フォーク式のポータブル赤道儀-2
ここで紹介した回転ステージを流用したフォーク式のポータブル赤道儀に
引き続き,五藤のスカイグラフを流用したものを作ってみました。
これも赤緯側にハーモニックギヤ付モーターを使った自動導入仕様です。
PENTAX75やポラリエもジンバル雲台でフォーク式に仕立てていますが
カメラレンズ+RR92や写真のREDCAT51程度ならフォークが便利でしょう。
前回の記事は極軸にかかるモーメント荷重に対する考察でしたが
フォーク式の場合,腕の長さと極軸のオフセット量の設計も難しいです。
紹介するのはフォーク部にMongoose 3.6と言うジンバル雲台を改造して
使っています。腕の長さは十分ですが極軸オフセット量が大き過ぎるため
赤緯回転部と鏡筒の間に50mmほどのスペーサーを挟んでいます。
また,写真のREDCAT51ではアームの剛性がやや不足しているようです。
高価なジンバル雲台ですが天体写真用としては無理があったようです。
市販品である程度の目途を立ててから製品を作りますが今回は市販品が
高すぎたので試作した方が良かったようです。
先日紹介した回転ステージ流用タイプのアーム部(2個構成)は5台分
作りましたが,それでも単価は今回のジンバルの1/10以下でした。
もう一つ問題となるのは重心が北側に寄り過ぎることです。
今回のスカイグラフは以下のような高度方位調整装置で重心を南に
シフトしていますがまるで「崖っぷち」に乗っかっているみたいです。
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