです。
  商談中 10/22追記

ただしQHY163M本体の故障以外はご対応できない事が条件です。
(QHY163M本体はほぼ未使用品で動作確認後お届けします)
おまけのFWはハードの故障も含めサポートできません。
(正常に使っていたものなので2台とも故障している事は無いと思います)

またQHY163M本体やATIK EFW-USBの設定などもサポートできません。
いずれもMaxlmDLやAstroARTで制御できます。
必要なASCOMドライバーはメーカーHPからダウンロードして使ってください。

QHY163Mは購入時の附属品が全て揃っていない可能性もございます。

別件ですが昨日アップしたニコンの300mmF2.8の販売は24日で終了します。

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2018年10月21日 (日)

ニコンの300mmF2.8

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冷却CCDカメラでナローバンド撮影する場合,一晩で撮り終えるためには
明るい光学系が便利です。
私の場合ニコンの200mmF2を使っていますが300mmF2.8(以降328と略)も
所有しているので今後は300mmも試してみたいです。
300mmはイメージサークルが広いので16803との組合わせも面白いでしょう。
 

ところで,この328は「AI AF-S Nikkor ED 300mm F2.8D(IF)」と言うもので
現行の数世代前のレンズです。
VR(手ぶれ補正)がない事とAF故障時の修理ができない事から比較的
安価に入手できます。
このレンズは手動で絞れる(D仕様)ため冷却CCDでの撮影でも便利です。

肝心な光学性能ですがMTF曲線で判断する限り現行と同じ(VRユニット
ない分僅かに良さそう)のようです。
VRもAFも天体撮影には不要なので狙い目ですね。


実は知り合いからもう1本譲っていただいたので,手元に同じレンズが
2本あります。一本は手放しますので希望の方はご一報ください。
殆ど使用されていない綺麗なもの(外観はほぼ無傷,レンズ内ゴミも皆無)で
実際に星を撮り以下200mmの例のような異常が無いことを確認しています。
 

フードが1台分しかないのでフード有り170,000円,フードなし150,000円で
如何でしょうか。
  レンズは売約済みとなりました10/23追記


また写真のATIK16200も含めたフルセット(完成状態)もお譲りいたします。
フィルターは2インチの抜き差し式でHaとO3が附属します。
(S2は行方不明です。出てきたらお付けしますがないものと考えてください)

フルセットで500,000円となります。(フード付きの場合520,000円)
ATIK16200は昨年12月にドイツのTSで400,000円弱で購入したものです。
実際の使用時間は僅かです。


先出の200mmF2は2台目です。
現行の「AF-S NIKKOR 200mm f/2G ED VR II」の新品を購入したところ
以下のような星像だったので,メーカーに再調整を出しましたが
少し改善された程度でこれ以上は無理(メーカー基準内)との事でした。

やむなく一代前の「AF-S NIKKOR 200mm f/2G ED VR」の中古に入替ました。
中古の方が遙かに良かったからです。

月が大きいので簡単なテストしか行っていませんがお譲りする328は四隅の
星像も揃っており良好な個体と判断しています。

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2018年10月16日 (火)

スカイメモR(RS)用PoleMasterアダプター在庫僅か

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2年ほど前に100台限定で生産したスカイメモR(RS)用PoleMasterアダプター
残り10台となりました。在庫限りで販売を終了いたします。

完売しました。2018.10.25日追記


スカイメモR(RS)用PoleMasterアダプター(PMAD-SMR)の価格は7,560円です。
PMAD-SMRにはPoleMaster本体に取り付け接続リング(写真の赤いパーツ)
は附属しません。
既にタカハシ用などのQHY社純正アダプターをお持ちの場合は不要ですが
新規の方用として接続リングとの2点セット(8,640円)も準備しました。

またPoleMasterも含めた3点セットもございます。価格は39.960円です。
この3点セット注文時に限りスカイメモR(RS)で2軸ガイド→1軸の間違いでした
撮影が行えるガイドケーブル(GC-SMR)が3,240円で追加できます。

