75mm仕様 円形アリミゾDS75R-20の販売について
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本日3件目の記事になりますが,旧タカハシ赤道儀用に引き続きEM-200極軸望遠鏡用のアングルファインダー接続アダプターを発売します。
開口部から接眼部の「月日設定リング」を回す構造です。この部分に取り付けるステンレス製リングが付属します。(市販品流用のためローレット加工はありません)
初期ロット完売後は受注生産に切替ます。6月15日までの受注7月末納品予定です。
「CANON ANGLE FINDER B」はネットオークションなどで安価に入手できます。
ステンレスリングが不要な場合は7,700円です。なくても接眼部の回転はできます。
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本日紹介するのはEM-200の赤緯軸に使用するハーモニックドライブについてです。
写真手前左のP-2用(SHG-14-100-2SO)や右の90S用(SHG-17-120-2SO)からさらに大きいSHG-20-160-2SOを採用しました。
SHG-20の強度(許容トルク5~20kgfm,許容モーメント荷重20kgfm)はEM-200本来の搭載荷重より遥かに大きいためオーバースペックです。一回り小さいSHG-17でも全く問題なのですが,より大きな1:160の減速比が選べるSHG-20を採用しました。
160:1(実際は161:1で使用)の減速比+高分解能のステッピングモーターの組み合わせで十分な分解能を確保しています。
赤径側の改造についてのお問い合わせをいただいておりますが説明不足で申し訳ありません。赤径側は従来よりさらに高速・高トルクのステッピングモーターへ換装します。オリジナルのモーターとは軸径が異なりますが専用品を特注しています。
赤緯側のハーモニックドライブ化+赤径側のモーター周り換装+MTS-3(またはTITAN)コントローラー+ウエイトシャフト+オーバーホール全てを含めた費用です。
なお従来のEM-200_MTS-3改造からのアップグレードも期間限定で受け付けます。
アップグレードは新規に改造する場合に比べ50,000円程割高になりますがDS75-20を別途購入する必要がないので,それを加味すれば10%程度の負担増です。以下に改めて価格をご案内いたします。
(ハーモニックドライブ調達の都合上アップグレードの受付は6/5日で終了します。実施時期は個別に調整させていただきます)
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昨日はEM-200赤緯軸ハーモニックドライブ(以降HDと略)化の概要でしたが,本日は軽量化について少し詳しく紹介します。
写真手前右が取り除いたオリジナルの赤緯軸で,左が入れ替えるHD部です。HD側はアリミゾ(DS75-20相当)一体型なのでオリジナル側にはDS75-20を装着しています。
写真にはありませんがオリジナル側は赤緯の駆動モーター周りを含むと約6.2kg,HD側はウエイトシャフト接続部を含まず1.9kgなので赤道儀本体だけの場合,4kg程の軽くなります。(改造後はウエイトシャフトは取り外し式となるため比較には含めていません)
次はバランスウエイトの重さに直結する不動点の位置ですが,HD化改造後は以下の写真のように63mm短縮されます。
当方のDP75+TB125NでFSQ106EDを搭載した場合,不動点から鏡筒中心までの距離は256mm→193mmになるので,25%ほどウエイトが軽減できます。やや長めのウエイトシャフト*を使えば,これまでの2個必要だったのが1個ですむ場合もあり,赤道儀本体分と併せると10kg近い軽量化が図れるでしょう。
*ウエイトシャフトはこれまでのウエイトが使えるよう18φが標準です。長さは注文時にご指定いただけます。昨日紹介した改造費用にはウエイトシャフト代金も含みます。
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P-2,90S赤道儀に引き続き,EM-200赤道儀の赤緯軸をハーモニックドライブ化改造を行います。
P-2や90Sの赤緯軸ハーモニックドライブ改造は自動導入化が目的でしたが,EM-200では赤緯軸のバックラッシュ排除が主な目的です。このほかに副産物として以下のメリットが挙げられます。本体の軽量化と不動点の短縮によるウエイト軽減は大きなメリットで,1ランク大きい機材の搭載を可能にします。
改造の受注は6月からで納期約2ヶ月の予定です。改造費用は以下のとおりです。
EM-200赤道儀赤緯軸ハーモニックドライブ改造(EM-200DHD):275,000円(税込)
MTS-3仕様場合,TITAN TCSは55,000円増し,赤道儀オーバーホールを含んだ価格(ハーモニックドライブや材料調達の都合上,10台単位の受注で予定数量に達したら一旦受注を終了します)
