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2020年9月

2020年9月20日 (日)

FSQ-106EDP用鏡筒バンドセットの紹介-4

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FSQ-106EDP用鏡筒バンドセットの最後の記事なりますが,専用のTTP60-228へASI EAFを装着する金具が完成しました。

写真はASI EAFに加えガイドカメラとASI AIRを搭載した状態です。ガイドカメラのケーブルなどはTTP60-228の開口部を通してASI AIRに接続できます。

TTP60-228専用のASI EAF取付金額の価格は6,600円です。写真のクランピングタイプのカップリングは3,850円です。FSQ-106EDP用バンドセット+α分製作しています。

なお今回の商品をもちましてASI社製品を対象としたアクセサリーの製品開発は取り止めました。(特注での開発は継続します)全て在庫限りで販売終了します。個々のの在庫数についてはこちらを参照ください。

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以下はASI EAF取付金具とカップリングです。

また段差の付いたアリガタは,これまでのFSQ-106ED用として,バンド部を嵩上げしたDP75-228Hです。このアリガタを使えばEDP同様にセットを組むことができます。

このアリガタをセットしたTB125EDP+SR125EDP+TTP60-228+DP75-228H 4点セットの価格はEDP用と同じ76,450円です。またDP75-228H単品は12,650円です。在庫数はセットが2台で単品が8台です。セット品の在庫は無くなりました。11月末にEDP用と併せて10セット再販予定です。9/22追記

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2020年9月16日 (水)

極軸高度方位調整装置XY62の在庫状況について

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P型赤道儀のポータブル赤道儀化用として開発したXY62ですが,一般用としても多くのご注文をいただきました。本日現在在庫数は2個になっております。

XY62は完売しました。多くのご注文ありがとうございました。 9/16日追記

最初の記事で紹介しましたが,XY62の固定面と可動面は何れもM8-P.C.D.35も備えているのでDP75シリーズのアリガタに固定できます。その場合,首下を盗み加工したM8ボルトが必要ですのでご希望の方はご一報ください。価格は2本セットで送料込み700円で販売します。

XY62は剛性に加え低重心化を図っているので300mmF2.8クラスの2連カメラの光軸調整用としても便利なアイテムです。

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2020年9月15日 (火)

天文用アルカスイスプレートの規格統一化について

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これまでアルカスイス規格のプレートは,DP38-86,110,190の3機種を商品化しましたが,当初は小型ガイドセット用としてDP38-110を,RR-92用としてDP38-86を,その後FS-60CBなどの小口径望遠鏡用としてDP38-190を投入しています。開発背景が異なるためにこの3機種には共通性はありませんでした。

そこで,写真のようの機器取付穴が一定の規則に沿った新製品に移行しており,第一段としてDP38-84とDP38-144が完成しました。今後,DP38-114,DP38-174,DP38-204を追加予定です。(これに伴いDP38-110,190は在庫限りで販売を終了します)

  • DP38-  84:4,950円  9/15発売
  • DP38-114:6,050円 10/30発売予定
  • DP38-144:7,150円  9/15発売
  • DP38-174:8,250円 11/30発売予定
  • DP38-204:9,350円 12/30発売予定
    全て日本国内で生産した高品位製品です。全製品に米国製UNC1/4鍋ネジが2本附属します。

 

穴の規則性は長辺方行10mmピッチで丸穴3個と丸穴3個分の長穴が1ブロックになっています。この1ブロックは30mm間隔なので,ラインナップする商品も30mm単位になっています。短辺方向は17.5mmで,TB80ASなど「AS」が付く鏡筒バンドなどに対応します。丸穴,長穴ともにM6又はUNC1/4ボルト対応です。

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以下はASI 1600GT用の台座付ニコンマウントにDP38-144と84を装着した状態です。レンズ側にはTB-80ASを付けています。上下のプレート長が異なっても機器固定穴は合致します。

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こちらはMAMIYA67のレンズに上記と同じDP38-144と84を装着しています。上面には裏返したDS38などのアルカスイスクランプでガイド鏡を固定できます。(現在DS38は販売を終了していますが,年内には新タイプ2機種を発売予定です)

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なお上のMAMIYA RZ用APO500mmF6Lと関連商品を税,送料込み99,000円で売却いたしますご購入いただきました。9/27追記

附属するのは専用バンド,DP38-144,DP38-84,PENTAX645のヘリコイドを流用したフォーカサー(Nikon Fマウント)です。フォーカサー後段を リングで保持しているのでガタは皆無です。電動フォーカサー用にタイミングベルトを貼っています。このレンズは同じものを3本所有した中で最も優れた星像を示した個体です。

