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2018年11月13日 (火)

WilliamOpticsの新製品-1

B1811131

昨日はスターパーティに展示されたWilliamOpticsの新製品の概要を紹介
しましたが何回かに分けてもう少し詳しく紹介いたします。

掲載した写真は「REDCAT 51F4.9」ですが,こちらは近日中に試写を行い
その結果も合わせて紹介予定です。
(昨日は5cmF5 APOと記していますが商品名はREDCAT 51F4.9です)


と言うことで,最初はAstro Much(多機能オートガイダー)の紹介です。

B1811132

このAstro Muchはオートガイダーと紹介していますが正確にはガイドカメラを
装備した小型コンピューター(Raspberry Pi)です。

そのためにWi-Fiで接続したPCやスマホから以下を統合的に操作できます。
1.オートガイド(ディザガイド可)
2.D810A,EOS6Dなどのカメラコントロール(リモートでのピント合わせ)
3.タカハシTemma2Mなど一般的な自動導入赤道儀との接続,制御
4.電動フォーカサーとの接続,制御(将来対応予定)
5.北極星が見えない場所での極軸セッティングアシスト


筐体は前面が31.7mmスリーブ(Tネジ)で側面には4系統のUSB-AとLAN
コネクタを,底面にDC5Vとガイド用の5PINコネクタが装着されています。
電源とガイドコネクターは信頼製の高いLemo社製です。

電源電圧は5Vで最大2A消費します。
ガイドカメラのピクセルサイズはQHY5LⅡMやM-GENの1/2ほどなので
焦点距離が短いCマウントレンズでは優位でしょう。
 

テストに立ち会った際は6cmF4ガイド鏡に装着していましたが1秒露出
でもガイド星が見つからない事はなかったです。

一番確認したかったのはD810Aを使った際のライブビュー画像です。
PCやスマホで見る画像がカメラのモニターとはほど遠い写りなら
ライブビューモードでのピント合わせは難しく,試写でのピント合わせを
余儀なくされるためです。

これについてもカメラのモニターと同等とは行かないまでもライブビューで
ピント合わせができる事を確認しています。


B1811133_2

これまでフォーカサーなどを紹介の際,遠隔操作を行うには以下の4つが
完備されないと意味をなさないと書いてきましたがこれで実現できそうです。
1.オートガイド(内蔵)
2.カメラコントロール(USBケーブルでデジタルカメラと接続)
3.自動導入(USB→RS-232C変換ケーブルで赤道儀と接続)
4.ピント合わせ(USBケーブルで電動フォーカサーと接続→将来対応予定)
(追記:現時点ではフォーカサーはASCOMのみの対応でAstro Muchとの
接続は後日になる予定です)


現時点では詳しい価格は紹介できませんがAstro Much本体に75mmガイド
鏡,サポートリング,アルカスイスプレートをセットした小型ガイドセットは
95,000円程度です。発売は来春の予定です。

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