以下はハーモニックドライブと一体構造の3インチアリミゾです。これと基本構造が同じDS75R-20(18,700円)を準備しています。オリジナル状態のEM-200に最適です。
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タカハシSPACE BOY用AMD-1Nを以下のとおり受注生産いたします。
構造上外部電源(USB5V)仕様のみで,単三電池内蔵タイプはございません。極軸望遠鏡の照明は2.5φモノラルケーブルの方端にLEDが付いた簡易タイプが付属します。
SPACE BOYはP-2やH-40同様,高い追尾精度と高精度に調整された極軸望遠鏡を内蔵できます。多くの場合Pモーションは±7秒角以下なので高精度な極望と相まって300mm3分程度ならガイドは要らないでしょう。
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こちらの記事で紹介していた旧タカハシ赤道儀用のアングルファインダー接続リングが入荷しました。ご注文のお客様へは28日までに発送いたします。
写真は前回の記事で対象機器から抜けていたJP赤道儀に装着した状態です。
下は手前からFC-50,P-2,90S赤津儀に装着した状態です。このほかH-40,スカイキャンサー,P,EM-100,NJP赤津儀でご使用いただけます。(アイポイントの関係上P-2での使用時のみ視野が蹴られますが据付けには影響しません)
当初の予想を上回る予約をいただいたので100個製作しました。それにより当初案内の4,070円を3,300円に改定しております。半数ほどの余剰がございます。(全て税込みで送料は370円)
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QHY5LⅡM用サポートリングの欠品により販売を休止していたQHY5LⅡM小型ガイドシステムを再販します。
新しいQHY5LⅡMのサポートリング(SR31.7 B4)は,すり割りクランプ構造になったので1点でQHY5LⅡMを確実に保持します。
QHY5LⅡM小型ガイドシステムの価格は以下のとおりです。全て税込み表示です。
LM75JC(14,080円)と100JC(17,600円)は生産終了品です。各5本在庫していますが,完売後は後継機種のLM75(100)JC1MS(いずれも26,400円)になるためセット価格を60.720円(75mm,100mm同額)に改定します。
セット内容はQHY5LⅡM(天文ハウスTOMITA供給品),LM75(100)JC,SR31.7 B4,DP38-86の4点とC-CS変換ネジ,前後のビニルキャップです。
写真のアルカスイスクランプ(DS38)は含みません。ガイドカメラは軽いので市販のカメラネジ1本固定式でも何なら問題ありません。
以下はQ5L100GSSです。従来のSR31.7の場合,100mmレンズは2点固定を推奨していましたがすり割りクランプ式のSR31.7 B4は1点で十分です。
以下はSR31.7 B4のプレート固定面です。すり割り構造なので中央のカメラネジなく17.5mm間隔のM6ボルト2本固定になります。市販のアルカスイスプレートは合致しないものが多いのですが片側1本でも支障ないでしょう。
Q5L75(100)GSSのセット内容です。現行のQHY5LⅡMはCSマウントなので,C-CS変換ネジをQHy5LⅡM本体に同梱しています。
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GWは天候に恵まれたので機材の手入れなどで過ごしました。夜も暖かくなったので自宅屋上で機材の調整などで楽しんでいました。
写真は度々紹介する明るいカメラレンズとASI 1600GTを組み合わせたなローバンド撮影専用機です。フォーサーズの150mmF2なのでフルサイズ300mm相当の画角になります。
ASI 1600GTはUSBハブや電源出力が内蔵されているので,ガイドカメラやフォーカサーは1600GTに繋げケーブルがスッキリします。
なおこのてのレンズはカメラボディに付けないとピント合わせができないので,レンズとASI 1600GTの間隔を調整してピントを合わています。この調整部でASI 1600GTをわずかに傾ける機構も内蔵しているのでスケアリングの調整が可能です。
この機材は西オーストラリアでガム星雲や大マゼラン雲をナローバンドで狙うために組んだものですが,新型コロナウイルスの影響で4月の遠征は叶いませんでした。来年以降に持ち越しですね。
昼間はFSQ-106EDP用のスケアリング調整付きM98OAG(カメラ側はM54F,M72Fの2タイプ)や,ATLUXとEM-200用3インチ円形アリミゾなどの新製品を設計しました。
また当方のバンドを使用したプロミナー500mmF5.6を縦横変更するL型アルカスイスプレート,EM-200の極望アングルファインダー接続金具,WO製ハーフピラー用のP-2,90Sアダプターなども併せて開発していますのでご期待ください。
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