PoleMasterは天文ハウストミタからの手配品です。
写真のようにシリアルNo.が管理されサポートも万全です。
(写真はクリックで拡大します)

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2018年10月12日 (金)

ファインダーバンド開発に使用したμ-180Cの販売

B181012


ファインダーバンドの開発に使用したμ-180Cを販売します。
バンドの設計と短時間のガイドテストを行っただけなので大変綺麗です。
敢えてμ-180Cに附属するアリミゾで固定したため,鏡筒側のアリガタは
締め付け痕がございます。
鏡筒本体にファインダーバンド(FB-45)とDS38が附属します。


販売は1台のみで価格は以下のとおりです。税,送料込みです。
通常販売価格の合計額の75%で計算しています。

μ-180Cファインダーガイドセット:156,000円 売約済


なお先日紹介したFL55SSとFS-60CBの販売は終了いたしました。
QHY-16200AのLRGB撮影セットは在庫ございます。

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2018年10月10日 (水)

FS-60CB,FL55SSの販売について

B181010


鏡筒バンドやフォーカサー開発に使用したFS60CB及びFL55SSを販売します。
いずれも鏡筒バンドやフォーカサーの組み付けと試写を行った程度です。
(FS-60CBは胎内星まつりで展示しました。FS-60CBはフード部に,FL55SSは
フォーカサー開発に伴いピント調整部に僅かな傷がついています)
画像クリックで細部の構造がわかる拡大写真になります。


バンドやプレートなどの構成は写真の状態で以下が附属します。
 ・いずれにも純正のフラットナーとレデューサー(写真はフラットナー仕様)
 ・いずれにも純正のCANONマウント(不要時は定価の70%相当額を減額)
 ・FS-60CBは電動フォーカサー(不要時は定価の70%相当額を減額)
 ・FL55SSはデュアルスピードフォーカサー
 ・鏡筒バンド,アルカスイスクランプ(SDS38),プレート(DP38-190)


販売は各1セットのみで価格は以下のとおりです。税,送料込みです。
通常販売価格の合計額の70%で計算しています。

・FS-60CBセット:183,000円  売約済み
・FL55SSセット :189,000円  売約済み
FS-60CBは6月(新型フラットナーのみ8月),FL55SSは7月の購入品です。
基本的に購入時の元箱類は附属しますが一部に欠品があるかも知れません。

別途ファインダーバンド開発用に使用したμ-180Cの販売も予定しています。
通常販売価格の75%です。(詳細は後日紹介)

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2018年10月 9日 (火)

QHY16200A,367C用カメラマウントなどの販売

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QHY社製16200Aや367Cの接続プレートの単体販売を行います。
以前はカメラとセット販売を行っていましたが,単体販売のご要望があったため
追加生産いたしました。いずれもスケアリングの調整が容易です。
(画像クリックで細部の構造がわかる拡大写真になります)

【1.QHY16200A(5枚フィルター)用NIKONマウント付】
写真中央の商品でNIKONマウントのみです。
カメラは異なりますが右の写真のように組み立てた状態でスケアリングの調整
が行えます。

【2.QHY367C用カメラマウント(NIKON又はCANON)付】
写真にはありませんが左のM54接続部がカメラマウントになります。

【3.QHY367C用タカハシCAリング接続プレート】
写真左の商品で,タカハシのCAリングに直接接続できます。
写真にはありませんが間にQHY社製OAGを挟んだ状態でバックフォーカスが
56mmになります。

価格は1が17,280円,2が25,920円,3が23,760円です。
いずれも5台限定で今回のロットで生産を終了いたします。
なお,2と3はフィルター装着用リング(QHY商品コード020055)が必要です。


以下はQHY163MとATIK製FWをセットしたLRGB撮影用のカメラです。
商品開発に使ったものを一式158,760円で売却いたします。
QHY163Mのみの価格で,接続リング,FW,LRGBフィルターはおまけです。
LRGB撮影の入門用として如何でしょうか?