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2020年9月14日 (月)

P型赤道儀へのXY62取付について

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XY62はP型赤道儀のポータブル化改造が主目的すが,改造を施したP型赤道儀とオリジナル状態を紹介します。

改造機側は評価用として赤緯をハーモニックドライブ改造した自動導入機です。約2.8kgと軽量ですが写真の7cm屈折鏡筒や300mmF2.8程度なら余裕で搭載できます。

 

以下はオリジナルの高度調整部を切断した状態です。XY62装着は充分な深さが確保できる位置に2カ所M6タップ加工を行っています。(中央1カ所は肉厚が無いのでボルトナットで固定します)

P型のXY62(又はXY70)改造は予想以上のご予約をいただきありがとうございました。(受付は終了しました)実施は11~12月の予定です。

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2020年9月13日 (日)

極軸高度方位調整装置XY62のご紹介ーその4

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これまで何度かに分けて紹介したXY62ですが,お問い合わせの多かったポラリエ(ポラリエU)との接続について紹介します。過去の記事は以下を参照ください。

XY62は基本的に上面からM8ボルトでDS38などを固定する構造です。従いましてポラリエなどを下面からカメラネジで固定する場合ちょっとしたコツが必要です。脱着には手間がかかるのでポラリエとXY62は装着したままでの運用となります。

具体的には以下のように内側からの固定になるので首下ショートタイプの六角レンチが必要となります。その3で紹介したポラリエUは一番北側のM8タップ穴を使って取付ています。

20.9.13日現在のXY62の在庫数は8台となっております。XY70-35への振替えにより15台ほどの余剰がでたので追加生産は行いません。(XY62からXY70-35への振替え,及びXY70-35単体予約は終了しました)

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なおポラリエU用として高度固定タイプの極軸傾斜台座を計画中です。広角レンズでの撮影では高度や方位の微動は不要なのでシンプルで軽量な傾斜台座がお勧めです。高精度の水準器を内蔵するので水準をとれば0.2°ほどの誤差で高度設定が可能です。

発売する傾斜角は,33°,35°,36°,43°の4タイプで,35°以外は初期ロット10台のみです。価格は11,000円の予定です。

 

ポラリエ関連アイテムの開発終了につき,写真のポラリエジンバルフォークセットを売却いたします。価格は税,送料込で77,000円です。商談中

ポラリエ本体(一部改造品)に,XY62,極軸望遠鏡,ジンバル雲台(BENRO PHA改造)を加えたセットです。(RR92とカメラは含みません)

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2020年9月12日 (土)

限定仕様のε-160ED用鏡筒バンドセットの取扱について

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限定仕様(ブラック)のε-160ED用鏡筒バンドセットは全てのパーツがブラックで完成しました。ご注文のお客様へは14日発送の予定です。なお限定仕様は完売しております。今後はシルバー仕様のTB204Sを通常品として継続販売いたします。

最初の写真は冷却カメラでの撮影状態です。電動フォーカサーを装着する都合上カメラはバランスウエイトの対向側になります。赤緯をハーモニックドライブ改造したEM-200に搭載していますが,この状態でも5kgのウエイト1個でバランスがとれています。

 

両側からの見た状態です。基本はオフアキガイドを想定した構成ですが,小型ガイド鏡も使えるようにファインダー台座部にアダプタープレートを装着できます。(標準附属品)

専用のキャリングハンドル(標準附属品)はトッププレートの裏側から固定します。トッププレートはM6のタップになっているので附属の専用ボルトで固定してください。

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以下はASI EAFを装着した状態です。(オプションのε130/160用EAF取付金具が必要)鏡筒とバンドの回転位置を合わせ,ドローチューブのピニオン軸とEAFのモーター軸を合わせます。軸が合っていればカップリングはスムーズにスライド/回転しますので確認後にクランプを締めてください。

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QHY600やASI6200のOAGセットはテーパーリング固定ネジがEAF取付金具と干渉するので,写真の6時の位置のネジを7(5)時の位置に付け替えてください。写真は7時の位置に変えた例です。(写真OAGユニットは試作品でテーパーリング受けとピックアッププリズムを付けていません)

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最後にこの鏡筒バンドには方向があります。以下の用に35mm間隔の固定ボルト穴が外に向くようにしてください。

