タカハシP型赤道儀のモータードライブについて
時折,タカハシP型赤道儀用モータードライブ(AMD-1N)のお問い合わせがありますが,P型は右の写真のように極軸ウォーム軸が鏡筒側に配置されているためモーターをスマートに取付けるのが難しいです。
また星野写真用として開発したAMD-1Nは,極軸高度方位調整機構のないP型にはミスマッチです。観望用であればハンドコントローラーやクラッチが無いと不便だからです。
ただ大がかりな改造を行ってもP型にモーターを付けたいとのご相談もあります。40年以上大切に保管した愛機をポータブル赤道儀として蘇らせたいそうです。
そこで試として手持ちのP型をポータブル赤道儀化したのが左の写真です。極軸を反転しモーターをバランスウエイト側に配置しました。また純正の極軸保持部を切り取り,高度方位調整装置(XY70)を取り付けています。
これなら300mm程度の望遠レンズでの星景撮影や500mm程度のでの日食撮影に便利でしょう。改造後の重さはベンロのパノラマヘッド込みで2.7kg程度です。
ただ試作の例では赤緯体を旋盤加工するため改造費用が高くなります。実施するとすれば以下のP-2のように専用の赤緯体を新作する方法になるでしょう。
年内は多忙なため来年以降になりますが目処が立ったら改めてご案内いたします。専用のAMD-1NとXY70を加えた一式の改造費用(オーバーホール込み)は90,000円ほどになります。
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