ナローバンドフィルターも所有していたので一旦終了いたします。
ただHa,S2,O3の内,Haのみ行方不明なので見つかり次第紹介いたします。
2018.10.17追記

B1810092


鏡筒との接続はε-130DなどのM54又はFS-60CB用を選択できます。
バックフォーカスを合わせているので直ぐ使えます。(スケアリング調整付)
古いものですがIDAS製のゴーストレスLRGBフィルター(31.7φ枠無し)付です。
カメラはアクセサリー開発に使っただけなので実際の撮影は行っていません。
FWなども古いのですが殆ど使っていないので綺麗です。

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2018年10月 6日 (土)

Astrodon製CCDカメラ用フィルターなど

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StarlightXpress SX-56用としてAstrodonのLRGBフィルターを入手しました。
SX-56のセンサー(KAF-16803)は36×36mmなので本来は50角のフィルター
が必要ですがカメラレンズでの使用に限定すれば50φでも使えます。

写真はMAMIYA645マウントに仕立てたFLI製50φ用フィルターホイールと
SX-56です。レンズは異常分散ガラスを使用したMAMIYA645用の120mm
マクロを装着しています。
F4と暗いのですがここで紹介したとおり大変高性能です。
光学系はプロ用中判デジタルカメラPhase One用のMF120mm/f4.0 Macro
同じようです。


紹介するAstrodon製フィルターやFLI,StarlightXpress社製冷却CCDカメラは
天文ハウストミタでの取り扱い製品ですが当方でも販売いたします。


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2018年10月 5日 (金)

EM-200などMTS-3での自動導入改造 遅延のお知らせ

B181005

 

 

Boxdörfer Elektronik社製のMTS-3は1年ほど前からCPU変更に伴うモデル
チェンジを行っていますが完成が遅れております。
現在,EM-10,EM-100,EM-200などの自動導入改造用をご予約の方へは
ご迷惑をおかけしておりますが状況の進展がありしだい個別に案内します。

 

 

スケジュールが計画から1年近く遅れたため,申し訳ありませんが当面は
新規のご予約は休止させていただきます。再開は2020年以降の予定です。

 

なお,新型のMTS-3はマイクロステップの最適化などの機能アップが計られます。
これに伴い100EURの値上げになります。
(TITAN TCSを使ったJシリーズやNew ATLUXの改造は引き続き受注中です)

 

紹介の写真はEM-200に特注のステッピングモーターを組み込んだ状態です。
構造上極軸望遠鏡は使えなくなりますが,一般的なTH型に比べギヤヘッド部
でのバックラッシュは1/5ほどに軽減されます。

 

ダウンロード - mts3e8a9b3e7b4b0e58f96e8aaac.pdf

 

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2018年10月 2日 (火)

Mark-X用XY140の受注開始

Mark-X用XY140の受注は終了いたしました。2018.30.31追記

残念ながら今年の「星の村スターライトフェスティバル」は中止となりました。
10月8日までとなりますが,メールでのご予約も会場特価でお請けいたします。
-10.3追記-

B181002

ここで紹介していたMark-X用のXY140の受注を開始します。
PTP-C22専用で他社製三脚ではご使用いただけません。
(PTP-CとC2は台座の加工で対応できますのでお尋ねください)
2018年10月31日までの受注で納品は2019年1月.末の予定です。

Mark-X用XY140の価格は29,700円でPTP-C22専用の台座が附属します。
重さは約700g(台座込み)で高度(使用緯度)の調整範囲は10~48度です。

超低重心に加え,台座の内側から方位の固定を行うなど三脚と合わせた
設計で従来のXY50(50D)やXY65とは別次元の剛性を実現しました。


今週末,福島県田村市で開催されるに「星の村スターライトフェスティバル」
に展示します。(日曜日の午後から深夜まで)
実物に触れその剛性を実感していただけると幸いです。

会場ではXY140単体及び,PTP-C22のセット予約を承ります。
会場でご予約の場合,単体が24,800円,PTP-C22とのセットが79,800円です。

なお,スカイメモR(RS)用とスカイグラフ用は今月末のご案内予定です。

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