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2019年10月28日 (月)

高精度ハーモニックドライブを評価するーその4

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前回の記事から一月半ほど時間が経ちましたが今回はハーモニックドライブの試験成績書についてです。

これまでは赤径軸分のみ高精度仕様のハーモニックドライブを調達していましたが,高精度仕様と言えど出荷前の実機追尾テストで目標値の±15秒角をクリアーできない個体もあり納期遅延の原因になっていました。

現在受注分は全て高精度仕様となっていることから,対策として,今回調達したハーモニックドライブ10台は赤緯軸分も含め全て検査成績書付きの高精度仕様にしました。

この内,精度が高いものから半数を赤径軸に,残りの半数を赤緯軸に採用します。なお角度伝達誤差は360度回転する際の誤差なので赤道儀で言うPモーションとは若干異なりますがこれを選別の基準として最終的には出荷間に実際の星で追尾テストを行います。

以下が今回入荷したハーモニックドライブの成績表です。一番高精度なのが19秒角で悪いもので48秒角で2倍ほどのバラツキがありますが標準仕様の規格値が90秒角なので十分高精度です。まだ実機に組み込んでいませんが,19秒角の個体はPモーション10秒角以下になるでしょう。

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私は赤道儀の基本精度を追求するタイプなのでハーモニックドライブを使ったGE1414HDは軽さや強度が優先される日食観測用としてスタートしましたがハーモニックドライブ社のご協力を得ることで十分な精度の赤道儀に進化したと感じています。

 

なおハーモニックドライブ赤道儀の技術面で情報を共有しているHobymObservatory社(国内代理店は天文ハウストミタ)からCRUX-140Travellerがまもなく発売されます。

GE1414HDと同クラスのハーモニックドライブを採用した軽量バージョンです。こちらは強力なPEC機能でPモーションを10秒以下を達成する魅力的な商品で価格は40万円(税別)を切るのでGE1414HDの良きライバル?ですね。

以下は現在モンゴルで行っている実機テストの様子で15cmF5のダルカーカム鏡筒を搭載しています。

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