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2020年1月17日 (金)

P-2赤道儀極軸体を利用した片持ちフォーク改造について

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お客様からの依頼で写真のような片持ちフォーク赤道儀を製作しています。

極軸に大きなモーメント荷重がかかることからベースはP-2赤道儀を採用しました。P-2赤道儀の極軸は一対のテーパーローラーベアリングで保持されており大きな与圧をかけられるためです。

フォーク式の場合,光学系の焦点距離が制限されますが長時間の撮影が可能で,ケーブルも絡み難いためリモート操作に適しています。なおフォーク式は極望の視野が妨げられるケースが多いのですが,この改造ではオフセット量を最適化することで視野を確保しています。(極軸周りのアンバランスは500gの補助ウエイトで行います)

この片持ちフォークの赤緯側は比較的安価で使い易いハーモニックギヤ(11型)が内蔵されたステッピングモーターを採用しています。P-2GOTOで採用しているSHG-14型ハーモニックドライブと比較すると許容モーメント荷重は1/7ほどしかありませんが,4~5kgの機材なら許容モーメント荷重(10N.m)以下です。

 

現在3台の改造を行っていますが採用するハーモニックギヤ付きステッピングモーターが今年3月末で生産中止となります。

モーター以外の用品は3台分ほど余剰があるので,同改造をご希望の場合は1/31日までにご一報ください。改造費用は203,500円(通常のP-2GOTO改造と同額)です。赤道儀は赤緯体を分離するだけなので元に戻すことも可能です。なおP-2Zは極軸がアルミ製(その他は砲金)なのでこの改造はお勧めしません。余剰数量に達したため受注を終了しました。1/18日追記

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写真はZUIKO DIGITAL 150mmF2とASI1600GTを組み合わせた撮影システムです。

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