P-2GOTO改造などで使用したタイミングプーリーの不具合について
P-2赤道儀などの自動導入改造ではモーターと赤道儀の伝達にタイミングベルトを採用しておりますが,現ロット品のタイミングプーリーに不具合がありました。
- 不具合内容:ウォームギヤ側プーリーの偏心が管理値を超えている恐れあり
- 不具合対象:2019.4月1日以降に改造(納品)されたP-2,90S,NJP赤道儀
- 不具合対応:偏心が管理値を超えている場合,適正なプーリーに交換
対象となるタカハシ製赤道儀のウォーム軸径9φは,一般的な工業製品の軸サイズでないのでプーリーメーカで軸をボアアップしていますが,今年3月末に入荷したロットの中に偏心が管理値(3/100mm,当方独自の値)を超えるものがありました。
プーリーの偏心がPモーションに与える影響は,偏心量5/100mmほどで5秒角ほどと認識しています。(独自テストでの実験値)これを基に3/100mmを当方の基準値としていますが対象ロットの中にはこの値を超えるものもありました。(最大7/100mm程度)
今回の不具合と直接関係ありませんが最初の写真はプーリーカバーと赤径クランプの干渉を改善した現行の改造品です。
対象期間に改造を実施されたお客様へは個別に対処のご案内いたします。
以下が今回の不具合があったロット品で大口となる51個単位で発注しています。対策品は軸径6φの物を高精度加工し、精度を刻印してお届けします。以下の例は「10」と刻印していますが1.0/100mmを表しています。
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