上下のバンド間には2mmの隙間が開く設計です。最初は仮締めした状態でアリガタとトッププレートを取り付けて前後バンドの回転位置を合わせます。EAFとドローチューブのピニオン軸の位置合わせを行った後本締めしてください。

同梱のキャリングハンドルはトッププレートの裏面から固定するので,トッププレートをバンドに付ける前に行ってください。トッププレートがM6タップなので附属の首下を盗み加工したボルトを使います。

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2020年9月 6日 (日)

極軸高度方位調整装置XY62のご紹介ーその3

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XY62はP型赤道儀の赤緯体を反転した,ポータブル仕様用として製作しましたが,赤緯体はオリジナルのままで高度・方位調整部のみの改造依頼をいただいています。(本日をもって予約受付終了)

XY62は強度(剛性)を保ったまま,小型・軽量化を図っていますが,同時に低重心化も実現しました。写真はポラリエUに装着した状態ですが重心が低いので振動は皆無です。

ただ,オリジナル状態のP型赤道儀は赤緯軸が長いので背の低いXY62は見た目のバランスが悪くなります。そこで新に全高を約20mm高くしたXY70-35を製作する事としました。(高度調整幅は25~45°のみです)

 

XY70-35はXY62に比べ二回りほど大きくなります。高度調整中心軸から押しネジまでの距離が2倍になるので偏荷重でも調整が容易です。(その分調整幅が半分になります)また赤道儀接続面のM8タップは十字線上に配置されるのでSDS38を東西方向に装着する事もできます。(XY62では南北のみ)

現在,P型改造以外でXY62をご予約方も変更可能です。XY70-35の価格は27,500円(SDS38セットは33,000円)です。XY62をご予約の方へは直接ご案内いたします。XY70-35への振替え及び,XY70-35単体の予約は終了しました。20.9.12日追記

XY62とXY70-35の比較は以下のとおりです。(調整ネジを付けない状態です)

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2020年9月 2日 (水)

極軸高度方位調整装置XY62のご紹介ーその2

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昨日紹介したXY62は多くのご予約ありがとうございます。マークX用を除き充分と思える数量を準備しておりますが,万が一不足するような事があれば追加製作いたします。(マークX用は終了しました)20.9.3追記

 

このXY62はハーモニックドライブ赤道儀やH-40赤道儀用として開発したXY70シリーズと基本構造は同じです。肉厚などの再評価を行い剛性を落とさず小型・軽量化を図りました。

XY50-D(販売終了品)の700gに比べ260gも軽くなっていますが強度(剛性)は勝っています。また全高を低く設計しているので(0°状態で74mm)一般的な極軸調整装置より低重心です。

全ての部品は国内生産ですので高価になっていますが,可動部は極めて小さい公差で加工しているためガタは皆無です。

ちなみにXY62の’62’は三脚固定部の直径を表しています。

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2020年9月 1日 (火)

極軸高度方位調整装置XY62のご紹介-その1

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1月ほど前にタカハシP型赤道儀のモータードライブについて紹介しましたが,予想を上回る問い合わせをいただきありがとうございます。

モーターを装着するには赤道儀本体の改造を伴うので,具体的な対応時期は未定ですが改造に使う用品は既に完成しています。

 

以下は赤緯体を改造したP型赤道儀に極軸方位調整装置(XY62)とパノラマヘッドやウエイトシャフトを付けた状態で,鏡筒バンド側とウエイトシャフト側が入れ替わっています。これに専用のAMD-1Nを組み込めば実用的なポータブル赤道儀になります。

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今回P型赤道儀用として製作したXY62ですが一般的なポータブル赤道儀でも使えます。以下はポラリエを搭載しています。

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こちらはDS38やSDS38を装着したものやマークX用のプレートを装着したものです。下面は中央のUNC3/8タップに加え35mm間隔でM8タップを施しているのでマッチプレートなどに搭載し2連カメラの光軸調整にも使えます。

XY62本体は30台ほど作っているので充分と思いますが,まずは主目的のP型赤道儀改造用とし,後日余剰分を単体販売予定です。

そのためP型赤道儀の改造を検討の方は9月6日までにご一報お願いします。その後単体販売します。

  • XY62 P型赤道儀組込(赤経軸周りオーバーホール含む):37,400円終了しました
  • XY62単体(中心緯度は0°と35°をユーザーで切替可):24,200円
  • XY62+SDS38:29,700円
  • XY62+マークXプレート:26,400円(2台のみ)受注を終了しました。20.9.3追記
  • (P型赤道儀のAMD-1N本体と赤緯軸改造費用は49,500円です)

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