QHY600専用OAGユニットの開発について
QHY600をご予約のお客様からタカハシ鏡筒との接続ユニットを依頼された事を紹介しましたが,それに必要な専用のOAGを開発しています。
QHY純正のOAGを使う場合,残された光路の7.5mmにテーパーリングやスケアリング調整機構を組み込むのは不可能ではありませんが、薄いテーパーリングの接続強度などに不安が残るので,それらの機能を統合した専用のOAGを設計しました。先日の記事と重複しますが専用のOAGは以下の機能を有します。
- タカハシ鏡筒とはCAリングやレデューサーなどのM54接続
- 鏡筒と専用OAGは大口径(74φ)のテーパーリング接続,手回し可能なM4のローレットボルトで回転/脱着可
- ガイドカメラ側の光路長は純正のOAG-Mと同じ
- 組み立てたままで調整できる押し引きネジ式のスケアリング調整機構
- スケアリング調整機構でバックフォーカスを56~58mmで調整可
- OAGとFWの接続はスケアリング調整ネジとは別の機構で行う
最後に紹介した件ですが,一般的なスケアリング調整ネジはOAGとFWなどの接続も兼ねますが,今回開発したOAGはFWとの接続は独立しています。フィルター交換時にはOAGと分離する必要がありますがその際スケアリング調整部に触れる必要はありません。
紹介する図はイメージです。これまでこの手の製品は数多く手がけましたがOAGまで作るのは初めてです。
今回のQHY600用OAGは単品製作の予定でしたが,コストを抑えるために5セット製作しています。余剰分は天文ハウストミタで引き受けていただき,QHY600とのセット販売に活用されるそうです。興味のある方は天文ハウストミタ宛てお尋ねください。
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